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「トランプおじさんと家でしてきた子ブタ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4035284300から。
こっちのほうが先に出てる。
哲学者(だったのか!)のトランプおじさんと、その飼い犬イルカーネポポラーレが、白紙で届く新聞のなぞを解く物語。
たくさん新聞をとるおじさんが新聞読まなきゃ、読むものがいっぱいで困るとぼやくのをきいて、とらなきゃいいじゃんとツッコミをいれるイルカーネポポラーレがかわいい。
完全に子供向けの(子供のために描かれた)本であり、なおかつ大人が読んでも楽しい。
ちゃんとはられて回収される伏線にちょっと驚いた。
子供向けだからって手を抜かない。児童書なめすぎてたなあ。
読書に耽溺する楽しさと、文字ばかりみているとそばの人をないがしろにしてしまう危うさと、両方をなごやかに描いている。
「最近の若い親は携帯ゲームばっかりして子供をみない」みたいな批判はよく見かけるけれど、向き合わないこと自体を問題にするものは案外少ない。
(携帯叩き等「いまどきの若いもん」論は、自分の知らないツールと自分の知らない種類の人たちを叩きたいだけだから批判とはいえない)
人も大事にしなさいってのと、読み物を大事に作ったり読んだりしている人がいるってのを、一般的には良いものとされる新聞で書いちゃうのがこの本のすごいところ。
このあったかさは良いなあ。
モグラのケーキやさんの「モングラン」や「モグロール」という名前がかわいい。
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村はずれに住んでいる哲学者のトランプおじさんは変わり者で評判です。がんこで理屈っぽくて皮肉屋で、でも一番変わっているところは動物と話せるってこと!
哲学者のおじさんはたくさん本を読みます。新聞も町の新聞と村の新聞、そして森の動物の新聞までとっています。その中の一つ、もぐらクラブの新聞がここのところ真っ白で文字がないのです。ある日集金にきたもぐらのもぐろうに皮肉を込めて尋ねると、わっと泣き出してしまいました。
可愛らしい絵。探偵ものです。続きものなんですね。2作目を先に読んでしまいましたが、問題なく読めました。
本をよく読める低学年向けという感じかな。探偵、推理ものの導入としていいなと思いました。
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娘よりひとこと…
「わたしは、たんていものがすきなので、
こういうのは、よくよみます」
親の私も、読んでいて楽しかったです。
とぼけた雰囲気が好きな方、
たかどのほうこさんがお好きな方には、
ぜひ、おすすめしたいです。
かわいらしい絵で、ひらがなが多めで、
低学年でも、一人で読めそうな印象ですが、
中学年でも難しいことばも出てきます。
大人も一緒に読んで、
フォローしてあげると良いかもしれません。
冒頭は、りくつっぽいおじさんの様子が描かれているので、
進みにくいかもしれませんが、
次のページからは、楽しくなりますよ♪
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「トランプさんは、しょうしょう変わり者と評判のおじさんです。村はずれのガタピシした家にひとりで犬とくらいているからでもあり、皮肉やでがんこだから、でもあります。けれど、トランプさんが、ほかの人とちがっているいちばんのことといったら…、じつは、このトランプさん、動物のことばがわかるおじさんだったのです。小学校高学年から。」