紙の本
生まれか育ちか
2021/06/28 17:32
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子の話を通じて、人間の特質は遺伝子と環境と偶然の相互作用であるという結論と、ヒトのちがいを知ると正当化された遺伝子管理は優生学であるという危機感を論じている興味深い書。
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ヒトゲノム計画の完了を経て、遺伝子診断や遺伝子治療など現在に至る現況。科学的な解説のみならず社会科学的な観点からも大きな紙幅を割いて論じている。文庫版解説では社会的大問題となっている新型コロナウィルスとPCR検査、ワクチンといったタイムリーな話題の解説もあります。
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上・下、読みました。遺伝子の歴史の本です。
過去、遺伝子とはこう考えられていて、だんだん色々分かってきて、現在はここまでできる。将来はこうなっていくだろう。まで、記されています。
個人的には「ある遺伝子があると、ストレスに弱いが、同時に支援を受けた時に花開く。」のような、知識を求めていたので、冗長に感じました。ただ、それでも内容は面白いですし、読んで損はないでしょう。
遺伝子について学べば学ぶほど、現在の社会で言われている「優秀」というのは、狭義な意味なのだと痛感しています。教育者の一人として、自閉症や多動症と言われる発達障害は、個性の一部として認められる社会になって欲しいなぁと。それらを異常と見なし、無理やり常識に当て嵌めたり、薬を服用させたりするというのは大人のエゴだと。私は考えています。
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下巻は、少しだけ時代を遡って、遺伝子多型に関する話から。この分野において、crispr/cas9がいかに衝撃的だったか。改めてSFが直ぐそこに近づいていることを感じた。
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上巻はダーウィン、メンデルから遺伝子組み換えや遺伝子クローニングまで、これまでの歴史を振り返っていたが、下巻は遺伝子診断、遺伝子治療の未来について展望を語る。
人間の特性のほとんどが、複数の遺伝子と環境の複雑な相互作用の結果であり、すべての遺伝性「疾患」はゲノムと環境のミスマッチによる。病気の解決のために遺伝子を変えるより、環境を変える方が簡単な場合が多い、という著者の主張に納得。
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遺伝子上では、人類が遺伝子と出会うまでの過程が面白かった。本著「下」では、遺伝子と病気を主なテーマとして書かれており、「上」に比べて個人的には読み劣りしてしまった。