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期待以上に面白かった!
当時の検死の仕方や、風習、文化など丁寧に分かりやすく書いてあって物語以外の部分楽しめた。
連作短編となっており、最後に謎がきちんと解決されるのもまた良い。
桃香の話し方が少し気になるけど、許容範囲かな。
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予想以上に面白かった。時代背景、当時の風習、制度や検死の作法等、情報量が凄い
ただ会話がなんというか、口調やテンポが気になる……
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私的にはヒット!!
中華の検屍官の話。
後宮の烏も読んだことがあるけど、最近の中華ファンタジーははっきりとキャラが確立されていてテーマも面白い。
ほぼ推理小説だった。酒粕やもち米を使っての検屍やごま油を鼻の下に塗ったり生姜を口に入れたりしたら臭いが気にならなくなるという描写にはふむふむと思った。
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他の後宮を舞台にした小説にも宦官は出て来たが、今作は一際苦しみが深い。
学生の頃に授業中に聞いた話で、古代中国の刑で宦官にするというものがあり、その方法があまりに恐ろしく震え上がったのを思い出した。
それが冤罪でその刑を課されるなんてあまりにも酷い。
舞台として後宮よりも平安が好きなのは、この宦官という存在が、こんな酷い制度があったということがしんど過ぎるので、ファンタジーの世界にまで持ち込みたくないというのが大きい。
だから、後宮ものは手放しで楽しめないのだ。
今作も話自体は良かったが、人の世の苦しみが重かった。
ところで、20年くらい前に「平安の検屍官」「宋の検屍官」という本を読んだことがあるが、検屍官というジャンルがあるのだろうか。
あれを読んだ当時はいかにもオッサンが書いた描写が入っているなあと感じたが、こちらの本は作者が女性というのもありマイルドで読みやすかった。
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Tさんのお勧め。
棺の中で妃の遺体と発見された赤子の遺体。
後宮内では、その子が幽鬼、「死王」としてさまよっていると女官たちが、
恐れおののいていた。
宦官の一人が皇后の命で事態の収拾に乗り出す。
夜の見回りに同行した女官の中に、
検屍官の家に育った寵妃の侍女がおり、
宦官の美しさに魅かれないこの侍女が、
妃の死の謎を解き明かす…。
見目麗しい宦官と女官というありきたりな設定かと思いきや、
後宮や宦官の残酷な面を余すことなく入れ込んでいて、
なかなか重い感じだった。
悪くはないけど、
検屍女官が居眠りばかりするめんどくさがり、
でも友人のためにわざと笞打ちの刑を受けるという熱さが、
どうもうまくまとまらない。
宦官ともども、まだ成長過程という設定なのか。
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妃嬪の女官・桃花が、実は検屍官の家の出で、普段はいねむりばかりしているぐうたらだが、後宮に起こった連続死をその見事な検屍術で解き明かしてしまう。桃花は魑魅魍魎の住む後宮で、いつもいねむりをして夢の世界に生きている。皇后の命で事態の解決を取り仕切る美貌の宦官・延明が、この桃花に目をつけて検屍をさせる。桃花は女性として全く延明になびかないのだが、心に屈託を抱える延明の取り澄ました仮面を剥がして逆に変えていってしまうのが面白い。しかし、延命と関わることで桃花もきっと変わっていくのに違いない。おっと、ミステリーの部分でもなかなか面白いと思うよ。中華ものだね。
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中華後宮の小説を読むのは初めてでした。
学生の頃、中国の処刑の話を習った時に感じた後味の悪さを思い出しました。主人公の境遇もですが、宦官・延明の過去、賄賂の横行している後宮内、桃花くらい出世や野心と無縁でないとやっていけないと思います。
後宮内で次々に起こる事件に、検屍で挑む桃花。検屍に対する桃花の覚醒度合いのギャップと、検屍だけでなく周囲に対する観察眼も素晴らしいです。
少しずつ近づいていく延明との距離感もよかったです。
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後宮を揺さぶる怪談。
謀殺された妃嬪が死後に赤子を産み落とし、赤子が死王となって復讐のために夜な夜な後宮を這い回るという。
皇后の命で噂の沈静化に呼ばれた宦官の延明は夜警の途中、不審な死を遂げた宮女と遭遇。
夜警に駆り出されていた女官、桃花の慧眼に、延明は彼女に助言を求めるようになるが。
過去に冤罪で心身共に傷を負った延明と尊敬する検屍官の祖父を失った桃花。
皇后と寵姫の権力争いの中、後宮内での不審な死の真相を探っていく。
妃嬪の機嫌で待遇が大きく変わる緊張感、表立って動けないもどかしさ。
グロテスクなシーンも多く、軽いラブストーリーと思って読み始めたら、ドロドロで悲壮な展開。
ぐうたら女官の桃花だけど、のんびりな空気はほぼないし。
これから延明の立場も変化しそうだし、桃花もどうなっていくのか、気になるけど続きを読むのに覚悟がいるなあ。
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前にブックオフで見つけて気になっていた作品。とてもとても面白かったです。後宮の作品は当たり外れが大きかったりするから図書館で先に読みました。
後宮が関わるミステリってなんでこんなに読んでいてワクワクするんだろう…。
女の嫉妬が少し怖いなとは思いましたが、結末はみんな恋愛しているだけでした。桃花のキャラクターがとても良かったです。キャラクター小説なので他のキャラも、魅力的で読んでいて楽しかったです。
当時の検死の仕方( ? )が詳しく書かれていて「そんなことできるんだ。凄いなぁ」とひたすら感心してしまいました。でも最後は急展開過ぎて少しついていけなかったです。全然違う事件にみせて全て裏で繋がっている伏線回収はとても素敵でした。
某『薬屋』のパクリとか言う方をたまに見かけるけれど、全然違う楽しさがありました。
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表紙の絵と中身に少々差があり
最初は少し戸惑った
宦官がだんだんとほのかな恋心を抱き始めてる
気がする
検死に関してはかなり具体的で
緊張感がある
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面白かった。
最初桃花の口調が違和感で、読みにくかったけど、後半でようやく慣れてきた。
死体を検分するような事って禁忌のような気もするけど、実際どうだったんだろう?
特に高貴な人の遺体を墓を暴いてまで検めるって、簡単な事じゃ無い。女が蔑視されていた時代に、ここまでの知識を持てるように数をこなせることってできる?(師匠は何を見込んで桃花に立ち合わせたんだろう?)
とか、細々、?はあるけど、それはそう言う設定って事で。
変わり者の突出した能力で色々謎解き、ってのが
薬屋のひとりごとと被るとこあるけど、猫猫だって実技初回でこんな成功する訳ないだろー?
ってツッコミどころはある訳だし。
単純に面白かった。
冒頭の死王の話が細くどの話にも出てきて、終わった話じゃ無いのか?と思ってたところに最終話。
うまいなー。
続きが楽しみです。
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#読了 可愛い表紙につられて手にとってみたけれど、面白かった。どの時代を想定してるのかいまいちわからないんだけど、中世くらいかな?そんな時期の検死ってどんなだったんだろうね。
居眠りばかりのぐうたら女官・桃花と美貌の宦官・延明のコンビも良い。とても読みやすいお話だった。
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これも『薬屋・・・』類似の中華ファンタジーである.比較したい興味から手を出してしまった.登場人物も類似しているが,これはこれで楽しめる.
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古代中国の後宮的世界観に「検死」要素をハイブリッドさせた作品。御多分に漏れず、ここでもやっぱり毒は大活躍。
大奥といい、つくづくこういう世界はドロドロしているなぁ…そこが良いっちゃ良いのだけれども。
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以外とサクサク読めた
皇后が寵愛を受けている妃ひんに負けないように?
延明を使ってでも帝の憂いを晴らす
それには検屍女官として桃花の検屍技術、能力が必要不可欠
今後もそんな謎解きのために検屍するのかなぁ〜