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怖さあふれる作品です。
特にすごいのは復讐ものの話です。
そう、第三部に出てくる2つの作品が
その怖さを存分に引き出してくれています。
一番怖いのは
「林道」でしょう。
これを読み終わった人はくれぐれも
ほかの人を泣かすことのないように。
最悪こういう人になるかもしれませんよ?
なんだか体が冷えたような…
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(収録作品)箪笥/蛞蝓/縺れ糸/雀谷/蟹婆/仁助と甚八/夫婦喧嘩/夢たまご/終の岩屋/赤い酒場を訪れたまえ/フィックス/嘆き鳥/衝動買い/黙って坐れば/ボール箱/赤い斜線/林道/ちゃあちゃんの木/夢の底から来た男
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確か師匠の亡くなられた後に偶然手に入れたような気がする。能登怪異譚とあちこちから集めた短編を1冊にした本で、いつのまにか自宅にあった。長編書きの半村先生の短編は個人的に好きで、ストンと落ちをつけてくれるから。
ただ、どれも怖いのが苦手だけど。
そういえば、講談社から出てた師匠の短編集で「魔女街」とか「獣人街」を気に入ってたのを思い出す。あの頃の日本SF作家って多彩だったな。
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一人称語りを中心とした落語っぽいスタイルで、怪談じみた話でまとめたショートショートおよび短編。「夢の底から来た男」は短編集から再録。
最初の方は、方言(北海道?)のひとり語りなので、ちょっとわかりにくい話かと思いきや、すべて大筋はわかりやすいうえ、結構短く終わるのであっさり。
真ん中編の「石の血脈」のアイデアみたいな話と、石川県に隠された宝を探す話は、長編のエッセンスだけを無理やり詰め込んでいるため筋は追えるが、重要な部分はそのことを知っている人物がとうとうと改行無しで語り続けるので、ダレる上に置いてけぼりを食らう。
その2作以外はいいんだけど、全体に軽いかな。半村良の醍醐味である歴史語りっぽい話も、件の2本以外ほとんど無いので、人によっては読みやすいと感じるかも。
ちょっと物足りない。