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イヤミスの女王の本とあって、何か後味の悪い結末になるのかと思いながら読んだが、爽やかな読後感の青春ストーリーだった。
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男性が主人公ってだけでも珍しいのに湊かなえらしくない小説に仕上がってる。
面白くないわけではないけど、正直言うと物足りない部分はある。
こんな小説も書けるんだなという印象はある。
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湊かなえ氏著
だけれども、これまでの氏の作品とはまた違ったジャンル。ミステリー感もない青春もの。
氏のミステリーを期待して読むと物足りないかもしれないけれど、さすがストーリーの構成や人物像の描き方は個性に溢れていて安心して読める。
青春まっさかりの汗水流していた頃に読んでいたら、同感するのかな。はたまた反発心を抱くのかな。
でも頑張る、心を注げるものを持てることは幸せで豊かだと思える。
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湊かなえさんにしては珍しい青春小説。
放送部というマイナーな文化部が舞台。
事故の謎解きのようなことに発展して湊ミステリーワールドが繰り広げられるのかと思っていたら、最後までスッキリとした青春小説でした。
「伝える」手段が多様化した現代。便利ではあるけれど、そのかわりに伝え方に苦慮することもあまりなくなった。自分の思いを自覚し表現し伝達する術について、再考を促したかったのかなと感じた一冊でした。
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駅伝の有望選手だった圭祐が、高校の合格発表の日に交通事故にあい、陸上を諦めて入った学校で同じ中学出身の正也に誘われてなんとなく放送部に入ってからのお話。
私は帰宅部だったが、卒業した高校に放送部ってあったのかなと思ってホームページを見たところ、私が通っていた大昔はいざ知らず、今はちゃんとあるみたい。
部員は7名で、『夏のNHK杯、冬の高文祭という2つのコンクールに向けて、日々練習を重ねています』って書いてあるから、物語と似たような感じなんだろうな。
しかし、高校の放送部の活動がテレビ・ラジオ番組制作みたいなことをやっているのを知らなかった。
「おちょやん」の最後のほうで、テレビの中でラジオドラマをやっていて、結構面白いもんだと思ったが、コンテストとなるとスポーツとは違って優劣を決めるのが難しい気もするし、審査する人のどこに受けるのかが見えにくい中での作る過程における議論も大変そう。
そう思って読むと、お話としてはまずまず面白かったが、作りは浅い。
作った台本をブラッシュアップしていく様などなかなか面白いところだと思うが突っ込み不足で物足りないし、中に出て来るラジオドラマやその講評の内容についてどこまで作者のオリジナルなのだろうという意地悪な疑問が湧く。
部活を通じて、上級生や同級生との関係が築けたり、親との会話の接点になったりするところは、ありがちだけど、まあ微笑ましい。
主人公ら1年生のキャラクターは好ましいが、3年生がヘタレ過ぎ。
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イヤミスではない、青春物語。
学生時代に戻ったような充実感で満たされました。
こんな風に過ごしたかった。
運動と文化系の良さもあるし、なんだか良かったです。
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湊かなえの青春物語。とても新鮮。結果が残せなくてもいい、失敗したっていい。何かに夢中になって取り組んだ経験が、将来何かの役に立つ。今やりたいことをやろう。
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高校の放送部が舞台ですが、テレビドラマやラジオドラマを撮影するシーンがちょくちょくあり、自分の演劇部時代の経験と重なりました。
部活に思い入れが無い人にも読んでほしいです。
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環太平洋大学附属図書館の所蔵情報はこちら⇒
http://library.ipu-japan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00078780
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放送部、という文科系の部活に焦点を当てて描かれた物語。ラジオドラマ制作の過程を、湊さんならではの世界観で描かれているのは面白い。
湊さん=イヤミスな方からすると、達成感に向かって紡がれていく心地よい感動は(人の根底にあるドロドロ感が欲しいという意味で)物足りなさを感じるかもしれない。でも、登場人物の、入部や制作、発表に至るまでの過程や成長は、キャラクター設定をきっちりしてくるところに湊さんらしさが感じられて面白いと思う。
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文化部に所属したことがないため、全国大会に向け熱くなることを理解しきれなかったところはあるが、個性的な仲間達のやり取りはなかなか面白かった。
これまでに読んだ湊かなえ作品とは趣きが異なり、新鮮だった。
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再読。部活青春群像劇。1回目に読んだとき物足りないと書いたが、何でそう思ったんだろう?と思うくらいよかった。たぶんイヤミス先入観ありきで読んだのと、部活高校生と知って読んだのとの違いだと思う。陸上部への未練を放送部への魅力に自然に置き換えるあたりは、積極的な前向きさが高校生らしくてよかった。爽やかな読み心地を素直に堪能できた。
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湊かなえの青春小説。
いやミスの女王と呼ばれる湊かなえ。
こんな爽やかな小説も書けるとは知らなかった。
放送部にスポットを当てたお話。
この本を読むまできっと興味もなかったし、
こんな世界があると知らないまま生涯を終えてたのではと思う。
テレビドラマ部門、ラジオドラマ部門、ドキュメント部門、アナウンス部門…どれも楽しそうなものばかりだ。高校の頃、放送部があったら入ってみたかったと思ったのは、作品が魅力的だったからかもしれない。
部活動を通して成長する話はありきたりだが、陸上が出来なくなって自暴自棄を迎えてる時に出会うのが放送部というのが、新しくて面白かった。
人との関わりで、心が変化していく。
主人公だけでなく、登場人物全員が。
何かに一途に打ち込む。
その一生懸命な想いは周りを動かす。
是非学生に読んでもらいたい本だと思った。
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小説でもドラマでもあまり描かれることのない放送部。私も実際どんなことをするのか知らなかったので、コンクールがあることもそれがどのようなものなのかも、この本で初めて知りました。
交通事故で陸上をあきらめた主人公が、放送部に入りどんどんのめり込んでいく。高校生特有の難しい人間関係や、将来についての迷いが分かりやすく描かれていた。
忙しくて途切れ途切れに読んだので、もっと一気に読みたかった。
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「放送部」という知らなかった世界を教えてくれました。自分以外の体験を追体験できるという意味で、読書冥利に尽きる。終盤はミステリー的な要素もあり、飽きずに最後まで読めました。湊かなえ、こういう青春小説も書けるとは、さすがという表現しかしようがない。