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「平成が、終わった。」で始まり、「平成が、始まる。」で終わる、平成の30年間を6年づつ遡りながら展開される物語です。
登場人物が若返って現れますが、1回読んだだけでは誰の若い時なのか、ちゃんと思い出せなかったです。
最後に付けてくれている年表を頼りに再読しないとうまく繋がらないですね^^;
昭和64年の物語に登場する浜書房の浜文太は、昭和元年の最初の日に生まれた設定です。
昭和は64年まであるが、元年と64年は共に7日間しかない。
「昭和時代っていう本の表紙と裏表紙みたいだね」というセリフに思わず納得してしまいました。
「その都度の全力の結果、今ここにいる。」は、確かにそうだと思います。
だけど、本当の気持ちに反した行動による結果の今も受け入れざるを得ないのが現実です。
孤立したくない中学生の話、「二〇〇一年ト音記号の巻」は、誰もが経験したことのある思春期の心の葛藤が良く描かれていると思いました。
ト音記号の説明も面白かった♪
最後の話に出てくる「…固定観念を取っ払うことかな。」は、最近心がけているつもりだったのですが、この作品では黒祖ロイドにしてやられました。
私自身の固定観念を見透かされたように青山美智子さんにうまく誘導されてしまいました。
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自分はこのままでいいのかと、はぐれて(迷って)しまった時に、今のままでいいとか、進むべき道に“気づく”きっかけを与えてくれるのは、ほんの些細な出来事や言葉なんだなと思った。
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なるほど!
最後まで読んで、思わずまた最初から読み返してしまいました。
6つの短編が時代を超えて繋がっていて、渦巻きのよう。
優しさあり、懐かしさあり、今回もじんわりくる作品でした。そして、一度鎌倉に行ってみたくなりました!
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引き続きの連作短編。けれど長編の様なタイトルどおりのうずまき物語。少しずつ人物が重なって微妙に交差するストーリーは前作に似ているが、またグッと話に入りやすくなったように思えた。あゝ鎌倉に行きたくなる。
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青山美智子さんの作品,自身初でした。
文才のある方なんですねぇ…
スラスラ読めました。此の方の作品他にも読んで見ようと思います!
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読み終わってもすぐに読み返したくなる本。現在から過去に戻っていく中で、いろいろなつながりが明確になってくる。いろいろな出会いが、言葉が、渦巻きのようにからんで、今この瞬間を生きる自分に繋がっていく。人との繋がりに癒されるとともに自分らしく生きていくことに背中を押してくれる本だった。
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鎌倉行きたいなぁと言う思いと、本屋大賞を取った作者の作品を読んでみたくで手に取りました。平成を6つの時代に分けて登場人物が出てきます。ワンフレーズの使い方が上手だな。と思いました。セリフで、ぐっとその世界に引き込まれます。時を使う小説はいろいろありますが、悩み迷う人々の救いが、さりげなく描かれているところがいいなと思います。そしてラストは全てが集約され…一気に読んでしまいました。
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この方の作品は、登場人物たちがどこかで誰かと繋がっていて、誰が誰とどのように関わっているのかを考えながら読むのが私はとても好きです。自分に書かれたのではないかと思うほど、人間らしく、それでいて背中を少し押してくれるようなお話ばかりでした。また、固定観念に囚われてはいけないというのがこの本のメッセージのひとつではないかという感想を拝見したことがありむすが、深く納得できました。ぜひ、最後まで読んでください。
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著者初読み。
鎌倉が好きだから、鎌倉が舞台だから、気になって…でも、あらすじを読んでも、何が何だか意味不明で…
それでも、読む本がないので、最終的には手に取ってしまった。
悩める人たちの目の前に現れる、謎の「鎌倉うずまき案内所」螺旋の階段を下りていくと、そこには「内巻き」と「外巻き」の双子の男性と、何故かアンモナイトの所長が…
訪れる人たちは道に迷ったはずなのに、人生に悩んでいることを打ち明けると、簡単な助言とアイテムを教えてくれるという何とも不思議な物語。
令和が始まった2019年から6年ごとに遡る形で描かれる連作短編集。
何の気なしに読んでいた登場人物が、全員関係者になるラストに思わずびっくり!
ファンタジーが苦手なので、そんなに面白いとは思えなかったけど、ラストまで読むと、人間関係を把握した上でもう一度最初から読みたい気持ちになった。
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ぐるっと回って、巡り会って、たどり着いて。今度は最後の章から読み直そうと思います。最後の年表を頭に置いて。
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青山美智子さん、3冊目。
これも期待を裏切らず、良かった。
ていうか、期待以上だった!!
あるきっかけによって、主人公が前を向いていくストーリーと、同じ本の中の話が繋がってるお決まりのパターンだが、図書室と神様当番は同じ時間を過ごしているのに対し、この鎌倉は時代を超えて繋がっていた!
最後の年表を見て、やられた〜と思った(笑)
パターンが一緒なので、一旦青山さんの小説はお休みしようと思っていたが、この鎌倉うずまきをもう一度最初から読んで復習しなきゃ。
これって、作者の思うツボかしら?
渦巻の仕掛けにに私もまんまと巻き込まれたみたい(笑)
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生き方にはぐれた人が導かれる鎌倉うずまき案内所。
そこで待ち受ける双子のおじいさんと所長のアンモナイトにヒントをもらい、気付くことで自分らしく生きる道筋を作る。
6作の連作短編集だが、過去に繋がっていくため、時間をかけて読んでしまうと、時間軸と横のつながりで、記憶が追い付かない。
何度か戻って読み返した。
再読すれば更に面白いだろうと思う。
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一つひとつのストーリーはありきたりな内容だけど、それぞれが絡み合いながら、過去に遡っていく展開が素晴らしい。
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人生に迷う人が偶然か吸い寄せられてか訪れる鎌倉うずまき案内所。内巻きさんと外巻きさんに本音を聞いてもらう中で、自分と向き合ったり周りをよく見られるようになって、迷いから抜け出す一歩を踏み出す感じが、読んでいて心地よかった。中学生のお話、主婦のお話が自分と近いかな。
とりあえず、私も人生迷ったら「ナイスうずまき!」と呟きたくなった。
時代を表す懐かしいものが出てきたり、登場人物が重なっていたりするのも読んでいて楽しかった。
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鎌倉のとある小さな路地にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下ると、そこには二人の老人が。「外巻」と「内巻」という名前だそうで、おまけに所長というなのアンモナイトがいた。道に迷った人たちが、案内所を通じて、それぞれの人生に「気づき」を加えて、良い人生を歩もうとします。
青山さんの作品は、「お探し物は図書室まで」と「木曜日にはココアを」に続き、3作品目なのですが、この作品が一番好きでした。心が温かくなっただけでなく、気づけば色んな発見が見えてくるので、一度で二度、いや三度くらいお得感がありました。
全6章で、最初は2019年から始まり、6年ごとに遡っていきます。それぞれの章の主人公は違うのですが、別の章で登場した人が、この章で登場するパターンがあり、その人の過去編としても楽しめました。
この人には、こういった過去があったんだと直接名前を表記しているわけではなく、間接的にその人を指して表記しているので、謎解きといった面白さがありました。
一番最後には、それぞれの章の年表が一気にまとめられていて、「あーあの人もいたんだ」という新たな発見もあり、二度見したくなりました。
その他にも、その時代に流行ったものや出来事も登場します。なので、
「あーそういうのあったな」
「懐かしい」
「そんな前だったっけ?」
と当時を懐かしむものもあって、面白かったです。
全章で共通しているのが、案内所です。それぞれの主人公が、何かに導かれるように訪問し、そこで浮かび上がるラッキーアイテム?の言葉を手に入れて、また現実に戻っていきます。
案内所は時空を超えた場所であるため、そこにいる人物たちは時代が変われど、何も変化しません。
そのキャラクター性といったら、不思議ながらもチャーミングであり、会ってみたくなりました。
この本を通じて、自分では気づかなかったところで、色んなことが見逃されていることを感じました。
それはバシンと背中を叩くのではなく、そっと優しく気づかせるかのようにしてくれます。
それぞれ独立した物語でしたが、気づけば壮大な物語になっていることに驚きと感動がありました。年表も加えると、思った以上に人と人とが「繋がって」いて、一つの大きな輪になっている感覚があり、面白かったです。