紙の本
「視力」に関する新しい知識が満載です
2021/06/21 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在のスマホ世代、かなり視力の悪い子どもが急増している中、どうすれば視力を少しでも落とさずに生活できるかに着目した1冊です。
これまでの「視力」に対する常識は必ずしも正しくなく、実は新たな科学的事実が掴めている。では、どうすればいいのか?これに答える内容です。視力を落とさないための新たな対策法を学べ、知識がつきました。私もかなりの近視なので、当書を読んで得た知識を生活に取り入れようと思います。
役立つ知識が満載なので、ぜひ多くの方々に参考にしてほしい1冊です。紙幅も200頁に満たないので、一気に読み切れます。
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スマホやタブレットを日常的に使用することが多い昨今、どのように見えることが『適切なメガネ』であるかということを考えさせられた。
メガネやコンタクトを購入する際、ただ漠然と『1.0』という値に合わせて購入しがちだが、前述のようにスマホ・タブレッドを日常的に使用する現代において、遠くを見ることだけにフォーカスしたメガネをかけることは、メガネの使用用途と自身の日常がマッチしているのかを改めて考えなければならない。
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近視だったら眼鏡をかければいい。
老眼になったら老眼鏡をかければいい。
果たして本当にそうなのだろうか。
眼が悪くなったら治ることはないのだから眼鏡をかければいいと短絡的に考えてしまいそうだが、それは眼の問題を軽視しているとも言える。
ここ50年、近視になる人の数が爆発的に増えている。
その原因としてインターネットやスマホの普及がある。
そういう意味では昔と今では近視の質や危険度が違うとも言える。
すでに眼鏡をかけている人もそうじゃない人ももっと眼に対して真剣に考えなくてはいけないなと思わせられます。
とても大切なことなので誰もが読んでおくと良い一冊だと思います。
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現代の目に関する環境からくる問題点、メガネの選び方など、わかりやすい内容でした。
目が悪くなって困っている人、特にメガネを買おうと思っている人におすすめです。
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近視の発症や進行の予防対策(P.25)
・日中に屋外にいる時間を1日2時間以上にする(P.101)
・目とモノの距離を30cmより離す
・30cm以内の作業をするときは20分に一度20秒ほど遠くを見て休憩する(P.120)
・度数が強すぎる眼鏡・コンタクトレンズは、見る時間が多い距離を基準として楽に見えるものに変える(P.136、160)
・眼科医と相談し、低濃度アトロピン点眼薬やオルソケラトロジーなど、効果の確かめられている治療方法を検討する
眼軸長が伸びると焦点が網膜の手前に来るため像がぼやける。これが近視の原因の大半である軸性近視。(P.59)
一度伸びた眼軸長は元に戻ることは決してない。(P.59)
近視に対してはその主な要因である「眼軸長の伸び」を食い止める対策が必要である。(P.16)
眼軸長の伸びに伴って合併症のリスクも上がるので対策するに越したことはない。(P.24、76)
近視は遺伝的な要因よりも環境的な要因のほうが強いという研究結果がある。(P.18)
新型コロナウィルス感染症の拡大による外出自粛が近視増加の要因になっているかもしれない。(P.19)
連続して30分以上、また1日2時間以上の近業が、近視進行のリスクを上昇させることが分かっている。(P.49)
過矯正の眼鏡は焦点を必要以上に目の奥へとずらしてしまい、近視を進行させる可能性がある(P.145、180)
近視の度は20代後半ぐらいまで進む(P.133、https://www.gankaikai.or.jp/health/39/index.html)
近視の進行を遅らせる有効な方法は、低濃度アトロピン点眼薬(P.86)とオルソケラトロジー(P.92)
累進屈折力レンズは近視が進行する子どもに使うことで進行リスクが抑えられるという研究がある(P.167)
眼科専門医がいる病院を選ぶという方法もある(P.174)
眼が焦点を合わせるのに使う筋肉「毛様体筋」が働かなくてもピントが合う距離が「調節安静位」。普段よく見る距離に調節安静位が来るように眼鏡のレンズの度数を調整すると楽に見えるレンズができあがる。(P.164)
文部科学省が通常の視力検査では分からない子どもの近視の実態調査を行った。(P.66、おそらくその結果→https://rwdata.co.jp/news/20220728news/)