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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
YouTubeで過激な取材を連発する「野依美鈴のブレイクニュース」。彼女の狙いは何か?と、7つの連作短編がまとめられた一冊。児童虐待、引きこもり、ヘイトスピーチ等の話題とネット社会の暗部を描きます。
薬丸岳さんの作品ということで期待が大き過ぎたのか、構成も展開もイマイチでした。もっと意外なブレイクを見せて欲しかった。
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雑誌で取り上げられなかったニュースをSNSを利用して取材し配信する。
短編で読みやすかったし、加害者や被害者両方の立場から報道してされると言う点で面白かった。
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2021/06/27リクエスト 8
「後はこれをご覧の皆さんの判断に委ねるしかありません。以上、野依美鈴がお伝えしました」
どのエピソードもぞくっとする。
今時の話題に、素晴らしく合致していると感じる。
ネットリテラシー、今の子たちは学校でも学ぶし、20歳前後の子は成長とともに学んでいくことなのだろう。
でもわたしのようなおばさん世代は、訳もわからずスマホを使い始め、悪意でなく、知らなくて、マナー違反をしているかもしれない。
このエピソードに出てくるものは、明らかにいけないことだと判るが。
自分の身をさらけ出して、ブレイクニュースを見てYouTubeにアップする野依美鈴、なんとなく最終地点は見えていたが、とても納得のいく結末。
誰もがモザイクかけなくていい、そのまま出演したいというのは、出来過ぎ感もあるけど。
期待を裏切らない作品でした!
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youtubeで雑誌などが取り上げない記事ををアップしているブレイクニュースの美鈴が取り上げる事件の連作短編集のような感じで話が進んで行き、最後は美鈴に関連することが取り上げられるというかたち。薬丸さんらしい人間の書かれ方で良かったです。
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面白かった。
小さな事件の裏に大きな物が隠れていて面白い。それぞれのテーマも今の日本の問題点を扱っていて、面白かった。
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独自の取材で社会問題を切るネットで話題の「ブレイクニュース」。制作しているのは、身分の分からない「野依美鈴」と名乗る女性一人。
「野依美鈴」とは何者なのか?
週刊誌の記者・真柄はその存在を気に掛けるが、なかなか実態が暴けないまま、「ブレイクニュース」で取り上げる様々なニュースが気になっていた。
児童虐待、ヘイトスピーチ、8050問題、パパ活など、時には過激に被害者だと思っていた人間を追い詰めることもある「ブレイクニュース」。美鈴の本当の目的は何なのか?
個人的にYouTubeも観ないし、SNSと言うSNSもやっていないので、ネット上の誹謗中傷がどれほど人の心を傷つけているのか、でも、どうしてそんな中でみんなSNSを続けているのか、ちょっと理解出来ない部分もあるのだが、実際にニュースになっているSNSによる誹謗中傷の実態が少し分かるような気がした。
匿名で人を批判して、何が面白いのか、個人的にはよく分からないが、作者が女性を主人公で作品を描くことは珍しく、これまでの作風と少し違うのが面白かったけど、重厚感が足りず、物足りない気もした。
他の方のレビューにもあるが、個人的にはラストからの「野依美鈴」のその後が気になる。
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ネットで人気のユーチューブチャンネル「ブレイクニュース」。社会問題や事件を独自の目線や取材を重ねながら、配信している。誹謗中傷を受けながらも、視聴回数はうなぎのぼり。そんなブレイクニュースの正体を探ろうと週刊誌記者が追う。果たして、その正体とは?
社会問題を鋭く扱いながらも、ミステリー的な意外な展開もあって、面白かったです。
全7タイトルで、それぞれには誹謗中傷、パパ活、冤罪、8050問題、児童虐待、医療ミスといった現代の問題が盛り込まれています。感動する話もあれば、意外な展開のある話、気持ちが重くなった話などあらゆる楽しみ方がありました。
ブレイクニュースのキャスター・美鈴が、独自のルートで取材をしたり、ダイレクトメールで取材を申し込まれたりと報道記者並みの仕事をしています。
上からの圧力もなく、ズカズカと内部に踏み込んでいきますが、その行動には誇らしい反面、やりすぎな部分もあります。今や、ネット配信があれば、誰でもジャーナリストとして
語ることができます。
でも、発信する言葉には責任を持つことが大切であると感じました。匿名だから言いやすいとか、これが正義だと思って言う人もいますが、その言葉によって、傷付けられるかもしれません。
文中では、動画に対する誹謗中傷が多く語られていますが、どこか他人事だなという印象でした。
私もそうですが、改めて発信することの恐ろしさや影響力を認識しなければいけないと思いました。
様々な社会問題を扱っていますが、次々と出てくる新たなる意外な真実が見え隠れしているので、一筋縄ではいかない構成で楽しめました。
「目に見えるものが真実とは限らない」。
どこかのドラマで聞いたセリフですが、一つ一つのタイトルを読み終わるたびにその言葉が浮かびました。
美鈴の正体は何なのか?ちょっとずつ明らかになってきますが、最終章で一気に明らかになります。その真実は辛く、やりきれないなと思いました。でも、泣き寝入りにするのではなく、積極的に活動する姿には、勇敢であることを感じました。
果たして、美鈴の行動は勇敢なのか?おこがましいのか?解釈は人それぞれですが、圧力に屈せず、真実を追っていく美鈴にはエールを送りたいと思いました。
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短編集なんだけど段々と仲間が増えていってドラクエみたい。最後にボスに立ち向かうというストーリー展開も良かった。欲を言えばボス戦の後日談が読みたかった。
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薬丸岳さんの本を初めて読みました。
今の時代にぴったりの社会的テーマを扱っていて、とても分かりやすく良かったと思います。
YouTubeで視聴回数を伸ばし、様々な批判に耐えながらも自分の思う通りの真実を伝えたい。そんな主人公の意志の強さに心を打たれました。
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あー、なるほど、こういう感じか〜w
なかなか面白かったですけどね。
薬丸さんには、もっとガッツリな感じのやつを書いて欲しいのよね〜。
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世間で話題の事件や社会問題を独自に取材し、ユーチューブで配信するニュースチャンネル「ブレイクニュース」を配信する女性・野依美鈴を主人公としたSNS社会派小説。チャンネルの内容は「丸山ゴンザレスさんの裏社会ジャーニー+街録ch」といったかんじで、扱う内容はグレーなネタ(8050問題・冤罪事件・パパ活など)が多く、題材は多いが連作短編なので詰め込み感はなくサクサク読める。ユーチューブの細かい部分(広告やアクセス数の話など)描写もリアルで面白かった。続編はあるかなー??。
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テンポの良い物語で、サクサク読めました。SNSの台頭で、人が使える表現方法が格段に増えたことで、新しい切り口から情報発信できることを感じました。
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11月-10。3.5点。
youtube上で、ネットニュースを配信する主人公女性。連作短編形式で事件を追っていく。
上手くまとまっているが、イマイチ主人公に感情移入できなかった。ガードが堅い前半が影響しているのかな。
自作はあるんだろうか。
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「記者の行動原理は、どうしても真実を知りたいという思いと、どうしてもそれを誰かに伝えたいという思い」「自分が強いから、優秀だから、人を差別するわけじゃない。自分が弱いから、無能ではないかと怯えているから、人を差別する心が生まれる」ネットニュースだから…思い込みはダメ。既存のマスコミより人物さえいれば真実に近づける可能性大
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さまざまな社会問題を取り上げ、時には過激とも思える取材で世間の話題をさらうネットニュース「ブレイクニュース」。その制作者でキャスターとして活躍する謎の美女・野依美鈴。彼女はいったい何のためにこの活動を行っているのか。現実に即したさまざまな問題を考えさせられ、そしてスリリングさを楽しむこともできる連作ミステリ。
さまざまな人のさまざまな意見を手軽に知り、そして自らも簡単に自分の意見を発信することのできるネット社会。便利ではあるのですが、そこで起こってきた問題というのが、やはり一番身につまされるし恐ろしいと思いました。「憎悪の種」しかり、「正義の指」しかり。やったほうは軽い気持ちでしたことと思っても、下手すれば犯罪になることもあり、そして容易に消去することもできない。たぶん、少しでもネットを使う人にとっては他人事じゃないと思います。
しかし逆に、こういうネットでだからこそできることがあるというのも確か。ラスト「ハッシュタグ」は良いなあ。これは広まればよいと思います。