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酒鬼薔薇聖斗とか雑居ビル放火事件が元なんだろうけど、多少出版ネタが入るとはいえ書店員だからといって何か関係する訳でもないし、事件の原因も特になく、読み終えて特段残るものもない。嫌韓本がどうとか、ゲイの店員というネタも全く関係ない。諸々全てが浅い。
個人的に文章がなぜか読みにくいのも難。
書店員だけで借りて読んだから良いけど、大々的な煽りを受けて買ってたら目も当てられん。
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2022.5.1 読了
この作家さん いつも 本屋とか
本屋に関わる人の話が多くて、
よく読むのですが
今回も 本屋に関わる人の話ではありましたが、
今までのとは ちょっと変わった内容でした。
ちょっとミステリー色が強いというか。
新鮮でした。
まぁ 読後感は そんなに良くはないんですが(笑)
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ん〜〜
手応え今ひとつ…のめり込めなかった。
正和の仕事が書店員、そこに告白本、関連はあるので書店員としての思想や仕事の様子が多少折り込まれてくるのはありかと思うけれど、本橋君とのやり取りとか必要だったかな?と疑問。
この事件関係者の各々の立場による苦悩や追い込まれていく様が今ひとつ伝わって来なかった。
本当は生きることすら難しい苦しみだったはずなのに…
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内容は、凄惨な少年犯罪を題材としたストーリーだけど、とても面白い真面目な社会派ミステリーだった。主人公の正和さんの人柄が自然体だけど丁寧できちんとした人だからかな。書店員さんの苦悩とか書店で働く面白さとかも垣間見えて興味深かった。私も高校生の時に書店でアルバイトした経験があるけど、その時は気付かなかった書店員からの目線とか面白かった。
ラストは、必ずしも正しいとは言えない終わり方だったけど、母親の立場からみたら私もこの選択に心動かされるかもしれないと思った。
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書店員さんの「書店作り」を少し知ることができました。確かに、書店によって置いてある本が違いますよね。
そして本題。少年犯罪… ラスト、そうなるか!
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多分初めましての作家さん。プロフィールを見たら、「書店ガール」の方でしたが、「書店ガール」も読んだことはなく…。他の方のレビューを読むと、他の本でも書店員がよく出てくるとか。この本も主人公はカリスマ書店員。
ただ、物語の背景は、世間を震わせる少年犯罪なので、実際にあった事件を彷彿とさせるものがあり、楽しく読めるものではない。いや、物語と思って切り離して読めればいいんでしょうけどね。
とにかく改めて分かったことは、事件の大きい小さい関係なく、被害者だけでなく、その事件の周りの人達は皆ずっと苦しみ、悲しみ続けているということ。そして世間が忘れてくれることを祈ってひっそりと生きている。
と、ちょっと重かったですが、読みやすかったので他の作品も読んでみようと思います。
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中学生時代、猟奇殺人事件に巻き込まれた主人公・椎名正和が、17年後犯人の告白本によって再び関わることになり、自身でその"謎"を追う物語。中学生によるこのような事件は、過去に実際起こっているので、興味深く読んだ。最終的な解決がイマイチだった。
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最初は映画の「22年目の告白」に近い感じなのかな?と思っていた。主人公は猟奇殺人犯と幼なじみ。映画の被害者の一人の恋人の思うと近いイメージを受けた
しかし、少し読み進めていたら主人公は共犯扱いされていたという話が出てきてなるほど、これは映画のやつとは違うんだなと感じてきた。
書店員として働く主人公は嫌でも告白本と関わらないといけないタイミングもあって、そんな中かつて取材をしてきて最初に共犯説を書いた記者が告白本について自分を取材してきた。ここから事件の真相というより「告白本は本当に本人が書いたのか?」という方向に変わっていく。
そこからは上記の映画とは別物になった印象。
最後には勿論真相がわかるんだけど、それは主人公が犯行のキッカケとなった漫画を教え作中の少女が被害者に似てると言っていた事だった。
主人公は悩むがもう10年以上も経っている。犯人も刑期を終えて出所している。
そんな中で新しい真実をつげ罪を被害者家族に吐露するのは自分の罪を償うための懺悔なのか?はたまた自分が罪から解放されるための自己満足なのか?
これは本当に難しいことだと思う。ある二人はある罪を犯してるが、主人公のこの行為に対しては明確な“違法行為”とは言えない。それを白日の元に晒した所で確かに罪の意識を和らげるための逃げでしかない
しかしそこを黙っていると・・・・難しいね。
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「本を、読者をなめるな」
書店員、椎野正和が発する言葉に胸が熱くなる。
きっかけは、いつも通り開けたダンボール。
目に飛び込んで来たのは自分が深く関わった17年前の猟奇殺人事件の告白本だった。
告白本の内容に違和感を感じ真相を追い求めながら、正和は書店員としての自身の在り方を見つめ直して行く。
早い段階で黒幕の正体に気付くがそれよりも人間の心の奥に潜む闇にスポットが当てられ本当の正義と真の贖罪について考えさせられる。
ただ、実在の事件モチーフに矛盾を感じ作者の言わんとするメッセージ性が薄まってしまった1点だけが残念。
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実際にあった事件をモチーフにしていることは帯を見た時にうっすら感じていて、内容もかなり真に迫るものがありました。
現実味のない残酷な罪を犯した人が何を思い、どう感じながら、なぜ罪を犯したのかという点について、民衆は「自分とは違う何か」を期待しがち。
環境や生まれもったものの違いはあれど、自分と変わりない人間であることに気付かされた作品でした。
作中に何度も、「差別」についての問いかけがあったように思います。
作者の思想が垣間見えるような気もしますが、題材ともマッチしており、良かったと思います。
途中で出てくる「フィクションは祈り」という台詞が出てくるシーンが好きです。
私自身、フィクション作品に対して現実世界のしんどさを救ってくれるものだと思う部分もあるので、とても共感しました。
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書店員さんが出てくる作品てどれも本への愛と、仕事として本を扱わないといけないことの葛藤が描かれていて、ほんとに大変そうだなと思う。この作品の本題はそこではないんだろうと思うけど、やっぱりそこが気になった。親の愛は、世界の正義なんて関係なく子どもを守る。エゴとも言えるんだろうけど。
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菜の花食堂シリーズを先に読み知った作家さん
菜の花食堂シリーズはほっこり系だったけど、こちらは社会派ミステリー。
この作品のメインとなる事件は酒鬼薔薇事件を彷彿とさせるし、少年Aの告白本というところは2015年に発売された「絶歌」が思い出される。
件の事件とどうしても重なる部分があるから、恐怖感も強く感じる。文章は読みやすいのに、読み進めるのに気力が必要だった。
書店員として、売上のためには、好ましくない本も置かねばならないという苦悩もよく共感できる。
「本を、読者をなめるな!」
「フィクションは祈り」
というセリフは心に響いた。
その上で、後味の悪い結末であったと思う。
本当にあれでよかったのか。
悔い続けることが己の罰と言うが、本当に、よかったのだろうか。
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私が知っている名古屋弁だ。中山七里の要介護探偵は、どうも名古屋弁というより岐阜弁ぽくてモヤモヤしたから、少しほっとしたというか。内容には関係無いけれど、地元の方言って気になっちゃうよね。
十数年前実際に起こったあの事件は、世間が大騒ぎになったからよく覚えている。本が出たときも話題になったし(本屋さんに行って、その本が並んでいるとガッカリしたものだ)、最近では、裁判記録が廃棄されたことでまた少し話題になった。
小説なので、遺体の扱いがよりエグくなっている。結局、何故事件を起こしたのか、本質が語られる事もないまま終わってしまっていたこと、主人公がこの先救われる、というか幸せになる予感がイマイチないことで、モヤモヤが残った。取材ノートを入手するくだりは、そんなことある? いくらなんでも偶然が重なり過ぎてない? とは思ったけれど、これがないと話が進まないので致し方なし。
書店員さんの話は面白いな。作家のフィクション論も興味深かった。(2023-05-10)(2023-06-03L)
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リアルに起こった事件を思い出させる内容で、私は当時のことを年齢的にもあまり詳細に覚えていないのでそこまで嫌悪を抱かなかったけれど、苦しい人もいるだろうなとは思った。
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書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。
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個人的に後味が悪い話で、結末に納得できてないが、理解はできる作品だった。
罪とは、告白とは、と考えさせられる一冊。
自分の感想として、主人公の罪はバタフライエフェクト並でそこまでではないし、被害者遺族からすればたまったものではないだろうが、『罪』というほどだろうか?
犯人に関しては比較的推測されやすいと思うが、今回はフーダニットというよりホワイダニットだろう。
文章に癖がなく、読みやすい。普段読まないミステリーのタイプだったので戸惑ったが、こういう本もあるのか、と勉強になった。