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参考文献のページにも記しているように、本書はユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』に大いに影響を受けた本である。サピエンス全史をビジュアル化したものといっても良いかもしれない。従って、サピエンス全史を読んで理解ができた人には特に必要がない本かも知れない。サピエンス全史を読んでも今ひとつ理解できない人、サピエンス全史の厚さにひるんでいる人は取りあえず本書から始めたら良いでしょう。
ホモ・サピエンスの脳に起きた「認知革命」により生命の進化は別の次元に移行したのである。文明を構成する宗教・経済・国家全てはサピエンスの想像の産物であるということ。そのようにして生み出された文明がサピエンスを幸福にしたのか。そして人類は何処に向かうのか。
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ホモ・サピエンス全史の図解版になるのでしょうか。ホモ・サピエンス全史積読状態なので、まずはざっくり概要を知りたく図書館で借りました。
生物学、社会学、経済学の視点から人間の歴史を見直すことで、新たな気づきがあるという感じでしょうか。国家が盛衰は、ビジネスモデルの転換などの視点や、他の学問分野からの視点を加えた方が楽しい発見があるんだなと思いました。
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いかにも緩い入門書風で、ある程度その通りだけど、歴史の全体を5分で眺めるまとめも必要で、この本はそれにちょうど良さそう。
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ホモ・サピエンスの歴史。
図や絵でまとめられていてわかりやすい。
世界の歴史を、国や政治ではなく経済の面から語っているのが本書の特徴か。
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<感想>
「銃・病原菌・鉄」や「サピエンス全史」の前に読んでみた入門書。平易な文章で図解入りだが、やはり難しい。ある程度の基礎知識は必要だ。
とはいえ人類の誕生から現在までのざっくりとした流れが理解できるのは嬉しい。農耕から始まる「定住」⇒「所有」の概念が争いを生んだという解釈は納得感がある。
<アンダーライン>
★★★★★(ホモ・サピエンスは)頭の中にしかない想像の世界を言葉で語ることができ、その虚構の物語を集団で共有する能力をもっていた
★★★認知革命
★★★世界をシミュレーションする力
★★★★人類は言語表現を身につけ、時間と記憶を入れ子構造の思考で整理することで、出来事の論理的な構造化を行います。この結果、人類は共同体内部での体験の共有化・継承が可能になりました
★★★定住生活は縄張り意識を高め、人間同士の殺し合いを生む
★★★★人類は想像の社会秩序として「階級」と「差別」を生み出した
★★★★★幸福度は遺伝子に左右される」とする興味深い調査報告があります。私たちの体内には、アナンダミドとしう神経伝達物質が存在します。この物質は快感や幸福感を強め、痛みを和らげる作業をもち、脳内マリファナとも呼ばれるもの。
★★ヨーロッパ的「幸福」の制度疲労
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他の方も述べていますが、サピエンス全史の影響で作成に着手されたのかもしれません。
出アフリカ説が引用されていますが、近年の研究では否定的仮説が示された解説する新書もあります。どちらが有力説なのでしょう。
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「サピエンス全史」が流行ったが、より優しい文章とビジュアルで、非常にわかりやすい本書。
人類の長い歴史を、ぎゅぎゅっとまとめて理解するのに役に立ちます。