紙の本
『午前3時に電話して』
2021/08/11 19:19
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「明るくて、きらきらしてて、太陽みたい」と言われていたみなみは、小学校の卒業式を前に、引っ越し先も知らせずみんなの前から姿を消してしまう
だれにも言えない悩みを抱えたまま、新しい中学校にもなじめず、重い気持ちで迎えた夏休み
6年生まで暮らした町を訪れたみなみは、立ち寄ったブックカフェで〈白い本〉を見つけ、3人の親友たちに向けて「お話」を書いていく
だれか、わたしを見つけて! わたしは、ここにいるよ。
4年生のとき「炎チーム」として4×100mリレーのバトンをつないだ親友の雄大、愛理、晴樹は助けを求めるみなみに気づき……
もしもみなみが午前三時に目が覚めてしまったら、すぐに電話をかけてください。ボクはどこで何をしていても、電話に出るから。
『ある晴れた夏の朝』で第68回小学館児童出版文化賞を受賞
ニューヨーク郊外のウッドストックに住み、児童書から恋愛小説まで幅広く手がける著者の心あたたまるさわやか友情物語、2021年5月刊
陸上、小説、ピアノ、英語などの道具仕立てがしゃれていて、家族構成やハラスメントなどリアルな社会問題もからめた謎解きの要素もあり、なによりラストシーンの余韻が印象に残るタイトルがみごと
今、この瞬間、この台詞を言わへんかったら、ボクは一生、後悔する。
本書は、中学年むけ「スポーツのおはなし」シリーズ全10巻の1冊として出版された『空に向かって走れ』(2019年11月)のその後の物語にあたり、「炎チーム」のエピソードは前作に由来する
中学生になった4人の成長した表情を描いたカバー画も前作と同じ大庭賢哉
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お母さんの会社は社長さんだけがまともで、それ以外はダメだな。こんな会社で働くお母さんは大変だろうな。
子供が良い友達に恵まれていたから良かった。
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「スポーツのおはなしリレー 空に向かって走れ!」のメンバーのその後。
みんなおとなになったね…
うっひょー!!
ええやん!!
「炎チーム」サイッコー!!
…てな感じですっ
いいなぁ…
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この作家さん、児童書では、どう書くのか、関心があった。図書館でイッキに読みました。なんだか、ホッとしました。
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内容的には、登場人物の子供にとって深刻に感じるところもあるんだろうなあと思いますが、全体を通して、ほのぼのとしていて、好きでした。
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つい最近、この本の前作となる「空に向かって走れ!」を読んだばかりで、その後だと知らずに読み始めて驚いた。
前作の4人が成長し、まるでリレーのように進む話に、お互いを想い合う気持ちに、心が暖かくなった。こんな仲間に出逢いたかったな。
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「明るくて、きらきらしてて、太陽みたいなみなみちゃん」はどうして変わってしまったんだろう、「おそろしいかいぶつ」って何だろう、と思いながら一気に読みました。
「かいぶつ」の正体は予想と違っていたけれど、個性も家庭の事情も全く違うリレーメンバーの絆が出来すぎな気もするけれど、その違いゆえにいろいろな子に受け入れられるお話かもしれない。
晴樹の追伸が書いてなくて、想像に任せるところが憎い。
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心に傷を負った親友のために、仲間3人が自分に精一杯出来ることをして救う物語。
潰れてしまいそうな人を救えるのは、人との繋がりなんだと思えたあたたかいストーリー。
根本解決が出来なくても、物理的に傍に居られなくても守る・救う「何か」はできる…じーんときました
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事情があって、誰にも告げずに転校したみなみちゃんと、前の学校の3人の物語。
4人それぞれの視点で語られながら、真相が明らかになっていく。見返しを読んで、"その"ツールだけかと思ったけど、そうじゃないのがすごく良かったです。
お互いへの気持ちも少しずつ記されている感じで、だんだんみんなを知ることができて楽しかった。
中学生の物語だし、中学生におすすめしたいから、表紙をもう少し大人っぽくしてほしかったな〜...
勧める側の腕が問われる
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児童書。
無邪気だった子供から、邪気に触れ少しづつ変化していく中学生の戸惑ったり悩んだりする気持ちが、子供の目線で書かれていて良かった。
子供が中学生くらいになったら勧めたい。
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5.6年。再読。スポーツのおはなしリレーを読んでから、見ると感動が一入。走るのが大好きだったみなみが走らなくなった⁉︎社会的な恐怖によって…みなみが離れ離れ。それでも炎チーム4人の絆は消えない。そして気持ちの良い青春を感じさせます。