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1989年から2019年までのたくさんの人のサーガ。まだまだずっと読んでいたいような気持ちで読み終わった。
最後に年表にしてもらって、気づいてなかった結びつきを読み返して。
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青山美智子さんの小説を初めて読んだんだけど、すごくよかった。
他のも全部読んでみたいと思わせてくれた作家さんでした。
こんなふうに、誰かに背中をそっと押してもらえたらいいよね。
短編なんだけど、次の章を読むと「えっ!」ってなってまた戻りたくなる、そんな繋がりのある本でした。
読み終わってから、すぐもう一度読みたくなってしまったよ。
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人が変わって行く姿を見る(読む)とこちらも元気が出てくる。人は悩みの尽きない生き物だけど、悩みを乗り越えた先には新しい自分がいるのだと信じられれば頑張れる気がする。
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御告げ、助言、毎度同じセリフの内巻きと外巻き。会ってみたい。
渦、螺旋、ぐるぐる。歴史は繰り返す。
行ってみたい、案内所に。
人の繋がり、心に染みる。
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僕が大好きなキャラクターたちが登場する、お気に入りの一冊だ。
本作の「導き装置」に常駐(?)する、そして後の「神様」にも連なるかのような「おじいさん系導き人」である内巻さんと外巻さんももちろんだけれど、何といっても黒祖ロイド氏のクールな存在感がたまらない。もう僕としては、黒祖ロイド作品を何度も読んできたかのような気にさせられちゃって、「ソフトクリームの巻」で若かりし頃の夢見が登場したとき…黒祖ロイドの名前の由来が判明したときは、まるで一人のファンみたいに喜んじゃったものだ。
そしてもう一人、黒祖ロイドと甲乙つけ難いキャラクターが鮎川茂吉である。いま「あゆかわもちき」と入力・変換したら一発で変換されたので、もうずっと前から僕は鮎川氏のことを知っているんだと思う。
調子よく冗談を飛ばしながらも実は人生の悲嘆にくれるにくれかねているという哀愁が、昭和のゴールデン街で酔っぱらっている姿が似合いそうな感じでたまらない(なお、本作の舞台は鎌倉などでありゴールデン街は出てこない。あくまで小宮山の想像である)。
思えば『鎌倉うずまき案内所』では、鮎川氏や黒祖ロイド氏、そしてノギちゃん、真吾…といったようにクリエイティビティにあふれるキャラクターが多く登場するのだが、こうした要素もまた小宮山のタマラナイ・ポイントを刺激するのだと思う。
また、昭和時代に「最初に七日、最後に七日」の創世記じみた一週間があったというのも、昭和ファンとしてはくすぐられるものがある(小宮山自身は平成2年生まれだけれど)。
「時代のうずまき」をテーマにしている小説ということもあって、平成・昭和の懐かしさと新しさがうずまく物語構造も大変おもしろかった。大学時代に英文学の教授が「時はねじ構造である」と唱えているのを思い出したりなんかして、自分の周りにもこういう時の輪廻がうずまいているんだと考えるとすこし高揚したりする。
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青山さんの本は必ず期待に応えてくれる
同じパターンだけど、
最後にはやっぱりほっこりした気持ちになれます
パラレルワールドに入っていくドキドキ感が今回は強くて冒険しました
時計屋さんとかシーンとしたあの街は何だったんだろう
クロソロイドを固定観念でミスリードしてしまったぁ
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短編連作6話。
悩んでいる主人公が導かれるように道に迷います。そこに現れる鎌倉うずまき案内所。そこには、そっくりな双子のおじいさんとアンモナイトの所長がいます。
道だけでなく、何かに「はぐれた」主人公たちは何故かそこでは悩みを話してしまいます。アドバイスを受け、お助けアイテムを教えてもらい、困ったときのうずまきキャンディーも貰えます。
案内所はファンタジーですが、悩みは身近で現実的です。どの話も読後感が柔らかく、前向きな幸せな気持ちになります。平成の時代の流行りも懐かしいです。
この本のすごいところは、登場人物があちこちでつながっています。ほかの話で登場人物たちの過去やその後を知ることができるようになっています。読み終えてすぐ読み直しました。仕掛けも見事で面白かったです。
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同じパターンの中で前向きになれるちょっとした助言や現実的な悩みなどが毎回良いところ時代を遡っていくごとに登場人物の人生が分かっていくのが面白い。
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「-何かを残すためじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために、私たちは生まれてきたんだよ。生きるために生きるんだよ」
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ずっと読みたかった作品が文庫化されていたのでお迎え。青山さんの作品の伏線回収の緩やかさと優しさが大好き。濃くて絡まりあってるご縁に、巻き戻して読みたくなる1冊。
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どの人もその時その時を真剣に生きてて悩んでて不思議な案内所の導きを受けながら未来が開いていって、数年後形になってて、生きるために生きるってまさにそういうことだなぁ。深い。
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温かな人間味のある短編でそれぞれの話が繋がっているというのではいつもの青山節なのだけど、時代までそれぞれの話で違うのでこの一冊はより工夫が凝らされたものだと感じた。黒祖ロイドかっこよい。うずまき爺さんズはかわいい。人それぞれドラマがあって、どこか自分も経験したような悩みに共感できて、それでいて結末は明るい未来を想像させるお話ばかりで素敵だった。
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思い込みっておそろしい…
何度も何度も、「そういうことね、なるほど」と思いながら読んだけれど、その程度の感慨しかなかったが、最後は「えっ?そうなの?」って思いっきり捲り返した。確かにそんなことは書いてないのに、勝手に思い込まされ…
全体的には、どの時代もいろいろ思い出されるし、考えさせられるし、前向きになれるし、心温まって良かった。
全てを込めて、もう一度、読みたい。読み方を変えて。
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帯通り、読み終わってもう一度初めから読み直したくなる作品。
ふつう年代の古い方から書くのかなと思うけどそうではない。違う年代でみんな繋がっている。素敵な作品でした。
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平成の古都鎌倉。
不思議な世界に迷い込む。
辿り着いた先は鎌倉うずまき案内所。
双子のおじいさんとアンモナイトの所長が出迎える。
物語は平成の終わりから始まりにかけて遡っていく。
「はなまるの巻」の売れない劇団の団長のお話が、個人的には年が近いこともあり、共感出来ました。
お金のためにするのか、したいことをするのかは、どちらも大切なだけに迷いますよね。
「ト音記号の巻」の中学生のいちかのお話も学校という空間がすべてでないと今では思えるけど。あの時はあれが全てだし、目立ってはいけない息苦しさも分かる気がしました。
著者の木曜日にはココアをにもあるように、人同士の繋がりが上手く描けているなと思いました。
巻末の登場人物たちの特別年表が分かりやすかったです。
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青山美智子作品3作目。今までので、これが一番良かった。一巻目では、また同じパターンかと思ったけど、過去に戻って行くときにそれこそ色々ぐるぐる重なって行って、読み終わったら最後から読み返したくなる本でした。だから、最初は軽く感じてしまったんだな。
コロナ第四波落ち着いたら、荏柄天神社に行きたいです。
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特に構成が面白かった!!
短編で、昭和平成を生きた年齢も性別もバラバラな主人公や周りの人が知り合いだったり、憧れだったり、、
時期と場所でくっついたり離れたりしてるのがテンションあがる!!!
もう一回次は、後ろの話から読みたくなる本!!!!!2度楽しめる!!