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indigo la endの曲が好きで、夜行秘密のアルバムとともに読み進めました。
どの章も曲によってさらに臨場感が引き立って、リアルに感じられました。
ただこの小説を読み終えた途端、やるせなさでいっぱいになりました。
岩崎凛であり、音色であり、宮部あきらであり、松田英二であり、それぞれのやるせなさとどうもならない生き方が辛かったです。
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大好きな作家さん。
全体的に面白かった。
こう結ばれると想像出来なくて、終盤がまさかまさかの展開でびっくりした。
多分一度読むより2回、3回読んだ方が面白い気がした。
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2021.7.3 読了
読み終わった後、いろんな感情が入り混じって複雑な気持ちになった。あの時こうしていれば何か変わっていたんじゃないか、と思えば思うほど後悔が止まらなくなった…。
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自分の人生を振り返ったとき、あの時なんであんなことしたんだろう、と思うことがある。
いや、その時点ですでに、これは間違っているとわかっていてあえて選んでしまう道もある。
いくつもの角を曲がる度、どんどん悪化していく人生。後悔ばかりを積み重ねていく人生。
自分の人生と、自分と重なる誰かの人生の後悔が絡み合ってつながっていく。
業界第一線を走り続ける映像作家宮部と彼にかかわる4人の男女。それぞれが出会い、別れ、選び続ける選択肢。交差し平行し絡み合い離れていく時間。あの時、誰か一人でも別の道を選んでいたら、全く別の今があったかもしれない。いやでもどの道を選んでいたとしても結局はここにたどり着いていたのかもしれない。
こうなるべくしてこうなった、そう思わずにはいられない。
読み終わって「後悔」ってもしかすると気持ちのいいものなのかもしれないと思った。
そう、「後悔」という言葉は甘美な痛みを含んでいる。
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とても面白かった。1作目より少し複雑な構成ではあると思うけど、全く苦なくわくわくしながら最後まで一気読み出来ました。私も私の感情を記憶を、時空を超えて保っていたい。
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【2021年15冊目】
カツセマサヒコさんの著書2作目。1作目の「明け方の若者たち」もとても好きだったので読みました。想像していたよりもなかなかヘビーな内容でしたが、最後まで惹き込まれて一気に読み切りました。前作よりも登場人物が多いですが、しっかり一人一人にフォーカスしていて、でも関係性を混乱させることなく書いているのがすごいなと思いました。本小説の元となったindigo la Endの曲も聴こうと思います。
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様々な人物からの視点で物語が進行し、それぞれが相互に複雑に絡み合っていくのが圧巻。宮部あきらは序盤でもっとメンタル強そうなイメージがあったので、ラストは意外だった。個人的に2階の窓からテレキャス投げて、もし下に人いたら死ぬやろってとこが気になりました。
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初カツセマサヒコの話を読んだ。
この本の結末を一言で言ってしまえば誰も救われない話。
でも、本当に救われなかったのかどうかは本人達にしか分からない。
読んでいる側から見れば辛すぎるだけで終わってしまったことも、もしかしたら死ぬ瞬間や罪を犯した後で幸せを感じていたかもしれない。
世の中全部が全部救われることばかりでは無い。
本とか映画とかドラマとか、フィクションと触れ合う時どうしても自分はハッピーエンドの方が好きだからどこかしら救われる話を求めてしまうけど、現実ではあの時ああしたいれば…と言う分岐点を繰り返して結果救われないこともある。
あの分岐点で違う道を彼や彼女が選んでいたらどうなっていたのだろう…
そう思うと切なくなる。
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indigo la Endのアルバム「夜行秘密」をベースに作者の新たな解釈で構成された恋愛の群像劇です。
脚本家としてブレイクし、その後幅広く広告を制作する宮部あきらを中心に様々な人物の視点から、あらゆる心の揺れ動きを垣間見ることができます。
思った以上にエグい展開で、気持ちとしては辛くなるばかりでした。
「あの時、これを選択していたら・・・」
「あの時、別の選択をすれば・・」
などあらゆる後悔が渦巻いていて、なんでこうなってしまったんだろうと思うばかりでした。
様々な登場人物が、この人と一緒に生きたいという願望があり、最初は状況は色々あれど、幸せな生活を送っていきます。
しかし、段々と歯車が狂い、多くの人物が「一人」になっていきます。
「一人」になったからこそ実感してくる孤独感、幸せだったからこそ芽生えてくる空虚感が、後半からは顕著に現れてくるので、色んな意味でお腹いっぱいでした。
人間って弱い生き物なんだとじわじわと感じてしまいました。幸せな時は、有頂天になって感じなかったことが、何かを失ったことで感じるというのは、なんとも残酷な話であり、そういった意味では共感するところもありました。
なかなか相手を理解するのは難しいですし、相手からも自分の気持ちを理解することは難しいことです。それを憶測で心情を語る無関係な人々には憤りを感じましたし、それは現代にも通じるものがあって、安易に語ってはいけないんだと感じました。
それらが蓄積されて発生した後半の展開が・・・言葉にならないくらい唖然としてしまいました。
裏切りや後悔が続く一方で、人の温もりって良いなぁとも感じました。「幸せ」の定義は人それぞれですが、相手がいたことで救われることもあるので、心境としては複雑だなと思ってしまいました。
ちなみにこの作品を読んだ後にアルバムの歌詞を読みましたが、近からず遠からずで、また違った世界観で楽しめました。
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インディゴのアルバムをこーいう感じで読み取って文にするのはカツセさんしかできないと思う。読後複雑すぎる気持ちになるし誰も救われないように感じるけれど、やっぱりカツセさんのかく話が好きだなーと思わされた。
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ところどころにindigoの曲のタイトルが出てきたり、川谷絵音の不倫騒動を巡っての世間の反応を思わせるようなシーンがあったり、「夜行秘密」だけが切り取られてできた作品ではないんだなと思えて面白かった
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カツセマサヒコさんの2作目で、川谷絵音さんのバンド「indigo la End」とコラボした作品。テーマは「秘密」であり、登場人物の裏側が暴かれ、どんどん繋がっていく連作短編小説。普通の恋愛小説かと思って読んでみたら全然違った。現代のSNS・炎上社会の闇を描いた作品、後半にLGBTネタも出てきて引き出しの多さも目立つ。
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*
想像して読み始めた内容と
結末が全く違っていて予想外で驚きました。
一瞬の出逢いが接点になり、
誰かの人生の核になる。
そんな存在に出会うこと、
出会ったことで人生が変わることを
教えてくれて小説でした。
勿論、良いことも悪いことも含めて。
小さな接点が生んだ、切ない夜の物語。
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この方天才?
2作連続で面白い。。
しかもindigoのアルバムを解釈して本にしたんだよね?
凄すぎる…
最高でした。
3作目出たらすぐ読みます
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初めてカツセマサヒコさんの作品を読んだ為、完全に私の主観で書かせて頂きます。
以前からindigo la Endさんの楽曲が好きで、今回アルバムベースと知り、こちらの作品を読みました。
私自身考察をする方ではないので、ただ曲を聴いてこの曲が特に好きだなと思う程度でした。
しかし、今回この本を読んでひとつひとつの歌詞の重さ、解釈の深さに在り来りな言葉ですが、とても感動しました。
人間関係のドロドロした感じや、そんな中にも形はどうであれ純粋に相手を想う気持ちがとてもゾクゾクして、読み進む手が止まりませんでした。
どのような話でも誰かが幸せになるルートがありますが、この作品は登場人物のほとんどが自分の決断に後悔をし、そこから行動を起こしたり、ただひたすらその気持ちを抱えたり、人間ってそんなに綺麗なものじゃないよな、と心に深く刺さるお話でした。
この作品に出会えて本当に良かったです。