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湊かなえ初の青春小説。
陸上の才能がある高校生の圭祐が、事故で目標を失うなか、放送部にはいり、ラジオドラマ作りに奔走する。
LINEでのイジメや、高校生の人物像の描き方が見事。素晴らしい。
圭祐の陸上時代の親友良太が中学生のとき、全国大会の代表に選ばれなかったエピソードなど泣かせる。スポーツの指導者、親の視点から、うんうんと思ってしまう。
脚本作りの極意を学ぶ番外編もいい。一気に読んでしまう。続きが読みたいと思ってしまいます。
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えっ、湊かなえさんがアオハル小説!?
どんな作品なのか気になって読みました。
最初は圭祐か良太が主役かと思いながら読み続けていましたが終章の番外編では正也を主役描写されていてストーリーの広がりを感じながら読みました。
クラブ活動を描写した小説はあさのあつこさんの'バッテリー'とか誉田哲也さんの'武士道シックスティーン'シリーズや武田綾乃さんの'響けユーフォニアム'などを読みましたが、湊かなえさんの作品は少し大人感のある青春小説だと感じました。
すらすらと読みやすい作品です。
圭祐のその後がきになります。
是非、ブロードキャスト続編を書いてほしいですね!
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湊かなえさんの青春小説が読めるとは。
ほんの少し謎解きのような要素もあるけれども、あくまでスパイスでしかなく、主題は主人公の高校生の成長。
爽やかな小説だったけど、湊さんの小説はもっとミステリー色が強い物の方が私の好みかもしれません。
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10代の頃、部活に入らず、学校帰りは大人の楽しみを探してふらふらと不安定な時間を過ごしていた。あのころ、何か部活にも入っていれば、一つのことに夢中になることを知れたのかもしれない。
泣いたり笑ったり、感情に素直になれることは素晴らしいこと。
そして、意外と社会に出ると部活をしていたことは大きな財産になっていることが多い気がする。
辛いことがあっても「あの時頑張れたんだから、今も頑張れる」
と思えるらしい。
それって、すごいことだよね。
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殺人事件も起こらないし、ミステリー要素はほとんどない(本当に少しだけありますが)、湊かなえさんらしくない青春小説。
このジャンルも全然ありですね。
少し前に瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」を読んでいたので「また駅伝ものかな?」と思っていたら、まさかの放送部。
タイトル読んどけってことですが…
番外編「ラジオドラマ」も、本編内の伏線回収やラジオドラマの脚本の凄さがわかって面白かった。
続編の「ドキュメント」も楽しみです。
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書店で平積みしており面白そうなので買った。湊かなえといえばミステリーで怖いイメージがあったが、全くそんなことはなく、ほのぼのとした青春小説。すごくよかった。高校の放送部というマイナーな部活を掘り下げているが、登場人物がとてもユニークで感動もさせられる。高校入学から高校1年の夏休みまでで終わってしまうが、続きが「ドキュメント」という作品で描かれているとのこと。近々発売されるようなのでそれも楽しみ。そして、ラジオドラマにも興味を持った。中高生ぐらいの時に読んでたらまた違った過ごし方をしていたかもしれない。
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運動部から文化部へ
事情があり部活動を変更する事になる主人公。
関わってゆく人たちも含めて、それぞれが
成長し変わってゆく。
期待プラスで最後まで読みました。
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勉強と部活のまさに青春小説。自身は放送部にはまったく縁がない学生生活だったが、JBKのシーンは臨場感があって本当に体感しているようで、読む手が止まらなかった。
ぜひ続編を出して欲しいです。
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放送部って珍しくてこんな部活あったのか〜っていう感じ。公立では無縁だよなぁ。こういう部活があったら将来の道もまた違ったのかなぁ、と。
大会までのシーンが長くて私は飽きてしまった、やっぱりスポーツが好き。文化部でないからかな。笑
ぶんけいさんの解説がすごくてやっぱすごい人なんだな、と思った。
湊かなえさんはサスペンス系しか読んだことなかったから新鮮でまぁまぁよかった。
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湊かなえさんの小説が好きでよく読んでいるんですが
この作品はまったく湊かなえ感が無くてとても新鮮です。いつもと違った青春のお話も面白く書けるのは本当にすごいと思いました。
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初めてレビューを書きます。
「告白」を初めて読んだ時に衝撃を受け、それ以来湊かなえさんはずっと大好きな作家です。
「イヤミス」というジャンルを作り上げ、「本読むのは苦手だけど湊かなえは好き」というファンは多いと思います。
そんな作家さんが書く青春小説ってどんな感じなんだろうって読む前は思っていました。
結果、めちゃめちゃよかったです。
湊かなえさんの作品って、登場人物や情景が嫌になるくらいリアルに「存在」しているんですよね。
高校入学前に足を怪我して陸上部に入れなくなった主人公、主人公を放送部へ連れて行った脚本家志望の同級生、中学時代の仲間で憧れの友達、放送部の先輩たち、いつも一人でいる女の子、中学の顧問の先生などなど、、
登場人物に共感することもイライラすることも沢山あるし、「こんなこともあるよなぁ」って自分の経験と照らし合わせたり、かと思えば「えっ??」って驚かされたり、
私は陸上部でも放送部でもなかったけど、物語の中の世界がめっっっっちゃ「わかる」。
青春っていいところも悪いところも楽しいところも辛いところも全部ひっくるめて青春なんだなぁって、月並みですが思いました。
「湊かなえのイヤミスは好きだけど、青春小説かぁどうしようかな」って思っている人は、躊躇わずに読んでほしい。
誰もが惚れた湊かなえは、ちゃんとここにもあります。
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「イヤミスの女王」湊かなえの青春小説
あるきっかけで放送部に入部した高校1年生が、先輩や友人らの様々な影響を受けながら、どんどん活動にハマっていく様を爽やかに描いています。
あの「イヤミスの女王」が青春小説??と思って読んだのですが・・・正直、説明調の部分が多く、イマイチのめり込めませんでした。ちょっと残念(^_^;)
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湊かなえさんの本はよく読むのですが、良い意味で湊かなえっぽくない本。
思春期ならではの色んな「青春」を一冊で堪能できる。
中学生・高校生ならではの偏見や考え方(文化部の偏見など)、目標に全力で取り組むことの大切さやそれに基づくたくさんの障害や葛藤などを上手く表現していた。
読んでいてくどくどなくて、爽快感がある。
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湊かなえ作品、15冊目。
今回は、初青春小説とのこと。「山女日記」のような、暖かさを感じる作品でした。特に、
放送部でラジオドラマ制作を通じて、伝えることの難しさと楽しさを味わう姿に、今後も応援したくなります。
ふっと、こんな高校生活を送ってみたかったかな、と反省。
放送部で、1) ケガを負ったスポーツマンが挫折を超えて新環境にのめりこんでゆく姿 2) タイムや点数といった明確な基準があるスポーツと異なり、自己判断と異なる審査得点に悩む姿 3) 一つの言葉が、それぞれの立場/個人によって、意味合いや言い方が違ってくるところ。など、放送部の魅力にハマって行く姿に、心弾まされます。
最後の場面は、ケガによる選手生命、過度な練習、無理な試合の反省や”今しか”にかける選手の気持ちや”次”を信じる気持ちなど、スポーツが持つ信頼や思いやりを感じるいいシーンでした。圭祐は放送部を選んだのは、やはり悲しい選択だったのかもしれない。(→半年で、やっと踏ん切りがついたところでしょうか)
気になったフレーズは以下:
★もしも、陸上部員が駅伝のエントリメンバーと同じ人数だったら、あれほど必死で練習に挑んだだろうか
★選手の思いだけじゃない。控え選手、それにも選ばれなかったメンバー、種目は違えどともに切磋琢磨してきた陸上部員、そして、支えてくれた保護者の方々、すべの思いが込められたタスキを繋ぐのが、駅伝だ
★泣いちゃだめだ。自信が敗北感に飲み込まれてしまう。
★面白い作品っていうのは、怒られたり、非難されたりする覚悟をもって境界線を越えた先に生まれるものだった、私は教えてもらった
★操作の簡易化に伴い、言葉まで軽視されるようになったのではないでしょうか
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「オリジナルを書けるとしても、自分一人のものではないので、意に沿わない意見も取り入れなければならないこともあるはずです。好きなことを好きなように、自由に書けるのは素人の特権ですよ」
多分、著名な作家にも、その特権は時に発生するのではないか。この本は、どちらかと言えば、湊かなえさんが、書きたいことを書くことを優先したんじゃないか、と思う。告白、とかのようには面白くなかった。
前半、中盤は、読むのをやめようか、と思うくらい、つまらなかった。
最後まで読んではじめて、ああ、湊さんは、そういう自分語りをしたかったんだな、と腹落ちした。
と同時に、途中でやめなくてよかった、と思った。
湊かなえさんに、作家に、脚本家に、興味がある人は、最後まで我慢して読む価値があるのではないかと思う。
そういえば、自分自身も子供の頃から、本が好きで、好きが昂じて、作家になりたい、と思った経験はあるが、一文字も書くことはなかったな、と、思い出しました。