先に読みたかった
2023/03/14 19:59
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は四年前にアメリカへ仕事で行かなくてはいけなくて、かなり、英語の表現の勉強したけど……。先に読みたかったです。類義語&構文をはじめ、語彙の力も必要ですね。記憶や学習のしくみを考えれば,日本語と英語の違いを知らないと……。
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知科学の視点より合理的な英語独学術を説いた一冊です。英語母語話者が自然だと思う単語同士のつながりだったり言い回しだったりをインターネット上のコーパス等のツールを駆使して体得してゆくものでした。勉強になりました。
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〈正誤〉
https://www.iwanami.co.jp/files/moreinfo/4318600/errata.pdf
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# 内容
著者は認知科学の研究者で、人間、とくに子どもが言語を習得するメカニズムを研究してきた方だ。
この本は、英語の合理的な学習法を提案するとともに、その「理由としくみ」を説明している。
理由としくみまで説明するのは、読者自身が発展、応用できるようにするため。
本書は、仕事の場でアウトプットできるレベルを目標としている。
また、よくある英語学習の勘違い(多読や多聴、発音について)についても説明している。
本書が提案する英語学習の大まかな流れは、語彙力を鍛える→スキーマを構築する→アウトプット、である。
# 感想
まず、楽に学べないことを知る。「片手間の勉強で、プロフェッショナルレベルの英語を習得することは無理」
その上で、英語学習の道しるべを示してくれる。そこを歩くのは自分。厳しいようであるが、「楽しみながら英語の達人になろう」と寄り添ってもくれる。
檄を飛ばされた気分だ。自分も頑張ろうと思った。
スキーマの強固さについては、自分自身にも日本語で心当たりがある。存在と書くとき誤って在から書き始めたり、静の字を争から書き始めてしまったり。忘れた頃にまた間違えてしまう。母語でこれなんだから、外国語でも強い影響を持つんだろうな、と。
レビュー#2
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厳密には実践編をじっくりやる必要があるが本文は一気に読んでみた。単語のニュアンスとはひたすら感じ取るものかと思っていたが方法論がちゃんとあることを知った。文字通り楽しみながら取り組むべきだ。他の言語、他分野の学びにも応用できそうだ。
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良書。参考になる。
著者の専門?を生かした、ユニーク、今までにない視点。
好きな映画でセリフをおぼえるまで繰り返しみたい。
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繰り返し書かれているが、英語のスキーマの構築方法の指南書という位置付け。どうやったら英語話者ないし母国語外の発想を習得することができるかという話に重きが置かれている。
単純に参考書を読んで丸暗記ではなく、どういった表現がされているのか?なぜそのような表現になるのか?を自分で探究すれば記憶に残るし、いざという時役に立つというのが大まかな趣旨です。この自分で探究するためのツールとして紹介されているweb上のコーパスを少しいじってみたけど、これが面白い。文章を読んで一つの単語を掘り下げるというと慣れずどう使っていいかわからないと思うが、英作文をする時にとても役に立つし勉強になると感じました。
高校の頃に本書を読んでたら感覚変わっていただろうなと思う1冊。それにしてもこんな便利な検索システムがあるなんて便利な世の中になったもんだ。
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語彙力をつける
その周辺知識を知る
この2つが英語力をつけるために重要であると筆者は述べている。英語学習に関する本は様々読んできたが、非常に参考になった。私も英語教育に携わるものとして子供たちに還元していきたいと思う。
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英語に関しては、色々細々と取り組みを続けていますが、
可処分時間が確保できず、大して伸びもしない中、
業務で申し訳程度に使うという、情けない状況が続いています
何か取り組み方がまずいのでは無いかと思い手にしたのがこの本
小さな子供が日本語を習得していくプロセスを
日々目の当たりにしている状況なのですが(なので可処分時間がないのですが)
どのように語学が習得されていくのかを理解することができました
これは今から(今年38になりますが)取り組んでも十分間に合うなと
勇気づけられました
マークピーターセンの”日本人の英語”でなんとなくわかった気になった
冠詞、前置詞の捉え方について、より解像度をあげられそうです
(本書でも日本人の英語は引用されています)
新たなスキーマを獲得できるよう、英語の横つながり(仕事みたいですね)を
構築していきたいです
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本書読む人は13-15頁の目標レベルの設定を読んでから読むかどうか考えた方が良いのかも知れません。そういう意味では私には早すぎたのかも知れませんが、興味深いトピックばかりなので楽しく読めています。どう身に着けて行くのか全く不案内ですが…。
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メンタルモデル的な(逐語訳的でなく、ネイティブの時空間のイメージを追跡することを重視するような)英語論は、遅くとも1990s後半には既に主流になり始めていたし、その教育的な成果物は、大西泰斗『一億人の英文法』その他の刊行物で、いまや十分広い範囲に普及してきている。
しかしでは、実際に英語学習者が英語のメンタルモデルをどうやって実地のリーディングやリスニングで出会っていくのか、出会ったそばからそのメンタルモデルの日英の差に印象深く感心できるのか……その具体的手法については、その理論それ自体と比べて、あまり本格的に語られてこなかったと思う。
今井さんの本書の取り組み、特にSkELL, COCA, WordNetなど(基本無料の)英語Webサービスを用いた学習法は、メンタルモデル的な発想の理解を座学で終わらせず、その先で具体的に手を動かして経験できるような学びの場を提供してくれている。
自分はこの本を読む前から、おおむね似たようなことをオンラインの語源辞書や英英辞書を通じてやってきた。それで幾ばくかは、今井さんのおっしゃるような英語的スキーマについて、中高生の頃よりはずっとマシな理解を得つつあると思う。それでも今やっているそれらの学習法より、今井さんのやり方の方が安く済むし、資料の鮮度は保証されている。また、特定の辞書系出版物(当然、有料であることが多い)の良し悪しという、あまり本質的でない論争的戯れに巻き込まれづらい点もよい。
初手の調べ物として提案されているSkELLに特定の語句を入れるだけで、ネイティブかつpoliteな例文が沢山得られるのは本当に素晴らしい。オックスフォードコロケーション辞典や、研究社の『英和活用大辞典』CD-ROM等電子版がなくとも、共起表現やニュアンス学習を無料でやれるようになったというのは、素晴らしいことだ。
また、英語学習産業の一部の誤解を科学的にときほぐすくだり(特に第7章以降)もよかった。今井さんは、ご自身の専門である認知科学と言語のlearning/studying (認知発達としての学習と、教育としての学習にまたがるメカニズム)の見地から、以下のことを主張していた。
(1)重要なのは(漫然とした)多読多聴ではない。あくまで主眼はことばのスキーマに訴える学習プロセスに向けること。
(2)スキーマに狙いを定めた学習のために、まず語彙力に関わるスキーマを磨く学習回路を得ること(類語・共起表現の調べ学習はこの段階の演習例として示されている)。
(3)その上で、
(3a)繰り返し読みこなしてきたことにより理解の深まった文章に対するさらなる【熟読】、
(3b)マルチモーダルな手がかりが詰まった映像コンテンツの【熟見】、
(3c)そして慌てず語彙を動員してゆける【熟書】
これらの3つを地道にこなすこと
……を強調したのは、(自分含めて)未だに英語学習に迷い続けている人間にとって、いい話だったと思う。
特に【熟見】に関して、「最初に日本語字幕を採用して良い理由」を「後づけバイアスを防ぐため」と論じた下りは膝を打った。手元に円盤で持っている『ゴッドファーザー』等の映画や、Netflixの映画を英語字幕にこだわって見ていたことも��ったが、「覚えたくなるくらい好きな映画を、日本語字幕でいいから繰り返し見聞きする」に立ち戻ってみようと思った。
▼数少ない難点(難癖に近い)
第3章,第6章ほか、全編にわたって、生きた言語の「頻度」が大事であることは十分に強調されているが、その「頻度」に着目して編纂されてきた「コーパス」が、私たちの言語活動にとっていかなる位置付けをもったコンテンツなのかということについて、ちょっと言葉が足りてないまま、コーパス推しになっているようにも読めた。
コーパスは使われる頻度により形作られるものであり、概念先行ではないから活きた言語の理解として良いのだ、という話が、本当はもっと強調されてもいいはずなのだが……本書ではそこまで強調されてはいない。しかし、それらは当然の前提の一部して置かれている。p.053,p.082に出てくる6つの要素は、おそらく(確認していないけれども)ほかの今井さんの新書で、既に論じられているのだろうか。
▼巻末の「探究実践篇」について
ところで、本書のリクツ部分は、p.196で一旦終わる。p.197以降の実践編からは、類語・共起表現が英語学習のスキーマとどんな関係にあるかの実感を深めてゆくためのドリル課題集になっている。これらは、落ち着いた場所でじっくり取り込んだ方がいい。
「わかる」と「こなせる」は違う、ということについては、最近IT系の技術課題について躓く時に思い返すことでもあり、そういう点からも耳が痛い(目が痛い?)本だった。「わかる」の楽しさは否定しなくてよいから、最終的には「こなせる」から「できてる程度」を見ていきましょうね……。
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読んでます。
中々面白い本です。
今まで読んで本と観点が違うので興味深い。
可算名詞、不可算名詞、幼児の思考方法などなど。
ところで背負うと言う言葉が出てきた。
ずーっと、せおうと読んできた。
ここでは、しょう と書いてある。
背負子は、しょいこ と読むが、背負うは
せおうとして使ってきた。
地域性があるのだろうか?
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大人になってから英語を独学で身に付ける方法について書いた書。認知心理学のスキーマの考え方を基盤にしており、経験則ではなく、エビデンスにもとづいた学習法を提案してくれているので、この1冊さえあればあれこれ英語参考書を買い漁る必要はない。書いてある内容は決して楽ではないが、何かに熟達するとはそもそも楽ではないし、楽ではないからこそ価値があるのだと再発見した。必要性が高まってきたらこの本を基軸に勉強しようと思う。
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「英語独習法」というタイトルだが、
①英語学習の中でも語彙学習に多くのページを割いている
②英英辞典を引きこなす上級者レベル以上の学習者でないと得るものは少ない
③本書の中心概念である「スキーマ」ということばがいまひとつ胸にすとんと落ちてこない
以上、3点から4つ星評価としました。
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<目次>
第1章 認知のしくみから学習法を見直そう
第2章 「知っている」と「使える」は別
第3章 氷山の水面下の知識
第4章 日本語と英語のスキーマのズレ
第5章 コーパスによる英語スキーマ探索法
第6章 コーパスによる英語スキーマ探索法上級編
第7章 多聴では伸びないリスニングの力
第8章 語彙を育てる熟読・熟見法
第9章 スピーキングとライティングの力をつける
第10章 大人になってからでも遅すぎない
付録 探究実践篇
<内容>
英語の「独習法」だが、これだけで独習法がみにつくわけではない。ただ、オンラインの辞書やSkELL、COCAなどの英単語の例文をあげるツールなどを駆使しつつ、結論は、まず語彙を身につけ、あとはそのジャンルの例文を多く読み、定冠詞や前置詞などを感覚的にマスターしていくしかない、ということ。