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テクノロジーとの向き合い方を解説する一冊
2021/10/25 17:53
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投稿者:なかやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
DXの中心的テクノロジーを分野ごとに各章に分けて解説されていて読みやすい内容でした。
・デジタル時代に求められる能力とDXの本質
・日本におけるDXに関する誤った誤解やDXが進まない日本の問題点
テクノロジーを使ってどうしたいのか?DX導入が目的にならないように警鐘してくれる一冊です。
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世界のテクノロジーの現状と、DX(ビジネスでのIT活用)の分野で日本が世界から遅れた理由等が解説された一冊。現在私たちの周りはネットフリックス、YouTube、Amazonといった感じで海外(特にアメリカ)のサービスだらけであり、時価総額ランキングだけみても日本企業の世界との格差は広まるばかり。その理由として、経営側の問題や日本特有の企業文化(年功序列や終身雇用など)などがあり、それらを踏まえ日本再興への道筋が語られる。DX成功企業としてコマツが上げられており、その試みは参考になると思う。
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良書。たしかにそうだよなー。と思うことが多い,
・海外の企業の多くは自社でITエンジニアを抱えるが、日本はほとんどアウトソーシングであり、DX化が進まない。上手く活用できない。
・時価総額とは未来の利益を合計したもの
・RAAS b8taなど、販売のサブスクを提供し、メーカーはリアル店舗での客の行動を把握してデータ収集などに役立てる(新宿マルイに出店)
・テクノロジーとビジネスは両輪と見なして、一緒に回すことが大事。大学と企業の関係に改善を!
・(感想)ジョブローテーションが時代に即していない。専門性が何も身に付かず社内スキルや社内向けの仕事ばかりを習得し、転職などできない。(会社に有利)
一方で、専門的なスキルを持った人材が育たないからいつまでたっても外注する。コストも圧迫し専門人材も育たない。
・金融の民主化→個人が個人にお金を貸す時代?クラウドファンディングも。それにより、SDGSなど利益重視ではない事業にもお金が集まるように。
・ANAとユナイテッドの差
品質は優れているのに価格競争に巻き込まれている。
ANAはサービスの品質をDX活用するなどして測定し、それを航空会社選択の要因として世間に知らしめること!
そのために価値の見える化が大事。
・アンケートは一部の極端な声。忙しい人や子連れの人はアンケート出さない。お客様の満足を漠然と設定していないか?
・DXの目的の一つは価格でしか勝負できないような世界から抜け出して、価値を作り、示すこと。
・テスラの車内でzoom会議!
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日本の企業
エクセルで管理してみんなでエクセルを見て対面で決めていた
基本が製造業、間接金融 広告代理店とベンダーのステータスが米国と逆
開発=M&A+CVC=社内
リーテルテック
オンラインとオフラインの共存
危機意識からくるスピード感 Z世代
日本の小売 現場独自のオペレーション スタートアップは対応してくれない
参入障壁にもなっている
Amazon GO 多数のカメラで採算が取れない
店舗内で購入までの行動データの画像分析を提供 顔認証で非接触決済も
中国企業 ディープラーニング先進国+プライバシー軽視
フィンテック
金融業は情報≒データが命 手数料で利益をとるのが難しくなっている
ロビンフッド ソーシャルゲームのような投資アプリ
ATMの削減 仮想通貨
SDGsを本業に利用 支援が集まりやすい
ロボティクス
6か月で効果測定
日本は強みのハードが海外進出に消極的、
UI/UXが他国と違いすぎる →世界スタンダードに触れて世界標準へ
医療への活用 人間を効率的に動かす
自動運転 クルマは若い人のマインドへ
両利きの経営
スタートアップと目的意識 リソース 早い段階での成果
KPIもアップデート必要
価値の見える化 体験をデータ化して公開する 社内の情報の流れを変える
お客様目線 本当の顧客からの困りごとを理解し解決案を考えていく
価格でしか勝負できない世界から抜け出し、価値をつくる 測定可能に
AI人材を使いこなせる人こそが今、日本に必要なAI人材
コマツ モノ・コト戦略
スマートコンストラクション推進本部
地形のデジタル化から建設全工程をデジタル化 早いサイクル
ドメインを維持したまま変化する
社内と社外の世界を分離しない 最新技術のスカウト 中堅社員に経験
将来像を明確に描く
スタートアップの成功率 10%
規制が厳しい世界はシニアと若手がタッグ
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日本の大企業がテクノロジーの進化に置いていかれずに繁栄し続けるには、今の主力事業で稼げてるうちに、将来の主力事業となる可能性を探し続けるしかないのだと分かった。
シリコンバレーとか世界の最先端技術がもっと早く日本に伝わり、日本でもビジネスとして消化できることを、さらに日本がその新しいビジネスのプラットフォームを作り世界をリードできることを、実施もしくはサポートできる人になりたい。
その新しいビジネスというのも、上に同じで移りゆくと思うので、そのサイクルをひたすら回すしかないのだと思うが。そう考えると、新しいビジネスを創出するサイクルを回し続ける未来に何があるのだろう?ゴールのないマラソンなのだろうか?結構きついな、でも常にエネルギッシュでいられそうだな。
■デジタル時代に求められる能力
①ITやデジタルの理解
②デジタル経営ノウハウ理解(M&AやCVCなど)
③英語力
■日本
日本はテクノロジーのビジネス化が下手
→せっかくの技術をグローバルスタンダードにしていきたい
→経営陣がテクノロジーや、シリコンバレーの現状を知らないのは論外
■DX
DXは、デジタル技術の導入によって、組織をどう変えるか?が本質。
方法は2つ
①デジタルツールを使って組織を根本的に変える
②既存の組織をデジタルツールの導入で改善する
■両利き経営
①現在の主力事業
②将来の主力事業
2つを明確に分けて考えること。
→本業が元気なうちに、新しい価値を作り出すべし。
KPI(Key Performance Indicator):企業が目標を設定したときに、その達成度合いを評価するための指標
大事なポイント
①組織の様々な人物が色々な考え方をできるか
②データが正しいかどうか見極められるか
■その他
・シリコンバレーでは(今後は)、攻撃が最大の防御。
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SVではビジネスそのものがデジタル化されているので、DXという概念自体がないという表現は正鵠を射るものだと感じた。本書がタイトルにある「教養」であるかは別として。
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<目次>
はじめに
第1章DXの浸透と黒船の襲来
第2章SAASものつくり時代の終わり
第3章リテールテック 体験としての売買
第4章フィンテック データが創る新しい経済
第5章ロボティックス 人と機械の共生
第6章DX デジタル化の本質
第7章DXの成功例 世界で戦う日本企業
第8章スタートアップ 最新テクノロジーを取り入れる
おわりに 日本の希望
大前本にあるように、各フィールドのエキスパートへの
インタビューが大半になっている。
これは、アカデミーや、学者やコンサルでも、
もう時代の流れが速すぎで
論文を書いて分析している時間は
もうないのだということであろう。
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アメリカでは新聞の宅配はない。
アメリカの会社は社内にITエンジニアを抱えている。
appleとGoogleにアプリ代の3割を持っていかれる。
Zoomも2016年くらいからスタンダートになっていた。
SAASの活用、M&Aの推進、CVC、がキーになる。
DXの中心にSAASがある。
M&Aは、スタートアップを買収して、そのまま経営してもらうことが前提。日本文化に合わず、赤字を取り込むことになる。
M&A先を探すことが、CVCの目的。
コアコンピタンス、選択と集中、が日本企業の好み。
ウォールマートのDX化は、スタートアップの買収による。
ITやデジタルの理解、M&A、CVCの理解、英語力、が必要。
リテールテック=アマゾンGOなど。
日本のトライアル、高輪ゲートウェイ駅のTOUCH to goなど。
ATMは不要。コストが莫大にかかる。
SDGSを本業に組み込む
フィンテックで、金融が解放された。=金融の民主化。クラウドファンディングに近い業態。
KPI(キーパフォーマンスインディケーター)を間違えない。コダックは、プリント枚数をKPIに設定していたため、デジカメを生産したが、市場に乗り遅れた。
シリコンバレーではDXとはいわない。
「ピッチャーキャッチャー問題」=シリコンバレーのピッチャーの危機感を、本社(キャッチャー)が受け止められない。
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若い方に、読んで欲しい内容です。
経営者は、ITが何か理解されてない方が多い。古い体質の日本企業は特に。ECすら知らない部長さん、大丈夫?
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間違ったことをいってることはないが、なぜか非常に浅く感じるのはなぜだろう。、
表面的というのか借り物感というのか。。
ビッグワード散りばめ感。それってなに?って聞きたくなってしまう。
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日本がIT技術で送れている理由や製造メーカーが生き残っていくための課題が整理されている。新事業に取り組むための、最低限の知識は得られると思います。
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ー 社会課題を解決するために自らが破壊者になっていく。大切なことはスピードです。そしてこれを追い求めていったところ、自社ですべてやるというこだわりを捨てて、社外のパートナーを集める必要が生まれたのだといいます。
「手段にはこだわりません。事業提携でもいいですし、M&Aで仲間になってもらう方法でもいいでしょう。事業提携によるエコシステム作りにおいては、コロナ禍という厳しい状況も決して向かい風ばかりではないのです」(冨樫氏)
最も大切なことは、ビジネスの将来像を明確に描くこと。そしてそれをわかりやすく伝えることです。ビジョンを描くためには、どこに社会課題があるかを掘り下げて考える必要があります。そして実現のためには、自社だけでなくみなで解決を目指そうという姿勢が大切です。最終的には顧客にどのような価値やメリットを提供できるのかを共有することも求められるでしょう
ビジョン・価値・使命といった信念こそが企業の存在理由であることを冨樫氏は伝えてくれましたこれ自体は、テクノロジーが浸透する以前から変わらないはずです。しかし存在を認められ続けるために時代に合わせた変革が必要であり、それが現代ではDXなのです。これを推し進めるという決意を持つことが、何よりも重要なのではないでしょうか。 ー
強い危機感を持って、【自分たち】が一体何を実現したいのか、もう一度考え直す必要があると感じた。
【自分たち】=人類、国家、社会、企業、私
と置き換えても当てはまる。
テクノロジーの話は、企業の成長だけの問題ではない。
シリコンバレーの最先端のテクノロジーが我々に問題提起しているのは、つまりは、そういうことなんだと思う。
それにしても、「成長」をこの先、どう捉えて良いものか…勉強が足りないな…
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どう考えても日本でしか働いたことのない日本の大企業の従業員にこの教養は備わっていないと思う。
あくまで日本の事例しか出てこないガラパゴスのまま。
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SaaS、フィンテック、リテールテック、ロボティクスといった分野で、シリコンバレーで活躍する8人の投資家へのインタビューを通じて、日本企業が取るべき施策の方向性を示した1冊。既存事業に加え、新たな成長分野を取り入れるには、CVCなどを通したスタートアップへの投資が欠かせない。具体的に、シリコンバレーにどのような人材を送り、体制を整えたらよいかまで具体的に解説されている。
ややシリコンバレー賛歌的な雰囲気も感じるが、なかなかリスクを取ろうとしない日本企業に対する喝という点では、納得感のある1冊でした。
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大企業とスタートアップ、VCさらに大学や政府が一緒に未来に向けて動けないと、日本に未来はないのかな。