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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえ様の本は本当に文章が素敵で、紡ぐとはこういうことなんだろうな…
といつも大切に丁寧に読みたいのですが、内容がもうワクワクすぎて、むさぼり読むという
丁寧とは真逆をいってしまいます。
ほんわかと、丁寧に。本当に素敵。
何度でも何度でも読み返したたくなるそんな1冊でした。
読後感が本当に良い。何よりの癒しです。
セロトニンでますよ。
紙の本
「もの」を通して
2020/12/30 16:23
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしおさなえの活版印刷シリーズを読んで、家が話すシリーズも読みつつあって、
こんどは川越の街を離れたかな、
と思ったら、大学つながりで、また出て来るかもしれない。
それにしてもこの作者、「もの」を通して、
人を描き、物語を紡いでいくのが、うまい。
そして、人間の醜さも含めて掘り下げるのが文学かもしれないけど、
悪くて醜い人が出てこない、こういう小説世界は、心が温まる。
紙の本
昭和の香り漂う
2020/03/28 09:18
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
和紙をテーマに、和紙に対する愛情、温かさ、優しさがすごく感じる話。一成の和紙に関する知識量がすごい。一成は百花と出会ったことで、和紙だけでなく人と向き合って何かをつかんでほしいな。物語はというと、百花が小物を作る所は、映像が浮かび“できるかな”のノッポさんのよう。日本橋ツアーのシーンは“出没!アド街ック天国”のようで、昭和の香りが漂う。もしかして、ほしおさなえさんは、和紙、活版印刷、金継ぎ、銀塩写真、古い空き家など昭和の古き良き物を現代に甦らせて、今の人に利用してほしいと考えているのかもしれませんね。
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おもしろかった。
色々な和紙を手に取って見入ってしまう感じ、うーんわかる分かる。
色々な和紙の手帳も欲しい、でもきっと私も何も書けないかな。
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活版印刷の世界から和紙の世界へ。
まだまだその世界の入り口から
覗き見る程度のスタートだが
この先にはとても素敵に美しい世界が
広がっているのが垣間見えたような気がする。
次が楽しみだ。
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百花は、日本文学を学ぶ大学二年生。
ある日、叔母の誘いで出かけた「東京紙こもの市」というイベントで、和紙の専門店「紙屋ふじさき」のブースにいた無愛想な青年・藤崎一成に紹介される。
そこで魅了された美しい和紙を使って、組子細工の障子をイメージした麻の葉文様のカードを手作りした事から、百花は一成と共に次の「こもの市」に出品する商品を企画することに…
人見知りだった百花が、家族や友人の後押しで、ものづくりの喜びを通して成長してゆく。
『活版印刷三日月堂』で出会ったほしおさなえさんの新しいシリーズということで手に取った。
百花と一成の成長物語であり、和紙をはじめとする手仕事礼讃の物語。
つまらなくはない。私も文具大好き、紙大好き、もちろん本も好きなわけで、素晴らしい素材や工芸品にときめく百花の気持ちはよくわかる。
ただ、失礼ながら、『三日月堂』の好評に目をつけて、それじゃもう少し若い女性、ハンドクラフト好きも喜ぶようにして、イケメンもセットして恋愛要素アリの青春にしましょうよ〜、という気配に、少々冷めてしまった。
小説家の父と女性誌の編集者の母、洒落た器の店を営む叔母に、老舗一族のイケメン青年、自由が丘に住んで銀座でアルバイト…
浮わついたところのない作風に、ファンタジーかと思うような要素を盛りすぎて、平凡な夢物語に感じてしまったような。
続きは…見かけたら、読むかも。
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登場する紙小物がどれも可愛くて、実物が見たくなるほど。
何故この本には表紙以外にビジュアルが、写真がないのだ!
カードも栞もいろいろ紙ノートも、本当にどれも素敵でした。
ペーパーレスが叫ばれている昨今で、逆に紙の大切さが分かったと言いますか。
紙小物の話(プラス和紙の話)なので、紙小物の作り方や和紙についての説明や過程が丁寧に描写されているのは当然として、個人的にそれ以外の描写の丁寧さにも惹かれました。
主人公が和紙の記念館に関わっている時以外の日常の描写、例えば大学のサークル仲間たちとの日常、親子の会話。
そういった直接的には紙の話には関わらない部分も丁寧に描写されているので、話に奥行きがあったように思います。
紙小物の話だけにスポットを当てるなら、記念館のバイト時以外のエピソードは割愛してもよかった。
(例えば「次の日曜」などで一気に時間を飛ばしてもよかった)
それを敢えて書いているから、主人公の性格や背景がより掘り下げられて、日常生活にそっと「紙」に関するエピソードが寄り添っていく、そんな風に感じました。
紙は身近なもの、「非日常」のものではない。
日常と日常の間に挟み込まれて、紙に触れる話も日常になっている。
そんなところが素敵だったなと。
作り込まれていると言えば、作中に出てくる主人公の父が書いた短編小説の話も丁寧に作り込まれていて驚きました。
あの話だけでも感想文がずらっと書けそうな勢い。
作中話なのが勿体ないほど。
まるっと一冊の本として読みたいぞ、『東京散歩』
「紙が立体」など、気になるフレーズ、気付かされるフレーズも数多く登場し、読んでいて唸ること、考えさせられることも多かった作品。
だからこそ、最後がちょっと尻切れトンボ感があって勿体ない気がしました。
「オレたちの戦いはここからだ」みたいな終わり方だったので。
これは是非是非続編を期待したいところ。
素敵な紙小物に会える日を楽しみに待っております。
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よくものつくり系のイベントに行くので散財する気持ちはよくわかります。
主人公が作っているものとかすごく欲しいです、使い道とか考えてはいけないけども。
愛想のない藤崎さんとの関係がこれからどうなるのか気になります。
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馴染みのない専門用語や地名、建築物名が多数出てきて、イメージしにくかったため、気になったものを検索しながら読んだので時間がかかった。
冒頭に出てくる組子の障子がもう、何度読み返してもイメージ出来ず、画像を見てイメージしつつ、それをカードに?とまたイメージ出来ず…。読み進めていって何とか分かった。
ストーリー自体は面白く、和紙にも魅力を感じたので、百花と同様、知識があればもっと楽しめるんだろうな、と思った。
象の話も切なくなった。
続きが楽しみ。
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百花ちゃんと紫乃さんが、紙こもの市でテンション上がるのは、すごく共感しかなかった。 三日月堂シリーズでも思ったけど、少し昔の技術と現代のデザインやそれを活かすアイディアの融合がすごくいい。 記念館の展示、知識がない人へのわかりやすい説明って難しいな。 最後にようやく未来を向けた一成と記念館のこれからが楽しみ。 そしてやっぱりあった他のシリーズとの繋がりににんまりした。
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【収録作品】第一話 麻の葉のカード/第二話 貝殻の小箱/第三話 いろいろ紙ノート
活版印刷や古地図ともつながる世界観。古くからある物作りに対する敬意と愛情を感じる。物欲も刺激されるが。
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紙の小物はいいですね。
おしくて使えない気持ちよくわかります。
そんな「紙」好きの気持ちを高める本でした。
文庫では望むべくもないが、タイトルの部分のみ和紙とかの装丁本だと、所有欲をそそらるな。でも作るの大変だし売れないか。
そんな想像までさせてくれる本でした。
続きも期待しています。
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ちょっと想像していた話とは違っていたかな。
紙や紙小物が好きな女子大生と和紙を愛する仏頂面のイケメン御曹司の話。
これから記念館はどうなっていくのか。
まだ物語は始まったばかり。
薫子さんや紫乃さんがすてき。
三日月堂を思い浮かべるような一節も。
活版印刷三日月堂を思って読むと全く違うかも。
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第一話 麻の葉のカード
組子障子麻の葉 画像検索してみた。
美しい♡
第二話 貝殻の小箱
漆芸(しつげい) 螺鈿(らでん)
紙胎(したい) 紙の器に漆を塗る方法
乾漆(かんしつ) 布(麻布)に漆を塗る方法
デボス 裏面を凹ませる加工、空押し
エンボス 裏面を推しあげて浮かす加工
第三話 いろいろ紙ノート
日本橋髙島屋に居た象の髙子
動き出した紙屋ふじさき記念館のリニューアル
次巻が楽しみ
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図書館で借りたもの。
百花はある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。「紙屋ふじさき」記念館の館長・一成を紹介され、ひょんなことから記念館のバイトをすることに。始めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。可愛くて優しい「紙雑貨」に、心もいやされる物語。
紙ものっていいよね~。
いいな~って思っても使わないものは買わないから、なかなか買うことはないけど。。
見るのも楽しい。
百花が紙こもの市で買ったものの中に、「活版印刷三日月堂」関連の作品があったね!
写真でもイラストでもいいから、どんな物を作ったのか見たかったな。
続編も読みたい。