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楊貴妃というと
2022/03/08 23:19
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
小野小町、クレオパトラと並んで、世界三大美女……。でも、息子の妻を、って……。皇帝とはいえなんなんだ。それに、この作品の楊貴妃は、あまり感情移入が出来ない人物描写ですね……
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悪女なんかじゃない楊貴妃がここにあります。息子の后だった楊貴妃を玄宗皇帝が召し上げ、寵妃とする。そこに彼女の意志はないが、召されたからには愛情を獲得せねばならない。絶頂から落ちてゆく権力者を眺め、最後には殺された女性の物語。
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楊貴妃は色っぽく艶めかしく書かれているのですが、彼女視点で話が進んでいく事もあって結構人間くさくて好感が持てました。
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唐、玄宗の時代。
楊貴妃の時代。
安史の乱のはじまりまでの時代。
これらの時代が好きな人、よく知っている人は楽しめる。
客観的な文章で、教科書的にも読めるし、物語としても読める。
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世の中で一番権力を持っているのは、権力者の愛妃、か。自分の腕の中の権力者が、無力に見える楊貴妃。
そういう女の権力は、日本だと北条政子とか淀の方、が思い浮かびますね。井上靖は女性を主人公にした歴史小説としえて「淀どの日記」というものも書いているそうで、読んでみたいと思います。
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楊貴妃が唐の皇帝玄宗の妃となり、楊一族が栄華を極め、落ちていく話。
最終的に楊貴妃は殺されてしまい、成り上がり物語の結末としては寂しい最期だった。だから、読後にあまり面白くなかったと感じたんだろう。高力士の役所が中々渋くて良かった。楊貴妃の意思でというより、むしろ高力士の意思で楊一族は出世した。楊貴妃自身の力に依るところも大きいが高力士の権謀術数が有ってこそだったと思う。高力士の視点で描いた話の方が自分の好みだったかもしれない。
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井上靖作品を読むのは「額田女王」以来2作目ですが、時の権力者に愛された女性を描いた作品という点では同様でありながら、この楊貴妃伝はかなり趣の違う作品だと感じました。解説でも触れられていますが、心理描写が少なく、淡白すぎるくらいに淡々と話が進められていきます。一見欠点のようですが、これがフィクションでありながら歴史を見るかのような感覚にする効果を生んでいると思います。さらに比較すると、額田女王は自分の役目に誇りを持った女性の物語で、楊貴妃伝は自分に与えられた役割に覚悟を決めた女性の物語。という気がします。
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井上靖の本は、やっぱり読ませます。
読後、おもしろかった、という思いが強いです。
安禄山、
西郷隆盛は、島津久光から、
「安禄山」と言われ、罵られたそうですが、
その、安禄山について、はじめてよく知りました。
ネットで、安禄山をググると、
肖像画もあるんですね。
https://www.sekainorekisi.com/my_keywords/%E5%AE%89%E7%A6%84%E5%B1%B1/
ああ、そうか、楊貴妃でググれば、
楊貴妃の肖像画も見られるんだ。
チャイナは、昔も今も、変わりませんね。
今後も、力ずくの権力の奪い合い、
易姓革命も続くんだろうなぁ。
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玄宗皇帝の近づき、楊貴妃にしか分からない距離の感知と変化。権力の恐ろしさと儚さ。権力を維持するために、脅かすものの排除。淡々とした描写。
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少なくとも楊貴妃について最後まで悪女の描写はなかった。メインの登場人物は玄宗皇帝・高力士・安禄山、サブキャラは梅妃・楊国忠・李林甫(影は薄い)といったところか。ちょう巨大な権力からの召集に逆らえば殺される、権力者の望むままに流されるしか選択肢のない中で女性らしく自分らしい愛を見つけていった、一種のラブロマンスといえなくもない。
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貴妃の感情表現がひどく抑えられていて,それがまた貴妃の長安での人生そのものが夢のようにはかないものであるように感じさせる。
長恨歌と比べながら読むと,井上靖独特の解釈でさらに長恨歌が面白い。
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世界3大美女の楊貴妃。
それ以上の事は知りませんでした。
どういう人なのか知りたくて読んでみました。
いろいろな楊貴妃の見方があるみたいですが、井上靖氏の見方として楊貴妃の数奇な生涯として紹介されています。
傾国の美女の一人として数えられていますが、皇帝玄宗が楊貴妃に夢中になり、政治が疎かになったのか?
又は楊貴妃が政治に口出しして、国を傾けさせたのか?
これを想像して物語にするのが、小説の面白さ!浪漫ですね〜。
時代背景やら登場人物を調べて読むと
中国の歴史の勉強にもなりますよ。