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紙の本
父親泣かせの追悼文集
2021/06/11 06:56
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘に限らず、子供というのはどこまで親のことを見ているのだろう。
そして、そのことを親と話すことはあるのだろうか。
「お父さん(あるいはお母さん)って、こんな人だよね」なんて、子供から話されたら途端に親の方が照れてしまいそうだ。
安西水丸さんの長女であるカオリさんの場合はどうだったのだろう。
「いつまでも親はいてくれるものだと漠然と思ってうたので、父に対してもっと親孝行らしいことをしたかったという思いが残る。」と、記された文章がこの本の中にあるが、カオリさんのそんな思いに反して仲のいい、少なくとも水丸さんに愛された娘の姿が浮かび上がってくる。
イラストレーターの安西水丸さんが亡くなったのは2014年の3月。
それからもう随分と時間が過ぎたものだ。
本書は水丸さんの長女のカオリさんが、亡き父を語った文集である。
父親のことがこう記された文章がある。
「父はエンターティナーでもあった。無意識のうちにまわりを楽しくさせてくれる。そして笑顔にしてくれる人だった。」
水丸さんなら、天国で照れていることだろうが、面とむかってはさすがにカオリさんもいえなかったにちがいない。
でも、こんな父と娘っていいなぁ。
そして、キメの文章がこちら。
「父がいなくなって世界はがらりと変わってしまったけれど、父のくれた大切な時間を経て今の自分がありこれからも続いていく。」
父親なら泣くしかない。
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