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著者初読み。
鎌倉が好きだから、鎌倉が舞台だから、気になって…でも、あらすじを読んでも、何が何だか意味不明で…
それでも、読む本がないので、最終的には手に取ってしまった。
悩める人たちの目の前に現れる、謎の「鎌倉うずまき案内所」螺旋の階段を下りていくと、そこには「内巻き」と「外巻き」の双子の男性と、何故かアンモナイトの所長が…
訪れる人たちは道に迷ったはずなのに、人生に悩んでいることを打ち明けると、簡単な助言とアイテムを教えてくれるという何とも不思議な物語。
令和が始まった2019年から6年ごとに遡る形で描かれる連作短編集。
何の気なしに読んでいた登場人物が、全員関係者になるラストに思わずびっくり!
ファンタジーが苦手なので、そんなに面白いとは思えなかったけど、ラストまで読むと、人間関係を把握した上でもう一度最初から読みたい気持ちになった。
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ぐるっと回って、巡り会って、たどり着いて。今度は最後の章から読み直そうと思います。最後の年表を頭に置いて。
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青山美智子さん、3冊目。
これも期待を裏切らず、良かった。
ていうか、期待以上だった!!
あるきっかけによって、主人公が前を向いていくストーリーと、同じ本の中の話が繋がってるお決まりのパターンだが、図書室と神様当番は同じ時間を過ごしているのに対し、この鎌倉は時代を超えて繋がっていた!
最後の年表を見て、やられた〜と思った(笑)
パターンが一緒なので、一旦青山さんの小説はお休みしようと思っていたが、この鎌倉うずまきをもう一度最初から読んで復習しなきゃ。
これって、作者の思うツボかしら?
渦巻の仕掛けにに私もまんまと巻き込まれたみたい(笑)
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生き方にはぐれた人が導かれる鎌倉うずまき案内所。
そこで待ち受ける双子のおじいさんと所長のアンモナイトにヒントをもらい、気付くことで自分らしく生きる道筋を作る。
6作の連作短編集だが、過去に繋がっていくため、時間をかけて読んでしまうと、時間軸と横のつながりで、記憶が追い付かない。
何度か戻って読み返した。
再読すれば更に面白いだろうと思う。
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一つひとつのストーリーはありきたりな内容だけど、それぞれが絡み合いながら、過去に遡っていく展開が素晴らしい。
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人生に迷う人が偶然か吸い寄せられてか訪れる鎌倉うずまき案内所。内巻きさんと外巻きさんに本音を聞いてもらう中で、自分と向き合ったり周りをよく見られるようになって、迷いから抜け出す一歩を踏み出す感じが、読んでいて心地よかった。中学生のお話、主婦のお話が自分と近いかな。
とりあえず、私も人生迷ったら「ナイスうずまき!」と呟きたくなった。
時代を表す懐かしいものが出てきたり、登場人物が重なっていたりするのも読んでいて楽しかった。
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鎌倉のとある小さな路地にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下ると、そこには二人の老人が。「外巻」と「内巻」という名前だそうで、おまけに所長というなのアンモナイトがいた。道に迷った人たちが、案内所を通じて、それぞれの人生に「気づき」を加えて、良い人生を歩もうとします。
青山さんの作品は、「お探し物は図書室まで」と「木曜日にはココアを」に続き、3作品目なのですが、この作品が一番好きでした。心が温かくなっただけでなく、気づけば色んな発見が見えてくるので、一度で二度、いや三度くらいお得感がありました。
全6章で、最初は2019年から始まり、6年ごとに遡っていきます。それぞれの章の主人公は違うのですが、別の章で登場した人が、この章で登場するパターンがあり、その人の過去編としても楽しめました。
この人には、こういった過去があったんだと直接名前を表記しているわけではなく、間接的にその人を指して表記しているので、謎解きといった面白さがありました。
一番最後には、それぞれの章の年表が一気にまとめられていて、「あーあの人もいたんだ」という新たな発見もあり、二度見したくなりました。
その他にも、その時代に流行ったものや出来事も登場します。なので、
「あーそういうのあったな」
「懐かしい」
「そんな前だったっけ?」
と当時を懐かしむものもあって、面白かったです。
全章で共通しているのが、案内所です。それぞれの主人公が、何かに導かれるように訪問し、そこで浮かび上がるラッキーアイテム?の言葉を手に入れて、また現実に戻っていきます。
案内所は時空を超えた場所であるため、そこにいる人物たちは時代が変われど、何も変化しません。
そのキャラクター性といったら、不思議ながらもチャーミングであり、会ってみたくなりました。
この本を通じて、自分では気づかなかったところで、色んなことが見逃されていることを感じました。
それはバシンと背中を叩くのではなく、そっと優しく気づかせるかのようにしてくれます。
それぞれ独立した物語でしたが、気づけば壮大な物語になっていることに驚きと感動がありました。年表も加えると、思った以上に人と人とが「繋がって」いて、一つの大きな輪になっている感覚があり、面白かったです。
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1989年から2019年までのたくさんの人のサーガ。まだまだずっと読んでいたいような気持ちで読み終わった。
最後に年表にしてもらって、気づいてなかった結びつきを読み返して。
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青山美智子さんの小説を初めて読んだんだけど、すごくよかった。
他のも全部読んでみたいと思わせてくれた作家さんでした。
こんなふうに、誰かに背中をそっと押してもらえたらいいよね。
短編なんだけど、次の章を読むと「えっ!」ってなってまた戻りたくなる、そんな繋がりのある本でした。
読み終わってから、すぐもう一度読みたくなってしまったよ。
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人が変わって行く姿を見る(読む)とこちらも元気が出てくる。人は悩みの尽きない生き物だけど、悩みを乗り越えた先には新しい自分がいるのだと信じられれば頑張れる気がする。
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御告げ、助言、毎度同じセリフの内巻きと外巻き。会ってみたい。
渦、螺旋、ぐるぐる。歴史は繰り返す。
行ってみたい、案内所に。
人の繋がり、心に染みる。
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僕が大好きなキャラクターたちが登場する、お気に入りの一冊だ。
本作の「導き装置」に常駐(?)する、そして後の「神様」にも連なるかのような「おじいさん系導き人」である内巻さんと外巻さんももちろんだけれど、何といっても黒祖ロイド氏のクールな存在感がたまらない。もう僕としては、黒祖ロイド作品を何度も読んできたかのような気にさせられちゃって、「ソフトクリームの巻」で若かりし頃の夢見が登場したとき…黒祖ロイドの名前の由来が判明したときは、まるで一人のファンみたいに喜んじゃったものだ。
そしてもう一人、黒祖ロイドと甲乙つけ難いキャラクターが鮎川茂吉である。いま「あゆかわもちき」と入力・変換したら一発で変換されたので、もうずっと前から僕は鮎川氏のことを知っているんだと思う。
調子よく冗談を飛ばしながらも実は人生の悲嘆にくれるにくれかねているという哀愁が、昭和のゴールデン街で酔っぱらっている姿が似合いそうな感じでたまらない(なお、本作の舞台は鎌倉などでありゴールデン街は出てこない。あくまで小宮山の想像である)。
思えば『鎌倉うずまき案内所』では、鮎川氏や黒祖ロイド氏、そしてノギちゃん、真吾…といったようにクリエイティビティにあふれるキャラクターが多く登場するのだが、こうした要素もまた小宮山のタマラナイ・ポイントを刺激するのだと思う。
また、昭和時代に「最初に七日、最後に七日」の創世記じみた一週間があったというのも、昭和ファンとしてはくすぐられるものがある(小宮山自身は平成2年生まれだけれど)。
「時代のうずまき」をテーマにしている小説ということもあって、平成・昭和の懐かしさと新しさがうずまく物語構造も大変おもしろかった。大学時代に英文学の教授が「時はねじ構造である」と唱えているのを思い出したりなんかして、自分の周りにもこういう時の輪廻がうずまいているんだと考えるとすこし高揚したりする。
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青山さんの本は必ず期待に応えてくれる
同じパターンだけど、
最後にはやっぱりほっこりした気持ちになれます
パラレルワールドに入っていくドキドキ感が今回は強くて冒険しました
時計屋さんとかシーンとしたあの街は何だったんだろう
クロソロイドを固定観念でミスリードしてしまったぁ
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短編連作6話。
悩んでいる主人公が導かれるように道に迷います。そこに現れる鎌倉うずまき案内所。そこには、そっくりな双子のおじいさんとアンモナイトの所長がいます。
道だけでなく、何かに「はぐれた」主人公たちは何故かそこでは悩みを話してしまいます。アドバイスを受け、お助けアイテムを教えてもらい、困ったときのうずまきキャンディーも貰えます。
案内所はファンタジーですが、悩みは身近で現実的です。どの話も読後感が柔らかく、前向きな幸せな気持ちになります。平成の時代の流行りも懐かしいです。
この本のすごいところは、登場人物があちこちでつながっています。ほかの話で登場人物たちの過去やその後を知ることができるようになっています。読み終えてすぐ読み直しました。仕掛けも見事で面白かったです。
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同じパターンの中で前向きになれるちょっとした助言や現実的な悩みなどが毎回良いところ時代を遡っていくごとに登場人物の人生が分かっていくのが面白い。