源氏物語の幻の巻
2023/04/02 20:24
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏物語の幻の巻を探すミステリー。更級日記の作者、紫式部の娘、藤原道長の息子の3人が幻の巻を探しに旅に出るというのは荒唐無稽にも感じましたが、3人の性格の描き方ややり取りが面白くて引き込まれました。とくに藤原道長の息子、能信は永井路子「望みしは何ぞ」を読んで以来気になる存在だったので大活躍していて何だか嬉しくなりました。正妻の子、頼通や教通と差を付けられることで抱いた鬱屈がよく描かれていたと思います。その鬱屈がもたらしたものはこの本では描かれませんが、その後の歴史を思いながら読むと感慨深いものがありました。
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道長の命令で菅原孝標女と賢子が幻の源氏物語第五十五帖を探しに遠く旅をする探索ミステリーです。本が好きな人や本作りに関わる人なら必ず楽しめるパートがありました。タイトルからして歴史離れした創作小説であることを全力アピールしているので、史実と合わないといった野暮な足の引っ張りはなしです。
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『源氏物語』の大筋は勿論、当時の天皇家と摂関家の事情を多少は知らないと「?」だらけになり、ただの小娘冒険ものになってしまいます、ご注意をば。
幾らなんでも、紫式部の幼馴染みが眠る土地に清少納言が隠棲していたとか、かなりご都合…。
いいけどこの作者、この話でも行成を使いすぎ。四納言は他にもいるのにね。一方で、能宗の方はまあまあいい役回りかと。イっちゃってる修子内親王も悪くない。
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「源氏物語」の最終巻「夢浮橋」は明らかに書きかけで終わっているので、続きがあるという物語設定はすごく面白いです。しかも、道長の野望と一条天皇の悲嘆が絡んでいる。
謎に迫る菅原孝標女・更級(「更級日記」とキャラ違うけど)、紫式部の娘・賢子、藤原能信(「望みしは何ぞ」の主人公)、このトリオの活躍がいいですね! また何か事件を解決してくれないかしら。
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斬新な発想、そしてかなり意外な展開。
源氏物語が好きな人や
平安時代に興味のある人には面白いかも
とはいえ、ちょっと無理のあるストーリーで
味わっている余裕はないかも・・・
え~っ! と思っているうちに
終わってしまった感あり。
もう少し、源氏物語の奥深さを感じさせてほしかったなぁ
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源氏物語を読んだことがないが内容が分からなくても面白く読むことができる。軽めの小説なので平安時代初心者向けでもっと深く知りたいと思う内容だった