紙の本
英語を解剖すれば語彙力は格段に上がる
2021/12/09 14:12
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『骨単』『肉単』『語源でわかる中学英語 knowの「k」はなぜ発音しないのか?』といったヒットを持つ原島広至さんの新刊。接頭辞、連結形、接尾辞、造語法、借用語、そしてアルファベットを解剖・全図解する一冊です。読み物としても興味深いですよね。英単語からアルファベットまで、英語に関するあらゆる成り立ちが徹底的に解説されています。オールカラーでイラスト豊富だから全然堅苦しくない。
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英検1級に出てくる紛らわしい単語を覚える手がかりになるかな?と期待して購入。英単語を、パーツ(接頭辞、語根、設備時、連結形)と由来(ギリシア語、ラテン語、ゲルマン語)で文字通り「解剖」している。フルカラーでかなりビジュアル的に工夫されており、情報が充実しているので、時間をかけてじっくり読むか、暇なときに少しずつ目を通す、といった読み方に向いている。個人的には、英語と同じインド・ヨーロッパ語のヒンディー語にも興味があるので本書のインド・ヨーロッパ語の系統図中にヒンディー語も当然含まれていて興奮を覚えた。
本書は世界史の図説や国語の便覧のように、高校生の英語学習の副テキストにしたら良いかもしれない。
あとがきに「ほんの初歩でもいいので、すべての中高生がギリシア語やラテン語、古英語の基本を学ぶ授業があるならば、後々の英語学習にプラスになり、丸暗記ばかりで英語が苦手という人も減って、英語だけではなく言語学全般の理解度の底上げができるのではないか」と作者が書かれておられたが、中高の学校教育でそこまでは無理かもしれないが一理あると思った。
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前半は、英単語を解剖し、その接頭辞、接尾辞、連結形が、それぞれラテン語由来かギリシャ語由来かとか、それがもつ意味などを解説していて、英単語を覚えたり推測したりするのに役立ちそう。
後半は英語、ラテン語、ゲルマン語など様々な言語のルーツや単語にまつわる雑学、各言語のアルファベットの比較などがなされていて、読み物として面白かった。
全体にカラフルで絵が多く、まさに"図鑑"。英単語に興味がある人なら、眺めるだけでも楽しめると思う。
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とにかく情報量が凄まじい。学生の頃、言語の歴史をたどれば知らない単語もテストの時間中に理解することができるというような夢想をしていたが、それを思い出した。紙面も非常にポップかつ美しく楽しく読み進めることはできたが、物量に圧倒されてしまった。これをむさぼることができる若さがほしい。