人種関係なく個々を見る
2021/10/07 05:38
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
多様性があってこそ複雑な問題を解決することができ、イノベーションを起こすことができる。そのことを事例や研究結果を交えながら説明している。
著者が主張している多様性とは、性別や肌の色、国籍などの単純な相違だけのことではなく、対処する問題に対して色々な視点から考えられ、違うアイデアを持っているかどうかが大事だと主張している。
ダイエットを成功させるには、食べる側(自分)を知ること。
驚いた事は大きな集団(多様性)の中に入るとより狭いネットワークを構築する傾向があること。なぜなら人数が多ければ多いほど自分の考えに似た人を選り好みできるため。
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・読んだ理由
あらゆる組織で多様性が重要視されており、採用において女性の採用目標数が決められていたり、多様な大学からの採用枠が設けられていたりする。
このような措置が取られているのは、道徳的に正しいから、というのみなのだろうか?
組織が成長していく上で、個人の能力よりも多様性を重要視するのは合理的判断なのか疑問に思ったため、読んだ。
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不確実性の高い環境を生き抜くためにはなぜ「多様な意見」が必要なのか。また「多様な意見を許容し活かせる組織とそうでない組織があるのは何故なのかを、科学的な根拠に基づき説明した一冊。
著者は、画一的な価値観に基づく能力主義や、ヒエラルキーによる抑圧、同質的・排他的なアイデンティティが強化されるエコーチェンバー、さらには個の特徴を無視した平均化・標準化といった要因によって、多くの組織が「反逆者のアイディア」を許容することができなくなった結果、複雑な問題に対処するために不可欠な、多様な意見を包含した「集合知」の力を利用できなくなり、凋落していると指摘する。
誰もが多様性は重要だという認識を持ちながら、組織や社会の実態がそれに追いついているとは必ずしも言えない現状において、問題は多様な意見の必要性に対する理解よりも、それを阻むメカニズムにあるという点では、本書は多くの重要な示唆を提示している。一方で、今日の複雑化した経営環境においてリーダーが悩むのは、多様な意見を尊重すべき時と、他人から何を言われても自分の考えを貫くべき時を見極めることであり、その点についてはもう一歩踏み込んだ考察がほしかったように思う。
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多様性が組織を活性化させる
わかってはいたが科学的な根拠を知ることができた
いかに当たり前や同類を排除するかが大切である
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大変引き込まれました。
一方で、途中、何の話しだったか見失う箇所もあり、何とか読み切った本。多様性や、チームに大変興味があるからこそ、興味深いし面白かったが、、、
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Rangeとやや似ている内容もあった。
多様性、それを阻害していることによって起きた問題の事例、多様性によって生まれたイノベーションの事例などが紹介されている。
もう少し全体としてまとまりを持たせること、抽象化の余地はあったのではと思う。
読んでみても良いと思う。
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『多様性の科学』
○複雑な問題に対しては、同じ考えのトップ集団よりも多様性のあるチームの方が良い成果を生む
○能力に関係なく、異なる視点で「盲点」に気づかせてくれるだけでも多様性には価値がある
最近は「多様性が大切」ってよく聞くけど、なんで大切か改めて考えさせられました。
たった一つの「正解」がなくなってきた今の時代こそ、多様性が大きな武器になる。
この本にも書かれていましたが、多様性はもはやあった方がよいという「追加オプション」ではなく、必須の素材の一つだと捉える必要がありそうです。
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面白かったけど失敗の科学のほうがインパクトがあった。引用にされている本に既読のものが多かったのもあるけど。GI値が人によって大きく異なるというのは知らなかった。
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多様性とは現代社会にとって仕方なく必要なものではなく、多様性があるから発展できる、という事実
そして原題のrebel ideas[反抗的な考え]もやはり重要。反対意見を述べられることは、自分と違う考えを取り入れる素地を持っているということなのだ
この多様性を主眼にして人間社会や人類史を論じた本書は、サピエンス全史や銃・病原菌・鉄などとも繋がる
多様性を活かすためのバイアスをどう取り除くのかを論じた名著だった
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失敗の科学は組織が失敗についてどう扱うかがひとつのテーマだったように思う
今回は組織の多様性について
問題をカバーできるように多様であること
イノベーションには個人の能力より社交性(これは自分的にショック)
「創造とは融合である」
「クールなテクノロジーを発明したいのなら、頭が切れるより社交的になったほうがいい」
同じイノベーションが異なる人々によってほぼ同時期に起こる現象も説明できるのも面白い
支配型ヒエラルキーと尊敬型ヒエラルキーでは多様な意見を抑圧しないアイデアが紹介されている
会議の最初の30分を議題をまとめたメモ(箇条書きでなく文章化したもの6ページ!)を黙読するのに充てる「黄金の沈黙」
そののち地位の低い者から意見を言っていく
アイデアを匿名でカードに書き出して壁に貼り投票する「ブレインライティング」
組織の話とは離れるが、平均値の落とし穴の例として出てくるダイエット法どころか血糖値を上げる下げる食べ物さえも人によって異なるのは衝撃
もともと入っていないブラウザを使っている従業員の顧客満足度が高く離職率も低いのも面白い
枠組みから抜け出せるマインドは才能だ
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【星:4.0】
読む前に「生物多様性」の本かと勝手に勘違いしていたが、ダイバーシティなどの「組織の多様性」についての本だった。
実例をもとに組織にとって多様性が重要であることについて詳しく説明していてわかりやすい。
ただ、多様性のデメリットもあるかと思うが、その点についてはあまり触れておらずやや説得力に欠ける。
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英『タイムズ』紙の第一級コラムニストの著作。
複数の視点で問題を解決する組織の話。原題は、Rebel Ideas なので、ちょっとニュアンスが異なるが、多様な思考ということが重要なのは、サブタイトルからわかる。
いろいろな読み方が考えられるが、イシューは下記のように整理。
「多様性」の理解:
本書の読了前後で「多様性」の認識は変わったか?どう変わったか?「多様性」はどう理解すべきか?
* 特に、「多様性」の認識が変わってはいない。しかし、「人口統計学的多様性」と「認知的多様性」を区別し、後者を重要視する点は、以前からの自分の主張(もともと人によってメンタルモデルが異なるので世界の見方は想像以上に異なる)と重なるところがあり強く共感。
* 社会的な公平性や平等性のため「多様性」を担保することが必要という主張とは別に、画一的な組織では盲点が見抜けないというCIAのような問題が構造的に起きるリスクをいかに抑止するかという点で「多様性」を増すための異なる視点の確保自体が次に論点になるものと理解。
「多様性」の成功要件:
「多様性」があることで組織運営がうまくいくケース、うまくいかないケースは?うまくいかせるための要件は何か?
* うまくいかないのは、「多様性」を画一化しようとして、個々の強みを殺すパターンか、「多様性」の好き勝手さをコントロールできずに協力よりは争いにつながるパターン。
* うまくいかせるには、多様性を「認知的な視点」にとどめ、MVVなどの価値観や思考、行動原則で「多様性」を束ねることに成功した場合。
といったん書いてから、改めて「コミュニティ論」として読むと深読みができることに気づく。
例えば、エコーチェンバー現象とフィルターバブルの違いは、まさにコミュニティがある種のストーリーにもとづいて動いていることの証左である。それがヘイトまでいくのか、その前で止まるのかは、「事実やデータから目をそむける」という状況が起きているかどうかによる。また、フィルターバブルとは異なり「信頼」によって、反対意見をも常に自分たちの信念強化のために活用できる。
こうした見方は、希望がもてる。
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組織において多様性は重要である。
考え方の枠組みや視点の違う人々が集まれば、物事を詳細かつ包括的に判断できる大きな力が生まれる。
そのためには、誰もが自由に意見を出し合える環境が重要。
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多様性は大切とは心では感じていたけれど、エビデンスを持ってなぜ必要なのか教えてもらえた。
多様性に富んだ新入社員も、組織に馴染もうとして、その組織の慣例や文化にあわせるうちに多様性が失われたり、その組織の主流派に合わせてしまって多様性が失われることもある話も興味深かった。
また、単純なタスクほど同質性が高い方が効率的だが、複雑なタスクになればなるほど多様性が効果的になることも、言われてみれば納得。
あと、人は思った以上にヒエラルキーを意識しすぎて意見を言えなくなる性質を持っていることを、飛行機事故やエベレスト遭難事故のケースをもとに解説されていて、レクチャーでも使えそうな内容だった。
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多様性の大切さが、よく理解できた。
ただ、前作の失敗の科学の方がインパクトがあったので、やや物足りない。