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中華後宮の小説を読むのは初めてでした。
学生の頃、中国の処刑の話を習った時に感じた後味の悪さを思い出しました。主人公の境遇もですが、宦官・延明の過去、賄賂の横行している後宮内、桃花くらい出世や野心と無縁でないとやっていけないと思います。
後宮内で次々に起こる事件に、検屍で挑む桃花。検屍に対する桃花の覚醒度合いのギャップと、検屍だけでなく周囲に対する観察眼も素晴らしいです。
少しずつ近づいていく延明との距離感もよかったです。
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後宮を揺さぶる怪談。
謀殺された妃嬪が死後に赤子を産み落とし、赤子が死王となって復讐のために夜な夜な後宮を這い回るという。
皇后の命で噂の沈静化に呼ばれた宦官の延明は夜警の途中、不審な死を遂げた宮女と遭遇。
夜警に駆り出されていた女官、桃花の慧眼に、延明は彼女に助言を求めるようになるが。
過去に冤罪で心身共に傷を負った延明と尊敬する検屍官の祖父を失った桃花。
皇后と寵姫の権力争いの中、後宮内での不審な死の真相を探っていく。
妃嬪の機嫌で待遇が大きく変わる緊張感、表立って動けないもどかしさ。
グロテスクなシーンも多く、軽いラブストーリーと思って読み始めたら、ドロドロで悲壮な展開。
ぐうたら女官の桃花だけど、のんびりな空気はほぼないし。
これから延明の立場も変化しそうだし、桃花もどうなっていくのか、気になるけど続きを読むのに覚悟がいるなあ。
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前にブックオフで見つけて気になっていた作品。とてもとても面白かったです。後宮の作品は当たり外れが大きかったりするから図書館で先に読みました。
後宮が関わるミステリってなんでこんなに読んでいてワクワクするんだろう…。
女の嫉妬が少し怖いなとは思いましたが、結末はみんな恋愛しているだけでした。桃花のキャラクターがとても良かったです。キャラクター小説なので他のキャラも、魅力的で読んでいて楽しかったです。
当時の検死の仕方( ? )が詳しく書かれていて「そんなことできるんだ。凄いなぁ」とひたすら感心してしまいました。でも最後は急展開過ぎて少しついていけなかったです。全然違う事件にみせて全て裏で繋がっている伏線回収はとても素敵でした。
某『薬屋』のパクリとか言う方をたまに見かけるけれど、全然違う楽しさがありました。
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表紙の絵と中身に少々差があり
最初は少し戸惑った
宦官がだんだんとほのかな恋心を抱き始めてる
気がする
検死に関してはかなり具体的で
緊張感がある
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面白かった。
最初桃花の口調が違和感で、読みにくかったけど、後半でようやく慣れてきた。
死体を検分するような事って禁忌のような気もするけど、実際どうだったんだろう?
特に高貴な人の遺体を墓を暴いてまで検めるって、簡単な事じゃ無い。女が蔑視されていた時代に、ここまでの知識を持てるように数をこなせることってできる?(師匠は何を見込んで桃花に立ち合わせたんだろう?)
とか、細々、?はあるけど、それはそう言う設定って事で。
変わり者の突出した能力で色々謎解き、ってのが
薬屋のひとりごとと被るとこあるけど、猫猫だって実技初回でこんな成功する訳ないだろー?
ってツッコミどころはある訳だし。
単純に面白かった。
冒頭の死王の話が細くどの話にも出てきて、終わった話じゃ無いのか?と思ってたところに最終話。
うまいなー。
続きが楽しみです。
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#読了 可愛い表紙につられて手にとってみたけれど、面白かった。どの時代を想定してるのかいまいちわからないんだけど、中世くらいかな?そんな時期の検死ってどんなだったんだろうね。
居眠りばかりのぐうたら女官・桃花と美貌の宦官・延明のコンビも良い。とても読みやすいお話だった。
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これも『薬屋・・・』類似の中華ファンタジーである.比較したい興味から手を出してしまった.登場人物も類似しているが,これはこれで楽しめる.
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古代中国の後宮的世界観に「検死」要素をハイブリッドさせた作品。御多分に漏れず、ここでもやっぱり毒は大活躍。
大奥といい、つくづくこういう世界はドロドロしているなぁ…そこが良いっちゃ良いのだけれども。
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以外とサクサク読めた
皇后が寵愛を受けている妃ひんに負けないように?
延明を使ってでも帝の憂いを晴らす
それには検屍女官として桃花の検屍技術、能力が必要不可欠
今後もそんな謎解きのために検屍するのかなぁ〜
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「薬屋のひとりごと」風ミステリ。
延明は正真正銘の宦官のようなので、恋愛には発展しないかなぁ。
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大光帝国の後宮は騒ぎに揺れていた。謀殺されたと噂される妃嬪の棺から赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命で騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明の目にとまったのは、幽鬼騒ぎにも動じず居眠りしてばかりの侍女・桃花。彼女には検死の心得があった。
検屍の手捌きもさることながら、宦官への差別や苦しみへのフォーカスも独特。次作も読もう。
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後宮ミステリー
かなり専門的な内容が書かれており、医学ものとしても楽しめました。
キャラクターも魅力的で、自分を取り巻く事から距離をとって生きながらも、情に厚い主人公、好きです。
続きが気になります‼️
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いや〜〜〜面白かった!!祖父を見て学んだ検屍「無冤術」によって事件を解決していく姿がカッコよかった〜!でもなんだか締まらないのは桃花だからかな?(笑) 延明さまとの今後も気になるところなんだけど!続きありますか!?読みたいよ〜!!
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リアルな検屍からつぎつぎと謎が解決していくと思ったら、また謎が発生していくところが面白い。
後宮の設定もしっかりしていて、怨念渦巻く様がよく分かる。
ヒロインとコンビを組むのが宦官なこともあり、宦官にまつわる描写が多く、いままで知らなかったことが多かった。そこが珍しい気がする。
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シリーズ第1弾。
「死王」「冤罪のなる木」「猫の声」「罪」の4編。
検屍に意欲を見せる女官と冤罪により宦官となった官吏の
中華宮廷ミステリー?
「薬屋のひとりごと」に似てると言われてるらしいですが
別物なのでご安心を。※グロ描写あるので注意。
桃花は、皇帝の寵妃である梅ショウ妤(バイ ショウヨ)から
皇帝の目につかないように隠され、飼殺す目的で
働かせている侍女である。
一方、官吏の延命が本物の宦官で、その扱いの酷さが
陰湿に屈辱に満ち満ちて丁寧に描かれております。
検屍術の蘊蓄や、昔ならではの手法なんかも紹介され
口説くない蘊蓄好きには、たまらないと思います。