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地球星人になってほしいともこのまま宇宙人であってくれとも思うよくわからない気持ちで読んでた
ぞっとして怖いから見たくない、けど目が離せないそんなかんじ
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この世界のなかでの、居心地の悪さ。
異なるはずの「星」もまた、結局はもうひとつのエコーチャンバーとなるしかないのか。
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「一般常識」を異化する作品だと思って読み進めていたが、そんなに単純でも無かった。
終盤のなんちゃら星人たちの生活の様子は、社会に馴染めないありふれた人々(俺含め)からの安易な共感を拒んでいるかのようにも思えた。
地球星人もなんちゃら星人も同じくらい自らのイデオロギーに盲目的に従う不気味な存在であり、同時に「可哀相で可愛らしい」存在なのかもしれない。
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芥川賞『コンビニ人間』も素晴らしかったけど、本作もなかなか。
一般的に規範とか常識とかと呼ばれるものへの違和感を、私たちの世界から少しズレた人びとの振る舞いを通して浮かび上がらせるという、著者お得意の作風ではあるのですが、今回は主人公たちが「ポハピピンポボピア星人」で私たちが「地球星人」という・・・。
読む前は期待半分不安半分だったのですが、読み終えてやっぱり上手いなあと思いました。途中まで主人公の脳内以外はリアリズム小説だったのが、夫そしていとこが徐々にその世界に侵食され(主人公の言でいうと地球星人の洗脳が解けた)、ラストで現実世界が完全に反転するという、過去作を踏襲したような構成ではあるのですが、従来より枚数が若干増えたこともあってか、より説得力が増しているように思えます。正直本作で行きつくところまで行きついたような感さえあるのですが、次の作品でさらに驚かせてくれるのでしょうか。今度はいったいどんな世界を見せてくれるのか楽しみであります。
なお、主人公が少女時代に受けた虐待や、物語終盤のアレを解体するシーンなど、結構グロテスクな描写あり、人によっては不快に感じるかもしれません。本作を未読の方で『コンビニ人間』のほんわかした作風を期待している場合は注意したほうがいいかも。
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奇抜で過激なはずやのに世界観に引き込まれ過ぎて普通に感じてしまう私もポハピピンポボピア星人なのか。印刷された字が少し滲んでる箇所があってキュンとした。
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さすが村田沙耶香先生!
この世界観が私を虜にさせる!(^○^)
発想がすごいし、こんな物語書けるのは村田沙耶香先生しかいない気がします!
今回もとても面白かった!
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「コンビニ人間」に輪をかけて気持ち悪さ爆発。
でも最後どうなるのか気になって最後まで読んでしまった。
私は地球星人で洗脳されてるのか?
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一気読み。すごいもの読んでしまった感。
なんというか真理すぎて近付くのが怖いというか、もう二度と読みたくないけどものすごく強い、そういう本。
地球星人としての生きづらさを言語化してくれて、「馴染めなさ」に共感もした。
極端な描写なので、吐きそうなほどおぞましいが、
現実世界でもこんなことは起きてる。
直接的に、間接的に、こういう世界で生きている。
みんな、だれでも、壊れ得るということ。
地球星人も異星人も、わたしから見ればそのどちらの世界も恐ろしく、逃げ場がない感覚になり息が詰まった。
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村田さんの世界観独特でどこか俗世離れしてる風で
実は誰もがどこかに共感しそうな
起こり得ないとは全く言えないような世界
怖さ感じつつリアルというか
怖いというのは偽善というか洗脳というか
それぞれの抱える生きづらさには共感するからこそ
間違ってるとは言いづらいし間違ってない気がするし
もはや逆に人間らしさが爆発しすぎてリアルなような
リアルとは言いたくないような
当たり前だと思い込んでる世界に疑問を投げかけてくる村田さん
何もかも投げ出したくなった時に触れたい世界観
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魔法少女に憧れた少女のほんわかストーリーなのかなぁと思っていたが全然違った。
魔法少女ま〇か☆マギカを彷彿させてしまった。(ピュートがキュ〇べえにしか見えなかった)
小説版魔法少女ま〇か☆マギカという感じ。ダークな展開とかそっくり…。
ただ、やっぱりひと味違うなぁと思ったのは
「工場」「ゴミ箱」「魔女」といった独特な表現方法で読者を世界観に引きずり込んでしまうところ。
あれ?わたしもポハピピンボピア星人なのかも…と思ってしまうほどだった。
強姦され「口を壊されてしまった」菜月は、肉親を殺害しその肉体を食べたことで味覚を取り戻した場面がなんとも切なかった。
また、終盤で救助隊から「人間なのか?」と問われるシーンにて、我が子をストレスの捌け口として扱う母親、菜月を強姦した塾講師、そんな妹の状況を知りながらも見て見ぬふりをし続けてきた姉…
この人たちがしてきたことも人間がすることなの?と思わずにはいられなかった。
見えている世界が全てじゃないんだな、正しいってなんだろう?と考えさせられた一冊だった。
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ただただ不気味でしかなかった。
もう二度と読みたくない。
深読みもしたくない。
精神虐待・性的虐待を受け続けて、
心が壊れてしまった主人公と、
深い闇を抱えた仮の夫である智臣といとこの由宇との共生(?)が、見事に理解できない。
変な夢も見てしまうほど、強烈な本でした。
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「コンビニ人間」を軽く越えてきた衝撃的作品との売り文句は嘘じゃなかった。
最近、増田俊也さんの「シャトゥーン ヒグマの森」、ディーリア・オーエンズ 「ザリガニの鳴くところ」と個人的に衝撃を受ける作品が続いているので、「熊こええ」「ひとこええ」に続き、「地球星人こええ」となった。「村田沙耶香こええ」もあるか。
読み初めの頃の「社会は人間を作る工場」「お勉強を頑張って、働く道具になる」「女の子を頑張って、この街のための生殖器になる」への違和感が、読み進めるうちに変わっていく。
ああ、あの違和感は自分も地球人の目で物事を見ていたからで、宇宙人的、ポハピピンポボピア星人的に世の中を捉えれば、うまくやっていけないことにすんなり納得がいくし、違和感を覚えるのは母親やママ友や姉にだ。
「コンビニ人間」では、浮いた存在でいながらもいわゆるマトモだった姉というポジションの人が、この作品では実は一番怖い人、一番壊れている人だったのではないかというのも、印象に残った。
これまでの自分の常識を、一度吹っ飛ばしてくれる一冊。読めてよかった。
どうしたら、いつになれば、生き延びるのではなく生きることができるようになるんだろう。そう感じる人は、読むといいかも。自分は地球人ではなく宇宙人なのかもしれないという視点が手に入るから。
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読みやすくスラスラ読める。
村田さんの作品は社会の常識を考えさせてくれる。勢いがあって良いが、衝撃も強いので好き嫌いが分かれる作品だと思うが、村田さんの作品が好きなら読んで見てもらいたい。
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年をまたいで読んだ小説。大みそかにコンビニ人間を読んで、その勢いのまま読破。この3人は、どうしてこうなったのか。「どうして」と書くと3人が良くない側にいるみたいだ。いや日本の法律から見ると悪いことをしているのだけど、3人がいいなら、良いのか。あの後、3人はどうなるのか。結末の後が気になる小説。
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恋愛して、結婚して、子どもを育てる。
大人になると意識してしまう、人生の正解かのように思われるこの流れ。
これができた人は幸せ、できていない人は寂しい人生だと思ってしまうが、その価値観に疑問を持つきっかけになった作品。
もし、恋愛や結婚を強制される雰囲気のない世界だとしたら、自分は、恋人は、結婚したいと思うのか気になる。