哲学は不安にも効果があるのか
2024/03/07 13:28
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
不安への対策というとつい精神医学や心理学の印象ですが、哲学の知識も役に立つということがわかりました。不安だけでなく、哲学の入門書としても有用な作品だと思いました。
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哲学勉強したくなりました。
ゆるい漫画付きで難しい哲学もわかりやすく学べると思います。
特にシオラン先生の怠惰の高貴が、自分を肯定してくれた気がして読んでよかったです。
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哲学と言ってもとても噛み砕いていてその上漫画を挟むので、肩肘張らずにゆるっと読めた。屁理屈と言われてしまえばそれまでかもしれないが、哲学で落とし所が見つかるのがとても楽しめた。
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20人の哲学者の言葉がまとめられています。
導入部のまんがは読みやすいけれども、本文はまあまあ難しいので、最後まで読まずに終わっていた本。2年3か月ぶりに開いて読みました。
前回心に響いたのはドゥールズ。
『逃走は行動を諦めることではない。逃走ほど行動的なものはない。』
『逃れるとは、現実を生み、人生を作り、武器を発見することだ。』
このときは、以前働いていた仕事を逃げるように辞め、新しい仕事に就いたばかりでした。ずっと自分はダメな人間だ、と、自信を喪失していたので、導入部のまんがとこの言葉にとても救われました。
今回特に心に響いたのはこの3つ。
フロム
『愛するということは、なんの保証もないのに行動をおこすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである』
ニーチェ
『何度同じ人生を歩もうがもその人生を「もう一度歩んでも良い」と思えるよう生きることが重要。』
パスカル
『人間の偉大さは、自分がみじめであることを自覚していることにある。』
『人間の最大の卑しさは名誉の追及にある。だが、それこそまさに人間の優越性の最大のしるしである。』
この3つは前回パラっと読んだときは全然心に響かなかったのに、今回はとても響きました。
その時の自分の立場や心理状態でどんな言葉が響くのか変わっていく。だから哲学って面白くてずっと関わっていかなければいけないのだと思いました。
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特に力は湧いてこなかった、、
逆にこんな考え方もあるのか、思いつきもしなかったけど怖いな、と知ったことを後悔する「不安」もあった