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図書館で見つけて、マンガになってるし読んでみようと借りてみました。
たまに吃音の方がいらっしゃいますが、
吃音なんだと理解して、ゆっくり聞いてあげようという姿勢で接してるつもりです。
そんなに深く考えた事はなかったので、
やっぱり本人は凄く悩んでいらっしゃるんだなと知る事が出来ました。
この本の作者さんは本当に努力家だと思います。
どうしても大勢の前で発表しなければいけないという時、
どうしたらうまく伝わるのかと、沢山調べて臨んでいらっしゃる。
素晴らしい事だと思います。
今は社会福祉士さんになっていらっしゃるという事で、
相手の事を思いやってお仕事されてるんだろうなってうかがえます。
いろんな人に読んでもらいたい本ですね。
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当事者によるコミックエッセイ。
どういう症状があって
どうやって対処してきたかが
よくわかる一冊でした。
詰まる言葉は別のフレーズに
言いかえるとか!
すごい言語の瞬発力です。
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吃音に悩みながらも社会福祉士にまでなった著者が、吃音に関する悩みや考え方、体験談を漫画にまとめた本。
そもそも吃音ってどういうものなのか、どういった場面で困るのかといったところも解説していてわかりやすい。途中途中では医師の解説も入っているので、吃音について知る時の入門書にも向いている。
漫画は著者の子供時代のエピソードから大学時代のバイトで吃音に悩んだこと、社会福祉士を志すようになったことが描かれている。からかわれたりした経験もあるようだが、著者自身が前向きなのと周囲の人間環境が比較的恵まれていたようで、読んでいて鬱屈とせずに済んだ。
著者は恵まれた環境で育ったと言っているが、それでも言いづらい言葉を頭の中で置き換えたり、国語の朗読はあえて失敗して早く終わらせたり、なるべく目立たないようにしたり、細かいところで苦労されていたようだ。
吃音にとっての発音の難しさを風船にたとえた話は興味深かった。言葉1文字1文字が風船になっていて、それにタイミングよく空気を入れなければならない。テンポがずれるとうまく空気を入れられなくて同じ文字を繰り返してしまったり、伸ばしてしまうこともある。医学的な話はともかく、吃音ってこういう風に困っているのだと伝えるにはイメージしやすいと思う。
吃音の人が言葉に詰まった時、下手に先読みしない方が良いというのは意外だった。相手を思って「その先はこういうことだろう」と言っても、それが間違っていた場合に訂正しづらかったり、かえって話しづらくなることもあるそうだ。時間がかかっても相手の言葉の続きを待った方が良いらしい。
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当事者のエッセイ作品。
漫画で読みやすく、端的に経験を学ぶことができて良かったです!
漫画ではポップに書かれていますが、今に至るまでの苦労、葛藤を乗り越えてこられた作者様の姿から勇気を貰えました。
この作品が吃音を持った方々にとって良いものになればと思います!!
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教授の「その人たちは教養がないから ひどいことを言うんでしょうね。」に目からウロコ。教養を身につけて、きちんと話を聞ける人になりたいと思いました。
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図書館の電子書籍にて読了。
わかりやすいコミックエッセイがでたことを当事者として嬉しく思う。
症状が軽くても、コントロールできていても、日常生活で困りごとが無くても「吃音が無い」のとは違う。全体を通してそのことを強く訴えかけているように感じた。
吃音があってもなくても、大切なのは成功体験だと思う。私も大学の発表でかなり鍛えられた。吃音自体は治らなくても要点を絞るとか、発表準備に時間を割くとか、きかれそうなことを想定するとか工夫はいくらでもできる。そしてそういう工夫をしていくことで「こうすればできる」が分かるようになる。人と関わりたいなら伝える努力は必須だよなぁと痛感。
スムーズさばかりに気を取られないようにするというのも大切。そこばかり気にしていると内容に集中できなくなる。
最も印象に残っているのは「ここまで辿りつくのはつらかったぁ。だからからかうこと自体あっちゃいけないね」というセリフ。
おのさんは吃音を乗り越えて良かった経験もたくさん持っていると思う。だからつい「吃音があるからこそできたこと」ばかりに目を向けてしまいがちだ。だけどそれは苦しみを美化することでもあると思う。からかわれたことを美化するんじゃなくて苦しいことは苦しいで良いんだ。自分の感情に素直になれた。
1年半を犠牲にしてマンガを描いてくださったおのさんには感謝しかない。