紙の本
物理的&精神的側面からの解決法
2021/07/27 10:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はビジネス分野を中心に、どのようなミスの種類があり、その個々のミスに対して、何をすればミスが発生しないかについて、具体的な手法を紹介しています。この点が非常に参考となり、本書を購入した意義になりました。
人間は完璧ではありません。しかしビジネスの世界でミスは許されない状況にあります。よってそのミスを撲滅する必要があります。
また本書は構成に一定感があり、安心感を得られました。加えて、何故かスラスラと読了出来ました。私自身が経験したミスは本書にかなり沢山紹介されていたので、具体手法を頭に叩き込み、今日から実践に臨みます。
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脳科学的に注意できる数には限りがある。
だから、注意すべきことを減らす仕組みがダイジ。
そして最後に、ミスを引きずらないマインドセット
注意すべきことを脳内から外へ出す。すなわち書き出す、吐き出す、質問する、まとめる、データ化して他媒体に記憶させる(検索しやすくが必須)
以下引用メモ
日本人は仕事で失敗するとすぐ謝る。でもアメリカ人は誤らない。
代わりに「こんなことになりました」と説明し、じゃあ次にどうしようかというようにすぐに解決策に思考が進みます。アメリカでは、その人の人格と仕事が切り離されている。たまたまマネジャーという職をしているという風に捉える。だから人間としての失敗でないから謝らず、今後どうしたらミスをしないようになるかを一緒に考えましょうという風に思考が働く。
一方日本人は、子どもの時からのしつけのせいか、まずごめんなさいと言うことが多い。そして人格と仕事を結び付けがち。だからこそ個人の責任が追及されやすいし、ミスした人はそのミスを引っ張りがち。アメリカのようにすぐ頭を切り替えて「ミスをしない仕組み」を考える方が心理的にも楽。
注意してください。という精神論ではミスはなくならない。注意には限界がある。
一度失敗したら、それをなくすための仕組みをつくること。
ミスに落ち込むより、じゃあどうする?と考える
①脳が注意を使っているものを手放す:人に話して吐き出す やってしまう いつやるか決め手放す
②脳から注意を奪うものから離れる:スマホを手元に置かない 注意を奪うものを捨てる
③脳が注意を使わないレベルまで体得する:
仕事が溜まる
①どの程度の結果を出せばいいのか
②どのくらいの時間がかかる作業か
③単純作業か時間がかかる作業か
④すべてに〆切を設ける ※締切日は前々日に時間をとる
⑤単純作業は、頭を使う仕事の合間にする
人は目の前の仕事を片付けることを優先してしまうから注意。すべて書き出して(注意をまず手放す)緊急性と重要性で優先順位をあらかじめ決めておく
①他の人でもできないか
②誰にお願いするか
③その間に自分にしかできない仕事に注力する
振り返りで自分の時間把握の精度をあげる。自分の想定との差を意識する。
メール対処
①二度見しない
②要件はこうです。「月末〆切の資料の提出をお願いします。」
③その要件が必要な理由はこういう事です。「資料をもとに指針を組み立てますのでぜひご協力をお願いします。」「提出先は下記アドレスまでお願いします。」
④時候の挨拶 「お忙しい時期ですが、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。」
⑤処理したメールはすぐに別ファイルに移す
⑥不要なメールはすぐ捨てる
資料
①日付は自動で入れる
②数字はコピペで
③2回見た方が間違いは減る
④Ctrl+Z UNDO
⑤すぐスキャンでフォルダ分ける
⑥会議終わりに、「先程のお話をまとめました。と��ールする」
忘れ物
①置き場所を決める
②ルーティンに組み込む
③1つにまとめる
PCファイル
①年に一回整理
②年・プロジェクト・内容別
③フォルダには日付データ 210118報告書
④a_ 一番上にしたい場合 下にしたい場合は_z
伝える=伝わるではない
質問して確認しながら伝えていく
聞きにくいことこそ早めに聞いておく(長い目で見れば火種を先に潰しておくことダイジ)
自分がどう思われるかに注意を向けるのではなく、相手に注意を向けて聞いてみること
なぜこの人はこういう意見を主張するのだろうか?相手の価値観に注意を向ける。コトだけでなくヒトに注意を向ける。あなたがどんな質問を相手に投げかけるかで相手の注意の方向が変わる。
どうすればミスをなくせると思うか?最悪のミスは何ですか?
いっぱいいっぱいの時の対処
たくさんの中身は意外に少ない~注意の無駄遣いをやめること~
その「たくさん」って、たとえばなんですか?と具体的に挙げてもらう。案外たくさんっていっていたけどそんなになかった。とか、今本当にやらない解けないのは〇〇と××だけですね」
注意の数は限られてる。そのため頭の中で一度「こんなにたくさんある」と思うと「大変だ!」と注意がいっぱいになってしまう。だから紙に書き出したり、PCに打ち込んでいく。
たとえたくさん作業があったとしても、結局は一度に1つずつしかできないですから
インナーゲーム(テニス指導法)ただ対象となるボールに注意を集中させた
ZONEの条件
①目標の明確さ
②うまくいっているかが直ちにわかる
③挑戦と能力のつり合い(いつもなら1時間を30分で終わらせる)
④意義意味が明確
⑤注意を奪うものを避ける
⑥対象と一体化する
⑦活動、経験自体を楽しむ
他に気になることがあるなら、その「気になること」を先に済ませてしまった方が注意を取られなくなる。あるいは「いつやるか」を具体的に決めてしまう。
ミスの連鎖は断ち切る
①後で振り返ることにして、引きずらない
②同じミスを繰り返してしまうときは、自分のパターン(自分の注意が向きやすいところ、注意を奪われやすいところ)を知る
③注意を自分ではなく、「次の事」に向ける(ミスを学に変えるノート)次に行うときにどこに注意を向けることが必要かを言葉にしておく
やってはいけないこと~
自分自身を責めたり、自分はダメだと思ってしまう事。自分自身に注意がむいてしまうことは、注意の無駄遣い以外の何物でもない。貴重な周囲を奪い、対象やその周辺への注意は手薄になり、さらにミスが起きやすくなり、どんどん悪いスパイラルに入ってしまう。
ミスが起こったということは、向かうべきところに注意が向いていなかったという事。別のところに注意が向いていたのであれば、次にミスしないように、どこに注意を向けなければならないのかを言葉にして自覚しておかなければなりません。また注意を邪魔するものがあれば、それをなくしておかないと、また同じミスが起きてしまいます。
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仕事はコミニュケーションでもあること。それは相手は自分も含まれるという盲点。日付においての管理など、忘れがちなことが勉強になった。
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たまたまに既に実践していることもあった。このように分解して物事を考えてミスをなくす癖を付けたい。
※この本は数年おきにアップデートしてほしい。時代とともにやることが変わると思う。
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全て他で出ている知識ばかりですが、
「注意」という視点を加えただけで
とてもわかり易く実践しやすくなってます。
個人的にはとても感謝しています!
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・ブクログを教えてくれた本
・Todoリストの活用が大事。
→ワーキングメモリを増やせる
・スケジュールは余裕を持っとく
→確認できる時間、脳に余裕を持たせることが可能。
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ミスをしないための仕組み作り大全。利用できる工夫がきっとあるので一読をすすめる。ミスをなくすのを精神論に頼ってはいけないというテーマを気に入っています。
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自分の行動を具体的に振り返り、これからの対応を整理することに役立てられる内容だった。自分にとってコミュニケーション部分に良いインプットが出来た。これまで、自分の経験が「潜在記憶」となって、自分を正当化し過ぎていたと考える。自分の注意力を解放し、相手に注意を向けられるよう、自分の思考の仕組みを変えられる方法を考えよう。
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あれもこれもやった事のあるミス。。。
どうして起こるか?などミスの前について書いてあるので、その道の断ち方に納得します。
やる事が具体的なので、すぐに実行できます。
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失敗学会というものの存在を始めて知った。
科学的観点もふまえ、ミスをなくす方法が紹介されている。新たに取り入れたいものも多くあり、よかった。
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ミスをしないためには
集中する、確認する 気になることを片づけてから
とりかかる
手順を統一する
抜けやすい傾向を知り対策する
積み重ねが大事です
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あるあるミスが同感の嵐!!笑
問題に対して、シンプルに、簡潔に対処法が書かれていて、これなら真似出来そうと思う。
そもそもこの著書自体、全てのページに無駄がないところも信頼出来る。
だた、やたらと「自分宛にメールを!」と勧めてくださるが、それを整理するのが私としては一番苦手とするところ。でもせっかくなので、まずは実践してみようと思える、良い本です。