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通説と常識を揺るがす「うつ」の新事実と現代の情勢を丁寧に解説するマンガ
2023/11/19 03:44
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投稿者:幸三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うつ病は「ウイルス」が原因であるという理論を説明しているマンガです。
各話の合間に研究者からの補足が2pの文章で入っています。
驚くべき内容です、知識として、ウイルスの作用が「うつ」症状を引き起こす、というニュースを聞いたことはありました。が、この内容の細やかな解説には新鮮な驚きと、同時に、合点がいく経験がありました、なんか鼻の調子と心の調子が関係しているなぁという感じはずっとしていたんですが、酸素の取り込みじゃないかなぁと思いこんでいました。ところがどっこいコイツは大変なことでした。
監修・原作の近藤一博さんは、東京慈恵医大の教授で、ウイルス学の講座をもっていて、なんと大学のHPで疲労とウイルスとストレスの知識をマンガにして分かりやすく伝えようとしているですね。その伝えようという想いから、マンガ形式での出版となったようです。
「うつ」への対処としては、疲労をためないようにしましょう、という一言で終わってしまうのですが、「うつ」を取り巻く医学の情勢が面白いんですよね、それと遺伝子の解明がもたらす新たな視点に、未知へのワクワク感が胸を高鳴らせてくれます。
この疲労とウイルスの相乗効果が「うつ」の発現につながるという前提が共有される世の中になったらいいのになぁ、という感想をいだきました。
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