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恋文の技術 みんなのレビュー

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みんなのレビュー655件

みんなの評価4.2

評価内訳

650 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ラブリーラブリーこりゃラブリー♪

2011/06/11 10:00

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

相変わらず森見さんはすごい人だ。
(「凄い」というと何だか怖い感じなので、ここではあくまでも「すごい」。)
書簡形式の小説なんてイマドキ別に珍しくもないけれど、一方からの目線の、しかも手紙のみでこれほど季節感を表現し、それぞれの登場人物の性格を表現し、物語の経緯を語り切っているものにはなかなかお目にかかれない。

ラブリーラブリーこりゃラブリー♪

で、もう終わりにしてもいいぐらい、この一言がすべてを物語っている。
(実は、この言葉だけは絶対書こうと思ってまず書いておいたら、なんだかもうこれだけでいいような気がして、ほんとにこの一言で終わりたいという発作に襲われたことはヒミツ)

登場人物はこのお話でも皆愛らしい。
「ぷくぷく粽」「天狗ハム」「マシマロ」など、そこかしこに散りばめられた森見さんならではの「小道具」も黒光りしている。
(うっかり検索してみたら「天狗ハム」は実在するが「ぷくぷく粽」は見あたらなかった。そりゃそうか。)

そして、それぞれの手紙の最後の宛名と署名がまた笑える。
中でも、非常に小ネタになるけれども「一級ナメクジ退治士」に私はヤラレた。
電車の中で思わず噴き出してしまった。ナメクジ退治士て!しかも一級て!
そう、モリミーの小説にはこういう小さい爆弾がたくさん仕込まれているので人前で読むときには十分注意が必要なのだ。

それにしても主人公の守田クンは本当にシャイな人だよなぁ。
寂しくて人恋しくて伊吹さん恋しくて仕方ないくせに、この文通は「恋文代筆業」を始めるための修行なのだとうそぶく。そして友人に、先輩に、かつての教え子に、森見登美彦宛てに(!)手紙を書いて書いて書きまくる。
その内容は、と言えば、やせ我慢あり、誇張あり、哀願あり、ドヤ顔あり、とバラエティに富んでいて、飽きることがない。中には、読んでいるうちに「この先、ど、どうなるの?」とハラハラする内容もあり、いつしか次の守田クンからの手紙を心待ちにしている自分がいたのだった。
(と言っても、ページをめくればすぐに手紙を手にすることはできるのだが。なんとなく、まだ来ぬ手紙を待つ気分。)
中でも、伊吹さんに宛てて書いたものの出せなかった「失敗書簡集」は抱腹絶倒だった。
こんなの出したら大変だったろうけど、よくこれだけ考え付くものだ。

で、いったいこの物語、どのように着地させるつもりなのか、まさかこのままダラダラと?と少々心配だったのだが、それは杞憂だった。
守田クンが辿り着いた「恋文の極意」。
それは本当にシンプルなものだったが、それだけに目からウロコで、彼の真摯な想いに胸がきゅんとした。

そういえば、その昔、私もドキドキしながら手紙をしたためた。相手が喜びそうなレターセットを選び、気持ちを込めて丁寧に言葉を選んで文章を書き、時々は写真や栞などを添えたりもした。ポストに投函する前の一瞬のためらい(だってコピーでもとらない限り、手紙って手元には出した内容が残らないのだもの。)返事を待って何度もポストを覗くわくわく感。久しぶりにそういう高揚感を思い出した。
手紙って本当に良いものなのだ。

最後の手紙は、果たして思う相手にきちんと届けられたのか。
そして受け取った人はどのような返事を書くのか。
ともあれ、守田クンの未来に幸いあれ、と祈ってやまない。

読み終えた今、心の中は何故かほんわかあったかい。
主人公はお約束のむさくるしい鬱屈した男子学生なのに。

ラブリーラブリーこりゃラブリー♪

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紙の本

手紙を書くのはもう古い?そんなことはありません。

2011/10/29 15:32

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「世界で一番読まれている物語は何か知っている?」
「聖書かな」
「一番読まれているのは、ラブ・レター・・・何度も読み、そして行間も読むのよ」

 これはシンガポール映画、ケルヴィン・トン監督の『LOVE STORY』という映画に出てくる
図書館司書の女の子とマンネリから脱出したいと悩む小説家が交わす台詞です。
この映画は、本と文学と物語と小説家という本の映画であって恋愛映画ではありません。
本が好きな人は、この映画に出てくる「小説の技法」の数々ににやり、とする少々凝った趣向の映画です。
毎回、悲劇で終わる恋愛小説ばかり好まれて、だんだんマンネリとネタぎれに悩む作家。
その前に現れる4人の女性。4人が4通りの小説、物語の象徴となるのです。

 さて、この本は、森見登美彦さんによる「ハウツーもの」ではありません。
こういう手紙がいい見本です、などというものではなく、むしろ能登半島の研究所に派遣され
寂しくてたまらない京都の大学院生、守田一郎君は、様々な人に手紙を書いて、文章上達をめざし、
手紙代筆業として企業家にならんと手書きの手紙を書きまくります。

 同級生のマシマロこと小松崎君の恋の悩みにあきれ、叱咤激励し、
研究室の女帝、誰もかなわないお姉さまとの手紙によるバトル、ずばり本質をつく頭の切れるの高校生の妹、
家庭教師をしていた見どころある小学生の間宮くんとおっぱいと恋愛と赤ちゃん誕生の秘密に
ついての手紙問答、そして大学の先輩であり今は作家の森見登美彦氏との「恋文の技巧」についての
つもりがなんだか意地の張り合いの手紙・・・・男一匹守田一郎、能登半島で手紙を書きまくる。

 しかし、何故、守田君はこんなに手紙を書くのか・・・それは、やはり下心であった。
そうだろうな、と思うとそうなのでした。なんとかスバラシイ恋文を書いて惚れた乙女となんとかしたい、
その為に、守田君の費やす手書き手紙の労力が内容は相手によって思わぬ方向に行くけれど
なにがどうなってしまうのか、あくまでも守田君の手紙のみであるがために、目が離せません。

 手紙を書くというのは、ネットにブログを書くのとは違います。
あくまでも一対一の内容なので、守田君の書く「自分」は相手によって随分と違うのです。
女帝、ヒサコ・オオツカいわく「手紙弁慶」
本当は手紙というのは他の人に見せてはいけないものです。
だからこそ、恋心の吐露という恋文というのが成り立つのですが、それがなかなか難しい。

 守田君はさびしがりやの小心者。でも人はいいのです。そこら辺のさじ加減がとても
上手いし、出す相手からの返信は一切ありませんが、守田君の手紙によって色々なことが起きる。
小松崎君は、男は決してやってはいけない、ラブリーを連発するポエムを書いてしまう。
(小松崎君にはだめだっと書きつつ、こっそり自分もラブリーポエムを書いてみる守口君であった・・・ポエムの
魔力というのはなんとすごいものでありましょうか)
私史上最高厄介なお姉さま、ヒサコ・オオツカ女史からはひどいしっぺがえしをくらう。
シビアでリアリストの妹は、昔貸した300円を返せ、と書いてくる。
間宮少年は、新しい家庭教師が気に入らないとトイレに閉じ込め、次の美人先生に恋をする。
作家、森見登美彦氏は、なんと守田君の手紙の文章のアイディアを小説に使い、ファンの乙女
たちからファンレターが舞い込んできて、それを何度も何度も読み返しているらしい。おのれ、森見っ!!!

 遠い能登半島の地で、研究所の鬼軍曹、谷口さんという先輩から怒鳴られ怒鳴られ、なにもないところで
天狗ハムと温泉と水族館のイルカが慰めの守田君は、手紙で京都の色々な人たちにちょっかいを
出そうとして、ちょっかいを出され、自滅する。
それでも、めげない恋文の上達意欲。おそるべし、下心。

 しかし、文章に関しては守田君はかなり達者であり、こんな文章書いてみました、というのに
きちんと反省しているし(この手紙の悪いところは、書いた奴を絞め殺したいと思うこと、という
なかなかの自制心)、小学生には、一応大人の威厳を示そうとしますが、鋭い少年に見抜かれても
「先生は先生であってお友達ではないのだから」ときちんと書ける男なのです。
兄として妹に将来の夢なるものを訓示しようとして、逆に鋭くやりかえされてひるみつつも妹想い。

 手紙だけによる構成力の上手さ、脱力もののエピソードや小物使いの上手さが光りますし、
いい文章、自分を賢くみせようと書こうと背伸びすればするほど、自滅するということを、
ひとり手紙詭弁祭りをやっている守田君を通して、滑稽さをもって描いています。
それがめぐりめぐってひとつのある終息へと手紙が集まる。
この書簡集という形をとろうと思った理由として夏目漱石の書簡集がとても面白かったから、と作者、森見さんは
書かれていますが、『吾輩は猫である』のインテリを自称する人たちの滑稽な姿を側から見て、猫がふふん、という
雰囲気がとても良く似ています。

 メールと違って、手紙は書いたものが手元に残りません。だから気楽なのです。
コピーでもとっておかないかぎり何を書いたかは意外と忘却の彼方であり、記憶にかすかに残るだけ。
近況報告であれば、距離と時間があった方が味があるのです。
メールでは仕事の効率は上がるかもしれないけれど、近況報告は手紙の方がいいと思うのです。
森見さんは、守田君の手紙の奮闘を描いて、恋文の技術など実はないんですよ、
と書かれている通り、文は人なり。手紙は素直に書くのが一番。

 しかし、反面、下手な恋文は物的証拠として永久に残る可能性も高いのです。死後になって暴露されてしまうかもしれない
危険性を持っています。だからこそ、守口君は恋文には慎重に下書きを繰り返します。
簡単にキーボードを打って難しい漢字も一発で変換という訳にはいかない手書き。こんな漢字も書けないの?という
自滅の可能性も高い、恋文を書くというのは勇気と鍛錬のいることです。

 そして、重要なのは、決してラブリーを連発するポエムを恋文に書いてはいけません。
これはこわいです。やめましょう、というより、やめろ。

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紙の本

手紙ってやっぱり素敵

2013/01/08 09:20

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:モノノ - この投稿者のレビュー一覧を見る

相変わらずの森見先生の小難しい言い回しとユーモアの溢れる文章。それが手紙になるとまたさらに面白い!何度、吹き出したことか(笑)それでもやっぱり心暖まるストーリーで、最後には誰かに手紙を書きたくなります。

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紙の本

遠距離恋愛×片思い

2019/04/23 21:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おっぺけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでから数年経って、また初めてのレビューになります。
この本は森見作品の中でも個人的に一番読後感の良い作品であると感じています。また、他の作品(大学生主人公もの)を読み、森見作品の文体が合わないと思われた方も読める作品であるとも思います。
主人公は少し『太陽の塔』や『夜は短し〜』の主人公たちのように理屈を頻繁にこねるタイプの大学院生。他の作品では彼ら主人公たちが思い悩む心の内も文章になって吐露されていますが、この本では往復書簡の行間からその心模様を読み解き、主人公が何を思い悩んでいるのか考えることができます。
年下の子どもには人生の先輩のような文章で。振り回される先輩には「してやられたり」といった文章で、それぞれ手紙は構成されています。小説を読み行間を想像することに、さらに作中の書簡の行間をも想像する楽しみが味わえるのです。このような想像の楽しみは、最後の最後まで続きます。『四畳半神話大系』では「成就した恋ほど語るに値しないものはない」と各物語が締めくくられ、主人公と明石さんのその後は読者の想像力に委ねられており、そこを想像する楽しさもひとしおですが、この作品の締めくくりはそれ以上に想像が楽しいと断言できるでしょう。
ぜひ読むか悩んでいる方は読んでほしい作品です。

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電子書籍

ふつうにしてて、くださいね

2022/09/11 10:30

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こぼちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

というカメラのCMコピーが昔ありませんでしたっけ?
本作の男子学生も、当初は文章に力が入ってる、なにかカッコつけようとしてる、見栄が仄見える。
が、男子学生生来の頭の良さとエンタメ性で読んでるほうはそれも好ましく思えるのですが。
しかし、最終的にはそこを超えた、というか開き直った素材そのままを提示することで読者や手紙の相手を籠絡してくる。
私は堕ちました、人間として可愛らしい、このひとは。

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紙の本

甘酸っぱいアホさ

2020/02/24 07:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:uenowa - この投稿者のレビュー一覧を見る

良い意味でアホっぽくて笑える。悲しい気持ちになった時に元気をもらえました。
クライマックスに向けて青春の甘酸っぱさが加わり、後味の良い作品と思います。
手紙形式で構成されているのも、新鮮で面白かったです。

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紙の本

手紙だけで、この面白さ。

2018/11/11 01:34

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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

本のタイトルはこんな感じですが、指南書ではなく、小説です。阿呆な京都の大学生が出てくる面白シリーズ(こんな言い方していいのか?)の方です。
お手紙だけで構成された、書簡体小説です。まさかの、あとがきまで読者へのお手紙という形でした。
こういうの、読みにくいかなー?と思いながら読んだのですが、全くの杞憂でした!お互いのやり取りした手紙ではなく、「守田一郎が書いた手紙」だけという、一方行しか見せない形式です。にも関わらず、彼がどんな手紙をもらって返事を書いているのかが、ありありと浮かんできます。それどころか、文通中に実際に起こっている様々な出来事さえもが、目に浮かびます。
失敗書簡集は、笑っちゃいました。どうしてそうなった、という感じで。でも、最後は怒涛の展開で、うおぉ、となりました。
いろいろと語りたいことはあるのですが、ネタバレになりそうで困ってしまいますね(笑)
文通相手や、彼らに関わる人物など、案外多くの登場人物がいます。そして、登場人物みんなのことを、とても好きになれる小説です。

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紙の本

往復ならぬ往書簡だけなのに

2017/07/05 04:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MEG - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の院生が石川県の研究所にブッ飛ばされてから始まる話。
 友人や先輩、妹、家庭教師先の小学生、知り合いの作家(森見さんなんです!)、片思いの女性に宛てて書いた手紙だけで進む小説。
相手からの返信はあるけれど小説内には出てこない、でも上手いこと話は進んでいく。
 不思議……だけど爆笑の話。

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紙の本

忘れていた純粋な気持ち

2017/05/26 10:26

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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

読後のえも言われぬ満足感、充足感。昨今の手紙離れ確かにある。でもそれが普通でなんとも思わなくなってきている。メール、ショートメッセージ、好いている相手に送る時はそれなりの昂揚感は感じられるかもしれないが、そこまでだ。幼い時、手紙の書き方を学校で習った。それから親戚、知人、たしかに手紙を書いてきた。もう届いたかな、返事くるかな。その楽しみは電子ツールでは味わえない。一番純粋な手紙とは、なんでもないことを書いて、風船で飛ばす手紙だと筆者は語る。忘れていた気持ちが赤い風船に運ばれたやってきた。文通、始めたいな。

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紙の本

爆笑失敗書簡集

2016/07/18 00:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る

失敗書簡の自己分析(書いた人間を絞め殺したくなるやつ)に大爆笑。へたれ学生のいつものへたれ青春ものだが、きれいにオチてると思えた。『意外に実用的』というオビのフレーズも読後になっとく。

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紙の本

書簡体小説の妙技

2016/05/31 21:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る

書簡体小説と聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか? もしそれが、季節の挨拶、日々のやりとり、何かしらの世間を騒がす事件についてーーだとしたら、この本はその印象を良い意味で、大きく裏切るのではないかと思います。
確かに全編書簡体で書かれているので、手紙としての体裁は崩さず、しかし作者の遊び心が宛名などの細部までちりばめられています。送る相手によっても文体が変わりますが、突然文語調になってみたり、軽すぎる文章になったり。これだけで十分面白いです。
色々な事件が起こるのですが、手紙の内容で、何が起こったかを追っていくのは、可笑しさとリアルタイムっぽさが絶妙です。最後の方で話が収斂していくのは、圧巻の一言に尽きます。
ともかく読んでみてください!

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紙の本

阿呆学生系です

2015/09/12 23:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tacktack! - この投稿者のレビュー一覧を見る

森見先生の作品ではおなじみの阿呆学生が出てくる作品ですが、同級生・先輩・家庭教師の教え子等々、色んな人への手紙で構成されています。恋文と言いつつ、肝心の恋がどうなったかは、読んでのお楽しみです。

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紙の本

読後感爽快、それでいて心温まる展開

2013/09/06 11:10

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投稿者:xx - この投稿者のレビュー一覧を見る

すべて手紙文形式で書かれた珍しいタイプの小説。
友人に少々しつこく勧められ、なんとプレゼントまでされたので、そこまで言うかと思い読んでみた。
最初の方は、難しい言葉が出てきて勉強になるなぁと思いながら読んでいたのだが、多少下品な表現が私的には好きではなかったのでしばらく読むのを中断していた。

しかし、半年ほどたって暇なときに、ふと思い出しもう一度手にとってみると、読むにつれて面白さが増していき、勉強になる表現も多かったので、多少下品な表現にさえ目をつぶっておけばとても楽しく一気に読み進められた。終盤にはもはやそういう表現、いや 登場人物がいとおしく感じられるほど…。

そして最後の展開。森見さんの頭の良さに感服しました。
これを機に森見さんの作品を色々読んだけれど、一番最初のこの『恋文の技術』に勝る作品はない!
途中では笑い過ぎて何回か泣きました。(笑)
あんなに勧めてくれた友人に感謝。自分なら絶対に買わなかった。この作品に感化された友人は、実際に文通をしはじめたそうな…。
最後まで読めば分かっていただけると思います。

とにかく森見さんは頭がよい。面白く読めるのに、語彙の勉強にもなり、最後まで読めば全てがつながる。しかも読後感はすっきりしていて、それでいて心温まる。
全てが手紙文だというのに。

…いや~、京大にはかないませんなぁ~。

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2011/05/24 16:37

投稿元:ブクログ

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2011/04/14 12:37

投稿元:ブクログ

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