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投稿者:クリアウォーター - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「サイバーフィジカルの世界になったときに日本企業はどう戦っていけばいいのか?」の一つの解を示している。それは、タイトルになっている「スケールフリーネットワーク」である。本書は早く読みたくて仕方なかった。そして、読み終えての感想は、本当に素晴らしい内容だった、である。なぜスケールフリーネットワークが重要であり、どのように活用していけばよいのか、とても分かりやすく書かれていた。
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チンパンジー 群れ限界50匹まで、人類 噂話により150人へ、虚構でさらに拡大
未来は予測できない、偶発的なもの
「コト」ではなく、コトが起こる「場」を提供
技術をオープンに、自由に接続し ネットワーク化、多様性
パーコレーション=浸透
スケールフリーネットワーク(尺度ない、ノード間格差)↔ランダムネットワーク
膨大なリンクのハブと小数のリンクの無数のノードの多様性 偶然のつながり
アメリカ方式:投資マネーで無料の商品でシェアを取りマネタイズ
デジュールスタンダード方式:公的規格を作り広める
アセットオープン化:製品の一部を開放、自由に接続 結果的にデファクト
どこまでを自社のビジネスとし、どこまでを公開するか?
例:東芝 スマートレシート、ifLINK
データは人とモノからしか出ない
インターネット革新は小売りと広告だけ(アメリカのGDPのわずか7%)
選択と集中(効率化)できない日本に残る多様なものづくり × ネットワーク
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GAFAはネットの世界で価値を爆上げしてきたが、まだ殆どはリアルの世界がある。これからはリアル部分のDX化が進んでいきGAFAも狙っている。リアルの世界の多くは製造業となり、製造業の割合が多い日本にチャンスがあるという内容。
そしてなぜDXしていったのかをスケールフリーネットワークという視点から解説。
GAFAがやってきたことをフィジカルでキャッチアップしていければアセットを多く持つ日本企業にもチャンスがある。
それにはDXが肝となり、そこに持っていくマインドセットが必要。(ここが一番難しいところ)
例えば、デジタル化を進めていくと、省力化となり、その結果売り上げが下がる現象がでてくる。(ここでみんなついて行けなくなる)
旧来のビジネスモデルを崩しているのでビジネスモデルの転換(マネタイズの場所を変える)を考えていく。小さな成功例をたくさん作ることで皆にマインドが広がっていく。
本書では東芝のDX化の例がでているので参考になるのでは。
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東芝、島田さんの考えがわかる本。
サイバーとフィジカルの融合、その中でどう日本企業は戦っていくか、ということがテーマ。
個人的には後半の松尾先生との対談が面白かった。
スケールフリーネットワークを作る。
ユーザーが欲しいものはユーザーが一番わかっている、ユーザー体験を提供するのではなく、ユーザーがことを生み出せる場を提供する
米お金を投じる、EUデジュールスタンダードに続く、規模に頼らない方法がアセットのオープン化、みんなを呼び込みスケールフリーネットワークを作る。
サイバーの世界ではGAFAに大敗したが、フィジカルの方が圧倒的に規模がでかい、両者を融合した世界で日本企業は勝機あり。
スケールフリーネットワークが作れればマネタイズのポイントはいくらでも見つかる。大事な技術は自社で持っておけばいい。どうやって儲けるかを書かないところがやはりポイントですね。
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シーメンス幹部の座を投げ打ち、厳しい経営環境からの復興を目指す東芝に転身した島田太郎さんが主に記述しています。
スケールフリーネットワークや島田さんの目指しているイノベーションの世界、ものづくりに強い日本だからこそできる世界を論理的かつ明快に描いている素晴らしい著書です。
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ハブとなるプラットフォーム作り
スケールフリーネットワークは人モノ仕組み問わず無限に繋がれる
継続性と膨張性を持ったネットワーク
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サイバーフィジカルな空間のポテンシャルは我々日本企業にとってユメのある話。
そんな中、何をコアとして中に残し、何を外にオープンにするか…。
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企業がDX化を進めて、日本をこれから盛り上げて行く時には以下のメモ内容を再認識し、如何にオープン化したネットワークを意識して作っていくことが重要だなと考えました。
寝る前に読んでて面白かったけど、、眠い
◾️メモ
DX成功のためにはビジネスモデルそのものを変革する必要がある。
蓄積したアセットをオープン化してスケールフリーネットワークを作らなければならない。
提案は御社であれば、例えばこの製品をこうすると、自分ごとにさせる。
サイバー2割、フィジカル8割で、
日本はフィジカルの資産がたくさん残されているので必ず優位な立場に立つことができる。
→開かれたネットワークを作ることが重要。
※自社の大事な部分はキープしながら、接続は仕様をオープンにして他社製品やサービス含めて自由に繋がれるようにすること。
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これはスゴイ本だ。
今年のマイベストの中に入ってきそうな予感がする。
スケールフリーネットワークという概念自体をよく知らなかったけれど、
この本によると元ネタは、複雑系や「新ネットワーク思考」という書籍に詳細が書かれているようだ。
こちらの本も読みたくなってきた。
※新ネットワーク思考
https://booklog.jp/item/1/4140807431
さて、本題。
GAFAに代表されるようなネット企業に負けっぱなしの日本企業(主に製造業を想定)ですが、
これからは、サイバーの世界とフィジカル(現実)の世界を繋いだ2回戦が始まり、
その際に大事になってくる考え方が「スケールフリーネットワーク」。
この戦いには戦い方次第では日本企業にもチャンスがある!というのが著者の主張です。
ポイントは、イノベーションが起こる「場」をつくるということでしょうか。
そして、著者はそれを実際に東芝で実践されています。
東芝と聞くと、原発ビジネスで大コケして、粉飾もあって、
もうとんでもない企業というイメージかもしれませんが、
そこからトップが変わり、デジタルに強い著者も招聘し、
会社のDXを進めているようですね。
こういった改革はトップのコミットなくては進みませんが、
東芝の改革は期待が持てそうな気が個人的にはします。
次は、皆さんの会社だ!ということで、製造業に勤める人は、
今後の会社の変革のトレンドを押さえる意味でも
有意義な(というよりマストな)一冊だと思います。
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持たざる故に他社と組むしか無い楽天、グーグルを渡り歩いた尾原和啓氏 @kazobara と自前技術で世界を席巻する日本のメーカー、シーメンスを渡り歩いた島田太郎氏という真逆の二人による共著が故に生まれた本である。
現在「大企業」と呼ばれているビジネスは、ユニバーサルサービスとして公的資金や資本を投入して赤字から徐々に黒字に転換(電気、鉄道事業等)したか、比較的小さい元手で高付加価値な商材を発見して成長した(自動車、家電等)かの何れかだったと思う。その次に稼ぎ方が本書に示される「スケールフリーネットワーク」を使った稼ぎ方だと言える。
中心となるのはもちろん米アマゾンのジェフ・ベゾスがナプキンに書いたとされるダブルループで表される「善の循環」モデルである。これをネットサービス(グーグル)、ネットでの物販(アマゾン)に続けて、リアルの商行為や製造業の現場のデータと組み合わせて起こすというのが本書の主旨である。
個人的には精神論は分かるのだが、実際のところそれがうまく回り出すモデルであると確信させるファクトはこれからという印象である。小さくても何らかの成功事例と共に示して貰えればよかったなぁ、というのが正直な感想である。
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ここ10年はGAFAに代表されるように"サイバーの中のサイバー"の戦いだった。
これからは、"フィジカルなサイバー"の第2回戦。
フィジカルだから、ヒトやモノがどんどん繋がっていく時代。
1人で囲い込んで作っていくのではなく、多くの企業やヒトと協業してネットワークをつくり、そこに利便性や意味性を感じたヒトやモノが繋がっていく。マネタイズはその後にくる。
そういう考え方の時代。
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DXをスケールフリーネットワークと捉えて説明展開されているのが分かりやすい。ただ実際にこれから日本の製造業が筆者の展開する考えでIOTの勝者となれるかはこれからの結果如何に拠るところだと思うので、島田さんのこれからを注視して行きたい。
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製造業で働く身として、勇気をもらった。日本は、インターネットの到来におけるソフトウェアビジネスでは敗北したが、IoTの時代が進むと、そこは、ハードウェアがネットにつながっていくということであり、そこに、ものづくり日本の底力やニッチさを活かせるチャンスがある。そのため、日本の閉鎖的な村社会的なビジネスアプローチは改めるべき。すべてをオープンにはできなくとも、ギリギリの線でオープンにすることで、日本企業にしかできないネットワークビジネスが膨大に広がる可能性を感じる。アメリカもそれに気づいているだろうし、ドイツは先行して取り組みを始めている。日本もおちおちしていられない。武者震いがする。
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島田氏✖️尾原氏の本。製造業中心の話とは想像しつつもスケールフリーネットワークという思想からなんらかのヒントを得るべく読書。
ドイツの話はさすが島田さんとてもおもしろい。、
メモ
・dxのための場を提供する。コトを提供するのでなく、コトが起こる場を提供しようという発想。
・スケールフリーネットワークは一部のハブが膨大なリンクをもち、強大な力を発揮する。何が起こるか予測できない世の中ではスケールフリーネットワークが持つ多様性が大きな強みとなる。
・東芝のユーザデータの考え方
自分のデータを確認しコントロールできること
自分のデータを自由に移動できること
データをつなぐのは自分自身で行うこと
・データは外に触れさせて空気に触れさせるコト。溜め込むと腐って使えないものになってしまう。
・dxの3ステップ
定義、定着、展開
・実世界におけるスケールフリーネットワーク、ユーザーにアクションは委ねる。
・選択と集中は未来がわかっているときのモデル
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「スケールフリーネットワーク」という概念が言語化され納得できたという意味で得るものはありました。
インタビュー形式の内容が結構多く、その部分はなかなか体系立っていないので学びという点では少し弱いと感じました。好みの問題かもですが。