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ちょっと冷めてて面倒臭がりな、高校の社会科教師、桐原が主人公。
なんだか悪い先生のように聞こえるかもしれないけど、決してそうではない。
大きな面倒事にならないようにはちゃんと行動するし。
自分で思ってるほど冷たくもないし。
同僚や先輩先生との仕事上の関係。
「変わった女性」との出逢い。
友人(女性)との付き合い。
生徒たちが起こすちょっとした問題。
主人公が立派な先生に成長したり、熱血教師になったりするわけではない。
どこにでもいそうな先生の日常が淡々と描かれているかんじ。
ドラマチックな展開はほとんどない。
そのくせなんだか面白くてどんどん読み進めてしまう。
個人的には桐原が自分とどうしてもかぶってしまったので、
共感しまくりだったからなのかもしれないが、
なんか不思議な魅力のある一冊でした。
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「キングオブ面倒くさがり」の桐原センセイに、次々と問題が投げ込まれます。その度にだされる彼のつぶやきがなんとも面白いです。
そんな彼が、先生とか大人としての正論ではなく、人としての素直な言葉を発した時、相手を動かします。
彼が自問自答し、つぶやきながらも少しずつ「キングオブ面倒くさがり」のカラを破いていく感じが良かったです。
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読んで人生観変わる!とか、この本に出会えて良かった!とかいう感想は絶対出てこないけど、サクサク読めてよかった。
最初は余りのサクサクっぷりに不安を覚えたけど。
先生だって普通の人間だし、まぁ大方の人が普通の人だよね。自分含め。
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教員の経験がお有り?と思うくらい、なんかリアル。
そう、たまに面倒くさくて同じような対応することがあったりして、とても生徒には読ませられないと思った(笑)
いや、中高生でもとても楽しめる本だけど、先生こんな適当に仕事してるのと思われそうで、という意味でね。
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この前に大作を読んでまだ頭が痺れているので
そのリセットも兼ねて軽めの作品をチョイス。
これが正解でしたw。
今作に登場する何人かの大人は残念ながら
まだまだ未熟で、変わりたいのに変われない
自分を認めつつも、その一歩を踏み出せない
現状とに少し悶々としているんだよね...。
これってきっと我々、全員が抱えていて
先延ばしにしてる事なんだよね。
そんなテーマを重たくならずに、
軽めに...でも読む側の内面に染込む様に
サラリと書かれているのが素敵です。
ラストも今まで面倒臭がりだった主人公の
センセイ「桐原」クンにもチクりとした
天罰と今後の希望を残しているのがニクいw。
いい青春小説です。
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期待値がそれほど高くなかった分、思ったよりも楽しめました。
主人公は学校の先生ですが、学園ものというよりも青春小説で、志村貴子の漫画を思わせるような小説です。
軽く読めますし、展開も早く漫画のような感覚でよめるので、重くないものが読みたいときにはいい作品です。
文章で読む名古屋弁は新鮮というか少しむずがゆかったです。
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面白かった!なんというか雰囲気がドつぼです。
教師・桐原の「面倒くさい」っていう心情、ぼやきが垂れ流し。
思わず、そうだよねそりゃ面倒くさいわ。って思っちゃう。(笑)
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-640.html
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先生がクラスのために奮闘!という涙の出る感動モノでもなんでもない。
けど、こんな先生いたら素敵かもしれないと思った。
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何事にも「面倒くさい」と思い、表面的にうまく処理しながらも深い関わりを避けてきた教師が少し筒ずつ変わっていく話。
変に教師が美化されておらず、先生だって普通の人間だということが素直に表現されている。
あっさり読めて、読後感が爽やかでした。
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とりたててすごい内容ではないんだけど、
これがリアルな若者なのかな?
と思いながら読み、最後にはプチ熱い教師になっていて
暑苦しい世代の私としては読後感良かった。
恋愛モードの女が面倒くさいって本音が笑えた。確かに。
教師だって人間。そう思えたのは友達が教師になってからだな。。
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溝口先生の人間性が登場人物の中で1番好きかも。坪井くんも。
気負うことなく読める小説。
こんな先生もいたのかなって思うのも楽しい。
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なんとなく高校の社会科教師になってしまった桐原。行動原理はすべて「面倒くさい」。適当に〝センセイ〟をやろうとするものの、なぜか問題を抱えた生徒や教師、そして友人たちが面倒ごとを持ち込んできて……小説すばる新人賞作家が描く、新しい青春小説誕生!
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飛鳥井さん、四作目。
私はこのヒトの書く飾り気のない文章が好きなんだと思う。
ヒトの心にある当たり前の小さな悪い感情もよい感情も、さらりと細やかに書いてるのがよい。
センセイ、素敵だな。
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最初は主人公のやる気のない性格にイライラすることもあったのですが、読み進めていくにつれて、「あれ?もしかして俺もこういう風にいろんな物事面倒に感じてるんじゃないの?」って思うようになりました。
居酒屋でバカ騒ぎしてる若者なんて、ほんと周りに迷惑かけてるんだからやめて欲しいんだけれど、注意する勇気もなく自然と治まってくれないかなと期待したり。
話が進むと主人公も徐々に熱を帯び始めて来ますが、人はそんなに急に変われないってことも書かれていて、自分もちょっとずついろんなことに熱くならないとダメかなとかいろいろ考えさせられました。
まぁとりあえず俺は、学生と先生の恋愛はアリだと思うよ!
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タイトルの通り、学校の先生が主人公。
と言っても青春ものではない。
人とのかかわりが面倒くさい先生がちょっとだけ成長する物語。
何か妙に親しみやすい主人公とその周りの人たち。
なんかほのぼのとする。
他の作品も読んでみたい。そう思わせる良作。
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わーかーるー!
ものすごく!
めんどくさいけど、結果的に首突っ込んじゃう。っていうところがなんかすごくいい。
こんな仕事だって、人付き合いだって、やってらんないって、やっぱり思うんだよね、センセイだってさ。うん。
名古屋の方は地元ネタたくさん出てくるのでより面白いよ。