近親殺人―そばにいたから― みんなのレビュー

投稿元：

レビューを見る

毎日のように、家族内の殺人が報じられている。
他人ごとではない、といつも思う。
本作の中の事例も、どうすれば被害が防げたのか、簡単には答えは出ない。
精神疾患が絡んでいるケースがほとんどで、病院や警察といった公的機関とのスムーズな連携がもっとあれば、という気もするが、周囲にＳＯＳをうまく求められず、抱え込んでしまう人たちの気持ちもわかるのだ。
つらい状況にある人は、ぜひ周りにＳＯＳを発してほしい。
でも、いざ自分がそうなったら、やはりできるかわからない。

投稿元：

レビューを見る

怖いけど、あり得る、病気と殺人は切っても切り離せないと思います( ¯ ¨̯ ¯̥̥ )

他人事とは思えない内容もあり

投稿元：

レビューを見る

著者が加害者側なり被害者側なりに肩入れしすぎて、どうして断定できるの？と思う文章が多々あった。
それから社会保障制度をあまり把握されていないのかな？と思うところもあった。

投稿元：

レビューを見る

残虐な事件をニュースで耳にした時はなんでこんなことを？という気持ちだった。
しかし詳細を知ると、やり切れない想いだったり、頼る場がなかったり、責任感だったり、複雑なことが重なっての結果。
いつ自分が加害者被害者になるかわからない。だからこそ読んでおくべき。
家族に接する時少し優しくなった。
心にずしっとくるので1日ひとつのテーマで読み進めていった。

投稿元：

レビューを見る

必読してとても考えさせられて他人事とは思えない本でした。

誰にも言えず誰しもが抱える深い闇と病みだと思いました。

投稿元：

レビューを見る

近くにいたからというタイトルがとても強い印象を持つ。心を病むということ、ケアを受けそびれるということ。自殺だとここまでにはならずに終わってしまうから。しんどいけれど、いろいろと考える。

投稿元：

レビューを見る

湊かなえ作品ばりの実話。どの家庭でも現実に起こり得る点が本書の怖いところ。介護・虐待・精神疾患の問題は、身内では到底手に負えない、または負えなくなるので、事態が深刻化する前に医療及び公的機関に助けを求めることが絶対必要。ただし、公的機関も頼りにならない場合、SOSを出し続け、頼りになる人を探し出す根気も必要。変な見栄や責任感を捨て、普段から身内以外の誰かに悩みを相談したり、家庭内の風通しを良くしたり、社会医療サービス利用へのハードルを下げておくことが重要であると思った。

投稿元：

レビューを見る

日本で1年間に起きる殺人事件は800〜900件ほどだが、その中で“親族間殺人”は5割強に上るらしい。本書は7件の事件にスポットを当て、主に裁判の傍聴などの取材で詳細を明らかにしていく。介護放棄・引きこもり・貧困・精神疾患・老老介護・虐待と現代を映すキーワードばかりだが、そこから浮かび上がるのは“家族”という神話の崩壊だった。そして真面目で不器用な人ほど危ないという現実を突きつけられた。

投稿元：

レビューを見る

重いテーマだった。　きっと、ほとんどの人は、助けを求めて困難を、何とか乗り切るんだろうと思うが、自分で解決しようと頑張りすぎて悲惨な結果を、招いてしまったのだと思う。　

投稿元：

レビューを見る

絶望的な読後感に圧倒される。7つの近親殺人から見える社会の歪み、不条理。

日本国内の年間の殺人事件はおおよそ900件。そのうち5割強は実は親族間で起きているという。本書は7つの殺人事件を主に公判の傍聴から明らかにした事件ルポ。

以下の7つの主題。
介護放棄、引きこもり、家族と精神疾患、老老介護殺人、虐待殺人、加害者家族。

メディアに大きく取り上げられない事件。ある意味、日本が抱える社会課題の写し鏡。誰もが加害者にも被害者にもなり得ることを思うとおそろしい。

圧倒的な読後の絶望感を味わいたい方はぜひ。