紙の本
ガラスペン持ってる!!
2024/03/12 09:37
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も素敵な素敵な物語でございました。
伝統を守るのは大変。の二文字では表現できないほど、継承されている方々には
本当に頭が下がる思いです。
ガラスペン、何年も前に買って使っていない…。
使います!使います!使わせて下さい!!です。
丁寧に穏やかに暮らすとはこういう事なんだろうな。と百花ちゃんにいつも教わっています。
花を愛でられる人。素敵…。
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シリーズ3作目。
今作は百花たちがお正月を母の生家のある長野県飯田市で過ごす様子から描かれる。
母の実家に帰った百花は、祖母がかつて水引の職人であったことを知る。
おせち料理をせっせと作る母たちの輪に入れずにいた百花は、祖母が作っていた水引の箸置きを作る手伝いをすることにしたが、いざ水引を結っていくと、その奥深さにはまっていく百花。お正月休みが明ける頃にはみんなで吊るし雛ではなく「吊るし水引」を作成してしまうほど。
一方、年が明けた記念館では、新たに「物語ペーパー」を作成する準備に追われていた。
その準備に集まった関係者から、記念館の使っていないスペースを利用し、ワークショップを開くことを提案され、水引のワークショップを開催することに。
ここでも百花の祖母が活躍し、水引を通じて、いろんな人の心が結ばれていく様子が描かれる。
「結」とはまさしくこういうことを言うんだなぁ、と感じさせられる。
最終章では新たにインクの包装箱のアイディアを任された百花たち。ガラスペン、万年筆、既定概念に捕らわれない様々な色のインクに夢中になっていく…
他の方のレビューにもあったが、一言でいうと、この作品を読むと出てくるものが欲しくなるし、作りたくなる。まさしく「沼」にはまる人の心境そのもの。
次はどんなものを取り上げるのか、続きが楽しみなシリーズ。
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「紙屋ふじさき記念館」その3。
前巻で百花の企画した「物語ペーパー」から、さらに新しい個性的な書店主たちとの出会いを呼び、また新たなコラボ企画が記念館に持ち込まれる。
第一巻で百香が初めて作った麻の葉紋様のカードのヒントとなった飯田の祖母の家で、水引細工の手仕事を讃美するエピソードを挟み、カラーインクとガラスペンの物語へ。
物語としては、またまたやたらとトントン拍子。
百香も一成も、本作では大きな人間的な成長も、恋愛的な進展も無かったような。うーん。
そして、またまた好みの問題かもしれないけど、表紙のイラストが…とにかくうるさい。色も素材も、とにかくうるさい。
そして、一成らしき男性の左腕の長さが変!
作風に、どうにも合ってないような…
巻末で、『キャラクター文芸』という言葉を見て…
少し前に読んだ「拝啓、本が売れません」の中で、ラノベはとにかく強烈なキャラを必要とする…というようなことが書いてあったんだけれど、どうやらこのシリーズはラノベと文芸書の中間狙いなのか…?
ラノベも読むし楽しめるけれど、ほしおさなえさんにはそれを期待していないので、どうもどこか物足りない。
もし、このシリーズを読んでほしおさなえさんのファンになった人がいたら、それはそれで結構。でも、次はぜひ、「三日月堂」を読んでもらいたい。
ところで…ガラスペンは、本当に美しいです。
インクが溜まっているところも美しいので、無色透明のガラスペンを持っているんだけど、幸い?あいにく?私がインク沼にそれほどハマらないのは、カラーインクを画材としてしか使わず、文字を綴ることにはそれほど執着が無いからか。
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水引って、熨斗のイメージしかなかったけれど、画像検索してみると、素敵な小物が沢山!
中には結構な大作もあって、水引に対するイメージが変わった。
水引は元々『結』のためのもので、それが吉野家の結びつきを強くしていく過程も沁みた。
中学生の時にカートリッジ式の簡易万年筆にはまり、そればかり使っていたこと、社会人になってガラスペンに出会い(実用的ではなかったので飾ってた)、眺めていたことを思い出した。
あのガラスペン、引っ越しの際に片づけたまま出してないが、どこにしまったんだろう…。
カラーインクの和紙の箱、想像が膨らんでわくわくした。素敵!
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今作もほっこり。今回のキーワードは「結」。人も物も、様々な結びつきがあって初めて生かされる。文字から作品を想像するのも楽しい。このシリーズは中学生くらいで娘たちに読んで欲しいので子ども本棚に並べる。
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水引は読んでいて断然興味が湧いてしまって、近いうちに作ってみたいなと思ってしまった。
おばあちゃんの周りに人が増えていく様子もとても良い。
カラーインクは数十年前にお絵かきの色塗りで使っていたので、それと文字を書くインクは違うにしても懐かしい。
子供の頃、ガラスペン持ってたなぁと思いながらいい気分で読み進めて行くと、あの人のせいで心がすっと冷たくなる。
でも、全編通して暖かくて優しい、好きなシリーズです。
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シリーズ3作目。紙好きなので、紙や紙小物の話や、商品作りについて、毎回ワクワクしながら読んでいる。人と人のつながり「結」についての話が良かった。「みんなどこかでつながってるし、人の役にも立ってる。」記念館でアルバイトしている主人公・百花のおばあちゃんが素敵。
最後のカラーインクと万年筆の話は、私も以前「インク沼」にはまりかけたことがあるので、あるある!と思いながら読んだ。ちょっと弱気だけど、毎回がんばって一生懸命考えアイデアを出す百花の成長も良い。
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いつもほっこりする作品で毎回読むのが楽しみ。
しかし、商品が売れたり主人公の案が通ったりと成功話しかないのが気になる点。
そういつもうまくいかないよ、といいたくなる。
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紙屋ふじさき記念館シリーズ 三冊目
第一話 結の里
第二話 水引の雛飾り
第三話 カラーインクと万年筆
第一話は、百花のお母さんの生まれ故郷、長野の飯田が舞台
ほしおさなえさんのお話しは、いつも知らない場所や知らないものの世界のことを、詳しく知れる
ガイドブック !!
新作が 2021年08月24日に発売 !!!
『紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色』
海っ!!! 楽しみ
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思い出のある物を手元に置いておくかどうか?
五木寛之氏は記憶を留めておくために必要だから処分しないそう
記憶の依り代としての価値があるから→断捨離反対派
でも
新しい物を取り入れるために
過去のものを代償にしなければいけないーそんな時もある
主人公の祖母の場合は今まで住んでいた家
簡単には手放す気持ちにはなれなくて寂しい気持ちになっていた
過去に亡くなった人も含め本当のところ前のものは取り戻せないから
自分もそう考えて前に進んでいくことを選択したい
“はじまったものはいつか終わる。けどそれは、はじまらなかったのとはちがうんだよね。終わったものも胸のなかでは生きてる。”
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相変わらずどのお話も魅力的。水引もいいなぁ。器用ではないけれど、体験してみたいっ。
「インク沼」って・・確かに集めだしたら止まらなさそう。私もガラスペンにチャレンジしてみたいな。
インクの名前を考えているところが多くてページがだんだん少なくなっていって・・ひとまずまとまったけど、次に続きそう。
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ただモノが作られ売られていくのではなく、作り手⇔渡し手⇔受け手 の間で、それぞれの"思い" が 受け渡されていくんだろうな。
この物語からも、伝わってきますね(^^)
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サブタイトルのカラーインクがメインだと思ったら、ほぼ水引の話で、カラーインクの方は完結せずに終わった。水引も好きだけど、ちょっと長くてもたついたかなぁ…
ガラスペンとインクなんてステキなセット、私も欲しい。
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小説仕立てで和紙や和紙を使った小物、文具等を紹介していく作品。
若い人にはなかなか馴染みが薄い和紙などの日本文化や工芸を分かりやすく、また楽しく物語にしている。
今回は水引などの歴史や現代での使われ方やこれからの可能性を描いていたり、ガラスペンとそれに使うインクの話など、今の文具の「流行り」を知ることもでき興味深かった。
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シリーズ3作目。
今回は水引の話とカラーインクの話の2つ。
どちらも興味深い。
相変わらず紙にまつわる情報が
丁寧な手仕事の奥深さとともに
小説の中で生きている。
アイデアを積み重ねそれを凝縮させて1つの製品として作り上げる過程が素敵!