電子書籍
面白かった
2021/10/14 19:37
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ数もそんなになくさらっと読む感じかな?と思っていたら、かなり読みごたえがありました。
細かすぎない人物描写が良かったです。
これは続巻ありと思っていいんですよね?
電子書籍
おもしろかった!
2022/05/11 10:54
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
冤罪で宦官に落とされた青年と、検屍官だった祖父に師事していたのに見目の良さで養子にとられて後宮に上げられたやる気のない女官が後宮で起きた事件を検屍によって解決する話。
起きた事件を一つ一つ解決していって最後に全てが繋がるのもとてもよくできていて良かったし、ヒーローが後宮もので見かけるなんちゃって宦官じゃなくて本当に性をとられて屈辱を味わい、冤罪が晴れてもなお侮辱にさらされて悩んでいる重い設定だったのが個人的にはかなり評価が高い。
刑が執行済みでは、冤罪が晴れても男には戻れないからね……。
女官の方も、最初は何度もあくびをしたり居眠りをするぐうたらぶりがひどすぎてさすがにちょっとどうなの?と思ったけど、祖父の死後父に売られて無理やり後宮に入れられて検屍官になる夢を奪われたからやる気なく寝ることで現実逃避をしていた、という背景が明らかになったからね。
唯一の友人を救うために初めて自ら動いたところも良かった。
それまでの人生を不当に奪われた二人が出会うことで互いに少し良い方へ変化したのは後味も良くて好きだ。
次巻以降どう展開させるのかも気になる。
電子書籍
読み応えあり
2023/10/25 16:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年多い中華風の宮廷を舞台のミステリーと高を括って読み始めたのだが、冤罪で宦官になった青年と、検屍となると人が変わったように有能だが普段はやる気のない女官の組み合わせでいくつもの事件を経て、一連の事件の元となった事件を解決するまでを面白く一気に読んだ。
冤罪は晴らされたものの宦官となった体や心の傷はいえるはずもなく、汚辱にさらされる青年の苦悩が根底にあり後宮内のドロドロな人間模様も含めてヒューマンドラマとしての面白味がある。
紙の本
華やかさの影で
2022/11/11 18:35
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
中華風後宮ストーリー。
やる気のない女官と見目の良い宦官が後宮で起こる怪事件の謎を解く。
一見華やかな世界にいる二人は夢も希望もなかった。
でもこの出会いによってお互いの人生が大きく動き出した。
それが幸せに繋がると良いが。
紙の本
うれしい誤算!?
2021/07/17 10:55
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投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近大流行の中国時代小説。
そのほとんどがいわゆるライトノベルズ仕様で
中身が軽すぎて心配になるほどなんだが
本作は表紙&ページ数の少なさを
意外なほど裏切って面白く読めた。
続編に期待。
電子書籍
ミステリー
2022/01/21 20:14
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の歴史モノのミステリーですね。ラストは、こうなるか……という終わり方。コレって、続きありそう……。検索して、なかったけど……続編アリ、を期待します
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読み終わったと言うか、冒頭だけで投げ捨てるレベル。大賞受賞作品と見て期待したのに……。よほどの悪文じゃない限り読めるけど、なんかこう、じわじわつまらない。始まりに全くわくわくしない。
散々レビューで言われている盗作だの模倣だのは、元の作品を読んだことがないから何とも言えない。
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久しぶりにこの手の小説で面白いと思いました。
ミステリとしても秀逸であり、歴史もよく学んでいる。
こうした作品はキャラクターに引きずられてしまう傾向がありますが、読みごたえがありましたね。
これからの活躍が楽しみな作家が出てきました♪
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後宮もので検死官。
しかも出世に全く興味おない女官がその検死官という意外性。
魑魅魍魎、呪いが蔓延っていてもおかしくないそんな後宮で(実際そんな噂で後宮内は混沌と化している)本格推理ものと称してもおかしくない骨太ミステリという。
これも意外。
この意外性が目新しく、ミステリとしても本当に謎解きが楽しい話で非常に面白かった。
謎解きのために、女官も、そして彼女の相方というべき宦官も体を張る羽目にはなるが。
二人そろって融通が利かないんだよなあ。
そこが愛すべきところでもある。
感覚としては後宮版『科捜研の女』として読んだ。
謎解きのための調査が本当に本格的なのである。
また一度解決したかに思えた事件も後の再調査で話がひっくり返ることも。
大どんでん返しとまでは言わないが、わくわくできる展開である。
連続ドラマのように次々起きる事件を解決していく検死官と宦官のコンビの活躍が本当に(不謹慎ながら)楽しい作品だった。
そんな中でも着実に距離が縮まっていく二人の関係も。
特に彼女の考え方が無実の罪で宦官にされた彼の心の救いになった点は大きい。
彼女は自分の信念に真っ直ぐ進んでいるだけではあるけれども、ゆえに宦官という身分に捕らわれていないところが救いになっている。
だから最初はお役目のためとはいえ、あれだけ女性を転がしてきた彼が容易に彼女に転がるという。
終盤の彼は寧ろヒロインのようにも思えた。
彼女の方が逞しいしなあ。
ミステリとしてもキャラものとしても本当に面白い作品だったので、これは是非シリーズ化してほしい作品。
そんなに後宮で殺人事件は起きて欲しくないが、でも面白かったからなあ。
続刊、お待ちしております。
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面白かった!宦官がメインで出てくる後宮ものはたくさんあるけど、このお話読んでその立場や扱いのやるせなさを改めて痛感した。桃花と延明の距離感も絶妙。
続編出るかなー出るといいなー
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キャラ設定もトリックも借り物の作品です。
キャラ設定は大人気作品「薬屋のひとりごと」から。
後宮という狭い世界が舞台なので多少は似てしまうのは仕方がないにしても、
・主人公は不本意ながら後宮に来て寵妃の侍女になる
・普段はやる気がない変人だが医学知識豊富で検屍が絡むとやる気を出す
・あだ名は老猫(薬屋主人公の名前は猫猫)
・捜査の相棒は美貌の宦官
と、ここまで似てるのはちょっとどうかと…?
そして、全4話のうち2話は「宋の検屍官」という20年以上前に刊行された乱歩賞作家作品と酷似したトリックを使われています。
宋時代に書かれた洗冤集録を題材に書かれている作品なので、同じ資料を参考にしたのなら似ても仕方がないのかも知れませんが、ここまで似るか?というところ。
妊婦の死因が髪で隠された頭部に打ち込まれた熱した釘であることと、撲殺された被害者が実は毒殺だったという2話です。
ミステリーの肝であるトリック部分を他作品からの拝借で済ませてしまうのはどうなんでしょうか。残り2話もなにかから引用したのでは?と思ってしまいます。
新人のデビュー作、受賞作品であるのなら仕方がないのかな?と思う部分もありますが、
何年も前に既にデビューしていて何冊も出している人が、大賞&読者賞W受賞という華々しい謳い文句で刊行されていてこれですか。
ご本人の作家としての良心と矜持を疑いますし、編集者の見る目のなさにもガッカリと致します。
文章の丸写しでなければ盗作とは呼べないといっても、心証は最悪ですよね。
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中華ファンタジーに興味があったので本当に面白かった。 延明と桃花のやりとりが所々面白かった
検屍を無冤術と呼ぶ言い回しに感動した
死者の無念の叫びに耳をふさぐことの方がよっぽど尊厳を踏み躙っているとなぜわからないのか?
という言葉が心に残った。
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編連作。検死術は無冤術。冤罪を無くす術。
検死官が主人公のドラマや漫画は多いが、それを中華風後宮ものでやるというのが面白い。
冤罪により宦官となった延明が後宮で出合ったのは、普段はぼーっとしているのに死体を前にすると覚醒する、検死術を持つ桃花。
桃花の語尾が時々「ですわ」になるのがちょっと不自然に感じられた。
あと後宮に入ってからは勉強できないと思うが、この先対応できるのだろうか。
しかし変わっていく延明の心境とふたりの距離が良かった。続編を期待したい。
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主人公は正妃付きの宦官?
短編4つはそれぞれ一応完結するので、さくさく読める。
宦官と宮女の細かな特徴や生活ぶりが描かれてるので、ただのストーリー先行のミステリーより話に厚みがある感じ。
登場人物同士のかけあいも面白いし、キャラクターの過去も未来も気になるところ。
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中華後宮物と宦官というのは切っても切り離せない存在ではあるが、キャラ文芸でここまで宦官の内面性を描いた作品は珍しい。
自ら望んで宦官となった訳ではない、というのもあるだろうが、数多の作品で腐敗官僚の象徴のように描かれている宦官が、自らが自らを蔑み、また蔑まれる存在とされているのだと独白するのは新鮮だった。徳とされる子孫繁栄を自ら捨て去った忌むべき存在で、後宮を出れば侮蔑に晒される存在だというのは思ってもいなかった説得力がある。
読めば読むほど延明に対する同情心に溢れてくる。それに対比する桃花の美しきことか。
心情描写もさる事ながら、後宮物のもう一つの定番であるミステリーとしての要素も素晴らしい。
もしかしたら前任の検死の杜撰さなどに文句をつける人もいるかもしれないが、時代背景などを鑑みれば余りにも些細な問題だろう。