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世の中のことをちょっと皮肉も含めたりして書かれているように思います。誰でも型にはめられるのは嫌ですよね
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短編集。
問題を起こして海外留学していた時のバースデーカード。
ゼリーで女の子を生産・納入している夫婦。
派遣会社の試験を受けに来た三人の女性。
よくわからない会社の、口紅が赤の女性。
生理の血が色んなものに替わっていた。
…などなど。
展開が予想の斜め上どころか、空から降ってくるようなストーリーで、わくわくしながら読む。全体の幹になっているのは、枠にはめられることへの拒否。始めの方の作品では、イメージ女・女の子、を覆す勢い。後半からの「物語」では、男性だって、「物語」にはめられることを拒否する。日頃へんだなと思うことに対して目を背けない感じが好きだ。
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考えが強すぎて、そういうこともあるのね〜と他人事にしか捉えられないで流し読みしてしまいました、ごめんなさい。
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タイトルに惹かれて読んでみた。かなり作風が独特でそこを把握するのに時間が掛かったけど、なるほどこういう世界観ね!と思えてからは一気に面白く読めた。皮肉とユーモアを交えた文章で世の中を風刺した作品が多めかな。細雪をモチーフにした「ゼリーのエース」は設定が謎すぎシュールすぎでインパクト大。「物語」と表題作が好み。
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どの短編もグッとくる!特に「ゼリーのエース」「誰のものでもない帽子」「「物語」」。
男の子になりたかった女の子、ではなく、男の子になりたかった女の子になりたかった女の子、てのはすごくポイント。
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短編集。
・天使と電子
十年前にもらったバースデーカードから送り主の声が聞こえてくる。
その当時はわかり会えなかっけど今になったら腰を落ち着けて話し合える。
・ゼリーのエース
いつまでたっても“身を固めない”あるゼリーの女の子の話。
身を固めるイコールよその家に入りケア労働をすること。
・ クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る
ある派遣の採用試験に関わる女性たち。
・桑原さんの赤色
「女性募集」という求人が意味することは簡単な作業だけ/安い賃金の仕事ということ。
復讐のための赤いアイシャドウ。
・この世で一番退屈な赤
経血が月替りでオレンジジュースになったり川のせせらぎになったりしたらたしかに退屈はしないと思う。
・許さない日
ブルマはどうやっても下着がはみ出るし、校庭に座ると脚の付け根に石が刺さるし、生理のとき蒸れて不衛生。スポーツウェアとして実用的ではないと思う。
自分は女子校だったので異性からのからかいはなく校庭は外から見えないようになっていたので変質者も湧かず、ただ不便な運動着だと思っていたけど、長じてから性的に見られるものだと知ってなんともいえない気持ち悪さを感じた。
・向かい合わせの二つの部屋
たまたま向かい合わせの部屋に住む、同じ名前で違う年代の二人の女性。
・誰のものでもない帽子
コロナ禍で経済DVから逃れた母子。
・「物語」
他人から勝手に押し付けられる欲望や社会規範や性的客体化されるおぞましさ。
登場人物を品評し、見下しながら自分語りをする地の文(おそらく書き手はそこそこ年がいった男性)が、最終的に登場人物たちから追い出される。
・斧語り
持ち主の死後、その孫に譲られた斧。
薪を割ったりすることはもうないが、それなりにいい気持ちで日々を過ごしているのがのどかで良い。
・男の子になりたかった女の子になりたかった女の子
自分と異なる属性の人間が選んだ「傑作」は8割合わない。
“男の子になりたかった女の子”になりたかったから男の子になりたいわけではない。男が望む女の子になりたくなかった女の子。
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タイトルがいいなーと思って。
でもすごい不思議な世界観。なんだこれ!?
ジェンダーを紐解くというか、
お話によってはさらにきつく結んでる?!笑
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『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』読了。
最近ハマっている松田青子さんの短編集。パンチの効いた内容で読んでいるコチラまでもがスカッとする。普段から抱えているモヤモヤしていることをいろんな角度から押し退ける。面白いし、カッコいい。
これくらい強い気持ちを持っていたら無敵になれるだろうねと思ったりするけどね。以前読んだ『小説版 韓国・フェミニズム・日本』にあった「桑原さんの赤色」をまた読むことができてよかった。復讐の色・赤色のアイシャドウを欲しいけど未だに買っていない。ずっと、真っ赤なアイシャドウを探してる。
1番最後の「自分で作り上げてきた自分だけの目を信じろ。」でグッときて読み終わった。
2022.8.30(1回目)
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「物語」
なんだかすごいものを読んだ。
これから先この話を何度も読み返したくなるだろうな、という予感がある。
最後の「物語」に関するシスター・アンナの言葉は胸に刻んでおきたい。
っていうか毎日復唱したい。
「物語」に愛想笑いをしない。
「物語」を押し付けられた場合はちゃんと否定する。
難しいけどすごく大事なこと。
「男の子になりたかった女の子になりたかった女の子」
私も「男の子になりたかった女の子になりたかった女の子」の一人。
「歳をとったウィノナ・ライダーを見て傷ついたと言った男を男の子になりたかった女の子になりたかった女の子は鼻で笑う。」(p243)
ここめちゃくちゃ好き。
女に生まれて生きづらい面は確かにあるけど、別に男になりたいわけじゃない。
男になりたい女に憧れる。
男になりたい女の「女の部分」に惹かれる。
歳を重ねるごとに女って良いなって思う。
女に生まれて良かったなって。
自分がどんどんフェミニストに傾いてきてる事は知ってる。
でもやっぱ女って良いんだよな最高。
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どの話もふわっと不思議なんやけど、ストンと心の中に入ってきてめちゃくちゃ好き。
『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』の意味がわかった瞬間ふぁぁぁ!!っとなった。
どのお話も終わり方が素敵で、どのお話も前向きになれた。
新しい世界に踏み出したちょうどこのタイミングでこの本に出会えて良かった。
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独特の世界観
私にはついていけないものが多々あり。
深く読み進めると女性の生き方、苦悩?が見えてくるのかな?
「天使と電子」「向かい合わせの二つの部屋」は読みやすい。
「許さない日」は共感。
「物語」「男の子になりたかった女の子」はわかりづらい。
「誰のものでもない帽子」は中途半端に終わり、後足が悪すぎる。
あとはあまり…
私的には、好きではないので、読み終えるのが遅くなりました。