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久々に夢中で読んだ本。
なぜか横溝正史には手が出なかったんだけどもー。
映画で満足してたのかもしれない…。
今読んでも面白いトリックやストーリー。
とりあえず私のツボにはハマったって感じです。
やっぱ温故知新というかー。
これを読んでると京極夏彦は横溝正史好きだったんじゃないかなーとか。
香り的になんとなく似てる…。
歴代金田一耕介では石坂浩二が一番好きです(笑)
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これはもう最強。
むざんなや 胄の下の きりぎりす
三姉妹が殺されていく過程は恐ろしいながらも美しさがある。
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鮮やかなトリックと意外な犯人。とても面白かった。
さんざんテレビで金田一シリーズは見たはずなのに
初めて読んだような気がする・・・。
金田一さんの謎解きに引き込まれて、一気に最後まで読みました。
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横溝正史自選集が図書館にあったので第2巻「獄門島」を借りてきた。下記三つの俳句に見立てた殺人は文学的である。トリックも見事で改めて横溝先生の偉大さを感じた。土日で一気に読了。しばらく横溝作品に嵌るかも。
・鶯の身をさかさまに初音かな (宝井其角)
・むざんやな冑の下のきりぎりす(松尾芭蕉)
・一つ家に遊女も寝たり萩と月 (松尾芭蕉)
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12月の3冊目。今年の205冊目。
横溝正史作品のおそらく最も評価が高いと思われる作品。なるほど、これは確かに小説として完成度が高いなーと思いました。孤島という隔離された空間はそれ自体独特の雰囲気を持ちやすいですからね。あっさりしていないし、逆にくどくない。バランスの取り方が絶妙だと思います。
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難しそうで敬遠してたけど、そんなことなかった。
黒幕の気持ちが分からなくもない。
探偵というのは起こったことを明らかにする存在であって、悲劇を食い止める存在ではないんだなあ。
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獄門島で起きる不可解な連続殺人事件…
俳句を見立てた殺人は恐ろしいものですが、耽美的なものを感じさせます。金田一の推理も読者を置いてけぼりにせず、合点がしやすい。
犯人…まさか!でした。
何故犯行せざるを得なくなったのか、犯人の事情がちょっぴり物哀しくて良いです。余韻にじんわり浸れました。
解説によると最初は犯人が違っていて、横溝正史さんの奥様が違うキャラを犯人だと言った為、構想を練り直したんだとか。なんにせよ奥様あっぱれでございます。
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金田一シリーズ。次々と殺人事件が起こっていくが、犯人までは最後まで辿りつけない。わかっているのは金田一だけ。読者には全く推理できないが、最後に一気に解決するのは、爽快。
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横溝の作品のなかではこれが一番好き。殺人方法だけでなく人物の性格付けまでことごとく“見立て”で潔い。70年代に公開された角川映画を見なおしたが、こちらもまた金田一もので一番好き。しかし、出演者の多くが既に鬼籍に入られていることに隔世の感を禁じ得ない。
映画では岡山県警の磯川警部とは初対面となっているが、原作では昭和12年の本陣殺人事件以来9年ぶりの再会とされている。ただの9年ぶりではなく太平洋戦争を挟んでの再会となるため、自身も南方で戦い復員した金田一が深く感慨にふける一節がある。この部分はとても重要だと思うのだけれど映画ではあっさりとカットされている。戦争の影がつきまとう金田一シリーズは、映画やドラマだけでなく、原作も読む必要を強く感じるのである。
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横溝正史自選集 2 (2)
(和書)2008年10月25日 02:39
2007 出版芸術社 横溝 正史
坂口安吾全集を読んでいたら横溝正史「獄門島」が兎に角面白いと書いてあった。それなら読んでみようかと思い図書館で借りてくる。
BS-i放送、市川昆の映画の方を先に見ていたのでだいたいの設定は分かっていたし原作との違いなども確認しながら読んだので面白かった。
獄門島という名の由来、俳句に模した連続殺人、狂気など全体の構成が出色の出来になっています。文体も軽く非常に読みやすかった。
推理小説の醍醐味満載でした。
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というわけで有言実行シリーズ改め死ぬ前に読みたいリスト1-③『獄門島』です
ミステリー好きの間では金田一耕助シリーズ№1との呼び声も高い本作
それはもうやっぱり伝説級の面白さでした
これで以前作成したブックリスト『死ぬ前に読み返したい横溝正史』で挙げた3冊『悪魔が来りて笛を吹く』『犬神家の一族』『獄門島』を計画通り読了したわけですが、まだまだ名作は残っていますので機会があれば読み直していきたいと思います
さてあらためてこの3冊ですが、これがまた我ながら良く出来たチョイスだと思うのです
もちろん個人的な暴論ですので異論があることも承知ですが、金田一耕助シリーズは大きく分けて3つのパターンに分類されると思っています
1つ目はトリックを解明することで真犯人がわかるパターンです
いわゆる「謎解き」です
犯人と目される人物が複数人いるものの、殺人が実行できそうな者がなく不可能殺人と思われますが謎解きの材料は(ときに不完全なこともありますが)読者に明示されており、読者は金田一耕助と一緒に物語の中を進んで行くのです
そしてこのパターンの代表作が『獄門島』です
2つ目は動機を解明することで真犯行人がわかるパターンです
最初のうちは隠されていた動機が徐々に解明されることで真犯人が浮かび上がってくる
あるいは最初からなんとなく実行可能な人物がある程度特定されているもののなぜその人物が殺人を犯すのか、またはどうやって実行したのかがわからずに犯人と特定するにいたらないというもので
物語の進行とともに複雑な人間関係や過去の因縁が明るみなっていく、つまり読者は金田一耕助の案内により物語の中を彼の後ろについて進んで行くのです
そしてこのパターンの代表作が『犬神家の一族』です
3つ目はそれらの中間に位置する美味しいとこ取りのパターンです
基本的には金田一耕助は読者の案内役を努めますがイベント的に対戦相手にもなるのです
そしてこのパターンの代表作が『悪魔が来りて笛を吹く』です
と、自分は思ってます(最後ちょっと逃げ腰w)
それと金田一耕助シリーズの土台となっているものに「戦後の日本」という特異な時代背景にも触れないとですよね
これによって人の所在であったり、考え方、価値観などがもうごちゃごちゃになってしまっている
このことが金田一耕助シリーズを形作っているとも言えますよね
ですので今の時代にあらためて読み直して頂きたいのです
いやまあ横溝正史大好きおじさんの戯言と思って生暖かい目で見守ってください
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金田一耕助シリーズ第二作目。
減点する要素が見つからない。登場する人物の役職、地形、そして俳句?に至るまで全てに意味があり、かつ、ワザとらしさやねらいすぎ感もない完成度の高さ。
途中、悲劇を未然に防げないことに失望したけど、読み物として、これも必要な要素なのかと納得できる点もよかった。
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金田一耕助シリーズ2作目。
満を持しての「獄門島」ようやく読めました!
前作から9年経っているのに驚いた。戦友の遺言に従い怪しげな孤島に向かう金田一耕助。
戦友の危惧した通り次々に殺人事件が起こってしまう。果たして犯人は誰なのか。
本当に毎回思うけど読みやすいし面白い。
犯人が複数いて犯行は各々で行うって、分かればシンプルだけど意外と盲点なトリックだよなあ。
きがちがう、分かった時のスッキリ感すごい。
最後の全てが無駄な事だったと分かった時の空気感とかすごい後味悪い。けどあの島は変わらず細々と続いていくんだなって終わりがなんとも言えない。鐘の音がせつない。
和尚、フェアプレーっていうけど失言が多すぎ。あれもわざとなの?
清水さんが振り回されてて可哀想だった笑
仕立て人が死人って面白い。義理立てして実行する人がいてしまったのもね。
あとがきでよくディクスン・カーが出てくるからそっちも読みたくなってくる。