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中学生の時に星新一にハマって、そのまま中学生にあがり、高校生くらいからだったか、阿刀田高にハマってずいぶん読んだもんだけど、この20年?くらいはとんとご無沙汰していたが、2018年に単行本で出版されたのが今回文庫で出ていたのが、図書館にあったので思わず借りてきた。
だいぶ読んでいなかったのだけど、読み始めてすぐ、ああ、こういう入りでこういう語り口でと懐かしくなってどんどん読み進めてしまった。
ただ、昔と違って、少し話が長いというか、少し冗長というか。まぁ、残念ながら、可もなく不可もなくという話が続く中で、最後の、花の命という話が割と面白かったな。
少し前に読んだ体験の哲学の禅の教えに通じるようなテーマで、哲学的というか、なんというか。ここでは一期一會と言い表されてるが、もう二度と会わないと思うくらい、その出会いに真剣に向き合え、もう会わないと思うからこそ、その出会いが考え尽くされた得難い経験のものとなる、というようなことかな。まぁ、なかなか一つ一つ、全部そんなつもりではいられないのだけれど、始めにこれはそういう思いで、なんて思えるかと言えば思えないのだから、全部そういうつもりで考えるくらいのつもりで生きていかなきゃ行けないのだろう。
齢五十四、あと何年生きるのかわからないが、今際の際に、何かやったのかな俺?なんて思いを致さないで済む様な生き方をしたいな、なんてことをこの話を読んで考えた。
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最後に、ヒッってなる短編。笑笑
ヒッってなるから。
そう、読んだらわかる。ヒッの意味。
どんでん返しっちゃーどんでん返しなんだけど、とにかくヒッってなる。笑笑
これ、ヒッってなりたい人おすすめ。
いや、言ってる意味わからなくても、読んだらわかるから。
ヒッが。
ヒッってなんのさぁ。
なんていうのかなぁ。
ヒッ
なんだよねぇ。笑笑
いや。わかる、これで絶対わかる。
読んで欲しい。
ヒッ 体験。連発です。笑笑
わたしは3章あたりからヒッの準備しながら読んだょ。笑笑
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「花の命」の、花は散るために咲く、散ることが尊い。散るからこそ咲いているときがすばらしい、とはよく言うけど本当にそうだと思う。考えるととても切なくなる。
人間だけが死を考えて思案を深くしてきた。
この本の物語も死に直面して思案している話が多い。
「くちなしの便り」のくちなしがどんな花か知らないが、死ぬときは花の便りを送るというのだから、個性的な強い匂いなのだろうか。
「夜の忘れな箸」は脆く儚い恋に死が絡む。二人の出会いのシチュエーションが違っていたら、恋が深まり愛になっていたかもしれない。