紙の本
仕事先で音信不通になったカメラマンを探す婚約者と妹。
2021/05/08 18:46
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
婚約者は職場の人間関係が嫌で寿退社を夢見る、言動がちょっとイラつく女です。
妹は気が強い理系女子で婚約者を見下した物言いがキツくてイラつきます。
女二人が読者をイラつかせながら真相へと迫ります。
希美は婚約者の知らない顔や過去の事に憤ったり悲しんだり悶々としますが、終盤になり謎の推理力を発揮。
実家の母親から紹介された元刑事が県境を越えて謎の力を発揮します。
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婚約者の光一の失踪が初めはすぐ見つかるような感じで読み進めて行くとだんだんと謎が深まっていくそのスリル満点な感じがこの先どうなっていくんだろうとハラハラドキドキの展開でした。
途中に出てくる弘永徳蔵の戦時中の手記はもうひとつの作品として成立する感動作でした。
とにかくこの作品は読んで見なければこの素晴らしさはわかりません。あなたもぜひ読んで感動して下さい。涙して下さい。
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03月-04。2.0点。
カメラマンの恋人が突然行方不明に。しかも、大学研究者の元恋人と行動している模様。。。
行方不明の恋人本人の描写が少なく、周囲の会話からのみのため、イメージを描きにくい。動機もいまいち納得できづらかった。
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突然姿を消し、連絡も断った婚約者。彼の行方を追ううちに明らかになる、数々の不審な状況。息詰まるサスペンス感が溢れるミステリ。
なんだかねえ……もうタイトルがもろにこれだし。最初っから嫌な予感しかしないんですが。それでも彼の身にいったい何が起こったのか、という部分はまったく見当がつかず。先が気になって一気読みです。
作品の中で語られる「水の郷秘話」には引き込まれてしまいました。たしかに、この物語がなければあの人の印象はまるで違うものになってしまったかもしれません。もちろん、だからといって許されることではないのだけれど。悪を憎み恨む気持ちよりは、やりきれない思いばかりを感じさせられた気になりました。
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母と父代わりの伯父に婚約者を会わせるその日、婚約者が失踪、初井希美は婚約者の妹とともに行方を追う。一人一人の人物、動機、冗長な戦中戦後のお話…、少しずついまいちで残念。もう一作『白砂』だけ読んでみようかな。
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婚約者が失踪。それも元カノと。
えー、何を信じればいいのだろう。そんな人だったのだ、とあっさり諦めて行方を探すなんてことできそうにないや、あたしは。って諦めよすぎか。
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婚約者が突然、失踪する。
彼の元恋人だった女性も同時期に行方不明に…。
婚約者の妹と共に行先を辿るとそこは、限界集落跡の水の郷ニュータウン。
サスペンスの予感…??と思いながらも読み進めると少し社会的要素もある。
天然水に汚染という問題に殺人が絡み少し重い感じがした。
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2021-12-168環境問題と過疎と開発。これだけでも結構いっぱいなのに、戦災孤児まで含めるとそりゃややこしくなるわね。どっちかにした方が良かったかも。筆致派素晴らしいので少し残念です。
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読了後に見る「水葬」のタイトルとカメラレンズから覗く水が滴る装丁にこの作品の内容が集結されている。
主人公は初井希美。
結婚を約束していたフリーカメラマンの千住光一が元恋人の優子と共に失踪。
希美は光一の妹・美彩とカメラに残されていたGPSログデータを手掛かりに二人の足取りを追い始める。
この物語の重要人物である弘永徳蔵の戦時中の手記から限界集落の復興に掛ける情熱が伝わる。
ただ始終、高飛車な物言いをする美彩のキャラが強すぎる事と、淡白な文章と会話文のせいで登場人物たちの心の揺れを感じ取る事が出来ず共感し辛かった。
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カボチャを庭に放置して、朽ちていく様子を撮り続けた写真がある。
滅びゆくカボチャを見せ、残る種に希望を感じ取らせる作品。
それに感動して、限界集落や自然の写真を撮り続けた、
主人公の婚約者が、行方不明になる。
いづれ、地方移住を約束したはずの婚約者は、
もとの交際相手と一緒に行動していたことがわかる。
婚約者の妹と共に、真相を探すうち、
自分の知らない過去が明るみに。
東京大空襲で焼け野原になった東京上野の話には、
胸が痛くなった。
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自分でも理解できる文章で婚約者が失踪し、それが元カノと行動しているかも知れない。そして彼のことを家族や考え方など知らない事が多すぎる事に気づく。
彼の足取りを追う中でニュータウンを手掛ける実業家の手記に触れる。10歳というまだまだ子どもで親の庇護が必要な時期に戦争孤児として騙され追いかけられながら生き抜いてある人物と出会い人生が大きく変わる。その実業家も婚約者の失踪に一枚噛んでいるのを知る。
婚約者の失踪が本人の意思か事件か心中か後半までわからないので会う人みんな疑ってしまい駆け足で読み切ってしまった。最近穏やかな本を読んでいたので少し刺激のある本が新鮮に感じる。
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婚約者の失踪からはじまり、なんだか盛り込みすぎているような展開でお腹いっぱい。
あまり話に深みが感じられず、入り込めなかったかな。