紙の本
漫才のよう
2022/10/21 09:24
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理学者の楽しいエッセイ。「関西の」物理学者の漫才のようなエッセイが含まれていて楽しめます。もろ関西弁の会話で、奥さんの突っ込みで終わるという感じ。個人的に一番おもしろかったのは、たこ焼きの大きさの限界とその突破方法を、筆者が「物理学的に」考えて、問題解決策を出したときの奥さんの突っ込みです(ネタばれはやめときます)。
紙の本
ヘンなヒト(失礼!)オモシロイ
2021/05/05 16:09
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人様の頭の中を覗くのは楽しい。ましてやそれが、物理学者なのだから、楽しさ倍増だ。
子どもとギョーザを手作りしている時に、カワの数に合わせてタネを余らせずに包む定理を導き出す。
娘さんの誕生日に、太陽の周りを16周もしたと感無量。
日常をそんな風に捉えている人がいるのかと楽しくなった。
そして、何より奥様が素敵だ。この個性的な考えを前にしても、ご自身の視点を失わない。奥様のお話を伺ってみたい。
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投稿者:イ! - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理学者は普段こんなことを考えているんだ,という一つの例として非常に面白かった.やはり,ユーモアがあると改めて感じた.
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日常生活の中で出くわす事象からどのような思考が生まれているのか、愉快なエッセイ形式で綴られている。
物理学者の思考法を学ぶ、というよりかは、思考法を追体験する、という感覚だった。
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もっとかたい内容なのかと思ったけど、表紙をめくってみると違った。
ジャンルでいうと「エッセイ」にとても近い。そのエッセイ一つ一つがとても面白い。
だいたい主人公と妻との間の温度さにふふっとくる。
とはいえ、ちゃんとエッセイの一つ一つに「物理学的思考法」とはなんなのかが具体例として落とし込まれているので、その面でも面白い。
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日本を代表する理論物理学者、橋本幸士氏のエッセイ集です。一流の研究者は一流の物書きでもあることが分かります。私も元物理屋ですが、一流と私のような三流の違いは、日常生活のどこまで物理的思考を浸透させているかの差です。一流のひとは研究と日常の間に垣根がありません(笑)。
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ツイッターで同業者からの評判が良かったので買ってみた。前書きを見たときはおもしろそうと思ったのだけれど、失礼ながら最初の数節を読んでいて失敗したと思った。でもひょっとしてまだ何かあるかもと思い読み続けると、次第に面白いものが見つかりだした。カオス的人生とかカニ穴あたりからだろうか。その中からいくつかを紹介。「大阪では日曜日の昼はたこ焼きと決まっている。」そんな決まりはどこにもない。それはともかく、半径の上限を昆虫との類推で議論するところがおもしろい。壁一面のでかい黒板もすごい。この前で物理学者たちが日々議論しているのだと思うと感動的ですらある。パートナーとのやり取りはどれもおもしろいが、古代文明についての件は特によかった。そのあと、どんな話に展開したのだろう。「『ひょっとしてこのことを知っているのは世界で僕一人なんじゃないか』という『ウヒヒ』的な喜びを味わう。」この「ウヒヒ」を読んで、電車の中で思わずウヒヒとしてしまった。きっとマスクが隠してくれている。僕自身、高校生のころ、創刊されてすぐの雑誌「クォーク」の中で、カミオカンデのフォトマルの写真に感動し、大統一理論とか陽子崩壊の話を読んで、素粒子論をやるしかないと思って大学に進学した。けれど、すぐに高度な数学にはついて行けないとあきらめ、物理学史の方に逃げて行った。その後は、一科学ファンとして、新書などを読んでいます。
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物理学者の思考方法とあるがそんな話ではなく物理学者の日常に関するエッセイ.内容も難しいわけではないので,タイトルや帯は内容と一致していない気がする.また,最初に使用上の注意とかかがあるが煽り過ぎている.
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これはおもしろかった。いわゆる理系の人は、同じ場所で同じものを見ていても、わたしとは全く違うことを考えているなとは思っていたけれど、完全に物理的にものを見ていたのだなと理解。
ではわたしはなにを見ているかといえば、人間と気持ちと金。そこにいる人、そこにいた人、どんな気持ちで、どんな暮らしをしているか。なにが楽しくて何が悲しいか。お金はどんなふうに回っているのか。
だけど、自分の思考に疲れることも行き詰まることも多々あり。そんな時には、彼らの思考の力を借りることで私の世界が広げることができる。
人間の世界は広くて深い。わたしはまだまだこの世界を楽しめる、とうれしくなる一冊。
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新書てまはじめて爆笑した。
日常生活でも、物理学の考え方をもちこんで、
考え込んでいる様が面白い。
すごい人は、普段から人とは違う切り口で、
考え続けている。
これによって、思考を鍛えているのだろう。
幼少期は、ブロックと、
路線図などに、はまったのだそうだ。
また、アメリカのエピソードがためになった。
議論の文化をうけいれなかった、インド人。
郷にいれば郷に従った著書。
せっかく、新しいものにふれたら、
受け入れてみる方がきっと得るものがある。
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普通に面白いのだが,題目で損をしている.どちらかというと,思考の方法論ではなく,日常に転がっている物理を題材にしたエッセィ,が適切なジャンルではあるまいか.編集者に恵まれなかったか?
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物理学者というのはなんとも愉快でなんとも面倒くさい思考法をしてるんだ!とツッコミを入れたくなるエッセイですが、とても面白い。
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日常生活で、物理学者が思い浮かべるいろんなことを見える化したエッセイ集。
常日頃から、世の中の法則を解き明かすべく、考え続けている極端な人たちの生態を観察できる。想像できない展開なので、著者に委ねてただ読みすすめるだけだ(褒めているのです。こんなふうに世の中を眺めている人がいるんだなぁ〜)。
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すべてはものの見方だから。ある人にとってはこう見える。物のみかたがかわればひとの見方も変わる。気楽にいこう。
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本書を手に取るまでは実用書やビジネス書のような内容なのかなと想像していましたが、中身はエッセイ集でした。
なので、購入する際にはタイトルだけで判断しないほうがよいです。
理系や物理を学んでいた人であればあるほど、「あるある」と感じる確率は上がり、本書を読んで楽しめる可能性がより高まるのではと思います。