電子書籍
紙屋ふじさき記念館 完結
編集者の母と二人暮らしの百花はある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、老舗企業「紙屋ふじさき」の親族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。始めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。可愛くて優しい「紙雑貨」に、心もいやされる物語。
紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/03/12 09:37
ガラスペン持ってる!!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も素敵な素敵な物語でございました。
伝統を守るのは大変。の二文字では表現できないほど、継承されている方々には
本当に頭が下がる思いです。
ガラスペン、何年も前に買って使っていない…。
使います!使います!使わせて下さい!!です。
丁寧に穏やかに暮らすとはこういう事なんだろうな。と百花ちゃんにいつも教わっています。
花を愛でられる人。素敵…。
2024/02/16 09:22
ほろりと。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
はぁ~素敵。
最後、泣いてしまいました。通勤電車で読んでたらお恥ずかしいところでした。
自宅で良かった。
もう、登場人物全員を見守り、応援したくなるそんな今回も素敵な内容。
1に続き、読みだしたら止まらない。
7までしかないから、ゆっくり味わいたいのに、そうもいかないようです。
今回も素敵なお話をありがとうございました。
はぁ~本を読むって素敵。
本屋さんも紙も大好きです。
2024/02/16 09:17
紡ぐ…
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえ様の本は本当に文章が素敵で、紡ぐとはこういうことなんだろうな…
といつも大切に丁寧に読みたいのですが、内容がもうワクワクすぎて、むさぼり読むという
丁寧とは真逆をいってしまいます。
ほんわかと、丁寧に。本当に素敵。
何度でも何度でも読み返したたくなるそんな1冊でした。
読後感が本当に良い。何よりの癒しです。
セロトニンでますよ。
2020/12/30 16:23
「もの」を通して
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえの活版印刷シリーズを読んで、家が話すシリーズも読みつつあって、
こんどは川越の街を離れたかな、
と思ったら、大学つながりで、また出て来るかもしれない。
それにしてもこの作者、「もの」を通して、
人を描き、物語を紡いでいくのが、うまい。
そして、人間の醜さも含めて掘り下げるのが文学かもしれないけど、
悪くて醜い人が出てこない、こういう小説世界は、心が温まる。
2024/02/11 09:33
完結
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
百花の紙屋ふじさき記念館でのアルバイトからはじまったシリーズも新しい紙屋ふじさき記念館が川越で開館して完結。春霞の小箱あたりで離脱しそうになりましたが全作読了。
ふじさきの今までの事や三日月堂、月光荘関係の話もあり読んでいて楽しかったけど、情報量の多さで忙しないかんじ。
藤崎さんの微笑みと百花の笑顔で完結、出会った時の二人を思い返してこちらも笑顔になりました。
弓子さんが初産ってことは佑くんですね、三日月堂も再読します。
2020/03/28 09:18
昭和の香り漂う
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
和紙をテーマに、和紙に対する愛情、温かさ、優しさがすごく感じる話。一成の和紙に関する知識量がすごい。一成は百花と出会ったことで、和紙だけでなく人と向き合って何かをつかんでほしいな。物語はというと、百花が小物を作る所は、映像が浮かび“できるかな”のノッポさんのよう。日本橋ツアーのシーンは“出没!アド街ック天国”のようで、昭和の香りが漂う。もしかして、ほしおさなえさんは、和紙、活版印刷、金継ぎ、銀塩写真、古い空き家など昭和の古き良き物を現代に甦らせて、今の人に利用してほしいと考えているのかもしれませんね。
2024/01/15 21:33
アルバムと紙箱作り
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
閉館が決まった和紙の記念館は、新しい活動につなげるためにイベントをしようと企画していた所でコロナ禍に突入し、イベントは中止になったまま後片付けのみで終わってしまった。
記念館でのアルバイトから紙の奥深さに目覚めた主人公の百花だったが、大学最後の一年はコロナで一変した生活となってしまう。
授業もゼミもオンライン、アルバイトはなくなってしまい、就活もどうなるかわからないという三年前のステイホーム時代を思い出す。
自分の仕事はエッセンシャルワーカー枠だったので問題なく給料も出て、家では趣味の読書三昧で猫とステイホームを満喫していましたが。
それでも外に出れないストレスが最初の頃はたまっていた記憶がある。
まして誰とも会わない学生生活や就活活動、一人暮らしの孤独が与えた不安は計り知れない。
懐かしく思い出すにはリアルすぎ、話の一部にするには本の中でのウェイトが大きすぎるコロナ禍のエピソードだった。
それでも卒論に真面目に取り組んだり、ゼミの先生に手紙や記念品を作って送ってと学生らしい話も出てきます。
卒論の話に絡んで小川未明の『赤い蝋燭と人魚』も出てきます。
月光荘のシリーズでもこの作品が出ていたので青空文庫で読んでみた。
ストーリーもダークファンタジーのような仄暗さに満ちているが、これを題材にした絵画は映えるだろうし見てみたい。
学園祭ではそれまで作っていたサークル雑誌をどんな形にするか試行錯誤しながら、時代に合わせて柔軟に対応していきます。
コロナで人とのつながりが薄れてしまっている時代だからこそ日常を大切にしようというコンセプトのもとに、サークルの記念として小冊子を作ったりアルバム作りにチャレンジしたりと楽しそうだ。
卒論執筆の気分転換に紙箱を作ったりアルバムを製本したりと趣味の世界も楽しそう。
わたしも製本のマニュアルブックを読んだことがあるが、必要な材料が意外と多くて工作過程もなかなか複雑だったのであきらめたんだった。
いつか豆本と本をしまう箱をセットで作ってみたいです。
コロナの話が延々と続いていましたが、ようやく記念館の方も新設のめどが立ったようです。
しかも場所は川越とこれまでのほしお作品とのコラボがより加速しそうな立地だ。
レターセットや水引で加工したアルバムと新たな商品のアイデアも浮かんできて、新しく動き出そうというところで次巻へ続く。