紙の本
感嘆しっぱなしでした。
2021/10/13 18:26
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投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ地球で暮らす、様々な種の隣人たちについて、初めて知ることがたくさんで、「へぇ〜!」が止まりませんでした。
語り口は小説のようで読みやすいです。
著者さんの他の作品も、是非読んで見ようと思います。
紙の本
動物にも感情はあるのか
2021/07/31 16:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
森林保護管の筆者が出会った動物たちの行動から、動物に感情はあるのかを探っていくサイエンスエッセイ。
筆者の自然への深い愛と、人間の感覚と動物の感覚を一旦切り離す冷静な筆致でとても面白く読める。
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後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか? (ハヤカワ文庫NF) Kindle版
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やばい、豚に細やかな感情があるのがわかった。親戚の家で豚飼ってたので、薄々感じていたが、どうしよう。豚肉おいしい・・
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<目次>
略
<内容>
『樹木たちの知られざる生活』(未読)の著者の第2弾。エッセイのスタイルながら、ちゃんと科学的な分析を基に説明がされる。さらに豊富な経験がその話に説得力を加える。出てくるのはイヌやネコ、ウマやブタはもちろん、ハエや粘菌まで登場する。テーマは、彼らの感情や意識について。著者の意見はこうだ。彼らに感情や意識はある。ただし、人間のそれと同じようなカテゴライズはすべきではない。彼らを人間の方に引き込むのではなく、われわれ人間が彼らの方に寄り添わなければならない、と。
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動物好きのエッセイと思いきや、口語体ではあるものの非常に見識の深い文章で驚いた。具体的な動物の行動から、科学的な分析も深く、ちょっと何度か読み返して勉強してみたいところ。
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叱られるとバツが悪そうな顔をするイヌ、餌がある振りをしてメンドリをおびき寄せるオンドリ、名前が呼ばれるまで礼儀正しく待つブタ、羞じらうウマ・・・。動物たちの感情や知性は私たちの想像以上に奥深い。森林の管理をしながら動物と交流してきた著者が、豊富な体験と科学的知見をもとに彼らの多彩な内面を温かく綴るエッセイ。世界的ベストセラー『樹木たちの知られざる生活』の続篇。
面白かった!動物はおおむね好きで犬を飼っているが、本当にその通りだなと思うことばかりで、普段見ることのない虫や動物たちの姿も筆者を通して見るとより愛おしいなと思う。分からないこともまだたくさんあるけれど、それ以上に証明できなくてもきっとそうに違いないと思うくらい、よく観察されているし、データがすべてでもない。そもそも人間の感情なんて数値化できないけどあるのはみんな前提としているし。いつか彼らの気持ちを言語化できる未来がやってきたらもっとお互いのことを理解して共存できるんじゃないかなと期待している。
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とても興味深く読めた。
犬や猫は身近なペットで、表情や仕草、鳴き声などで、主人に何かを伝えようとしていると言うことは理解が出来る。
でもそれだけ?
著者は哺乳類はもとより、鳥(とりわけカラス)、いや多かれ少なかれ全ての動物種に感情はあると言う。
実際のところどうなのか分からないが(本能によるプログラムなのかも)、著者の熱い思いはひしひしと伝わってきた。
この本で語られる動植物のトピックスは、正にトリビアだ。それもそのはず、著者のベースとなる研究分野は、動物行動学、進化論、(実験)心理学、神経科学で、我々の身近な生きものの、へぇーが多く登場する。
最後に著者が書いていることは、心に響いた。
動物は進化上、私たちの下に位置したままの愚かな被造物などではないし、たとえば痛みなどに関して私たちが持つ感情の多彩さの、ぼんやりとした類似物を動物は与えられているだけといわけでもない。
望むことは、今の世界を共に生きるものたちと付き合う中で、それが動物であろうと植物であろうと、彼らへの敬意が、少しでも戻ってくれば良い。
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「動物も幸福や悲しみをかみしめる――その内面は実に奥深い。ドイツの森林管理官が長年の体験と科学的知見をもとに綴ったエッセイ。」
「叱られるとバツが悪そうな顔をするイヌ、餌がある振りをしてメンドリをおびき寄せるオンドリ…。森林の管理をしながら動物と交流してきた著者が、動物たちの多彩な内面を温かく綴る。「樹木たちの知られざる生活」の続篇」
目次
倒れるほどの母の愛(リス)
本能―感情より価値が低いの?(ブルドッグ、カラス)
人間への愛について(ニワトリ、イルカ、トナカイ)
頭のなかに灯るあかり(金魚、ハエ、粘菌)
トンマなブタヤロウ
感謝(イヌ)
嘘いつわり(ニワトリ、シジュウカラ、カササギ、キツネ)
どろぼうだ、つかまえて!(リス、カケス、イノシシ)
勇気を出して!(シカ、ノハラツグミ)
白か黒か(スズメバチ、オオヤマネコ、マダニ)〔ほか〕
著者等紹介
ヴォールレーベン,ペーター[ヴォールレーベン,ペーター] [Wohlleben,Peter]
1964年、ドイツのボンに生まれる。子どもの頃から自然に興味を持ち、大学で林業を専攻する。卒業後、20年以上ラインラント=プファルツ州営林署で森林官として働いたのち、フリーランスで森林の管理をはじめる。2015年に出版した『樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)はドイツで100万部を超えるベストセラーとなった。2016年、さまざまな活動を通じて、人々に森林と樹木のすばらしさに気づいてもらうため、「森林アカデミー」を設立した。同年発表の『後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ―動物たちは何を考えているのか?』はドイツで27万部を突破した
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動物の知能と感情についてのエッセイ集。
ぼくらは身近な動物、例えば犬とか猫とか野鳥とかを、4本足だったり羽が生えていたりする人間みたいに考える癖があって、連中だっていろいろ考えているし、喜んだり困ったりすると思っている。そりゃ連中は(普通は)学校に行ったりしないし、個人投資について一家言を持っていたりはしないが、人間とそれ以外の動物たちの精神生活の違いは基本的には量的、レベル的な違いであって、質的に異質だとは思っていない。
が、欧米ではその辺の認識が異なるのではないかと思うことがたびたびある。キリスト教の影響によるものか、デカルトの動物機械論のせいかはわからないけれど、人間は特別ないきもの、人間の知能や感情は特別なものであって、それ以外の動物とは隔絶しており、動物を擬人化して理解するのは間違いだ、と思っている節がある。そういう読者には本書の内容はびっくり仰天なのだろう。まるで人間みたいじゃないか!
一方、人間も動物もあんまり変わらない、と思っている読み手にとってはそこまでの驚きはない。面白いし、発見もあるけれど。
1話が数ページ~十数ページ程度にまとまっていて、読みやすい。最後に参考文献が並んでいる。この書き方、似ているな思ったら先日読んだ「樹木たちの知られざる生活」の著者だった。
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途中で我慢できずに読むのをやめた本。
なので星1。
ネタバレや先入観を持つのがイヤで購入時も読み始めも裏表紙の要約を読まないので、動物行動学や認知心理学の学者(学識者)の書いた本だと思って読みはじめたが、実態はエッセイだった。
それでもただのエッセイとして書かれていれば文句は無いのだが、違和感のある引用が随所にされており、そこから一般化をしようと試みているような文章構成のためエセ科学感が強く、拒否反応が出てしまった。
これは出版社(+翻訳)、著者、双方共に悪い。
改題前のタイトル『動物たちの内なる生活』や表紙の写真ならば勘違いがなかったが、売れ行きが悪かったのか、ミスリードを誘う表題に改悪されている。
著者にしてもどういう意図で科学的な文章っぽく書いているのかは不明だが、非常に狭い・偏った引用(;ほぼドイツ国内の事象しか見ていない不見識、いくつか引用されている国際論文も多数の中から選び抜いたものではなく学生時代に適当に読んだだけかな?と感じる)と、その無知にも関わらず間違ったことを断定口調で記述し、随所で観察結果を一般化したがる点を傲慢に感じ、共感できないことが多すぎた。
こんな程度の低い引用ならほとんどを削って科学的文章のような引用形態も辞めて、著者がインターネットや新聞で触れた例としてたまに文中に出しながら実体験と"私の感じたこと"を前面に押し出して書けばいいのにと思った。
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ー 原則的に感情は意識ではなく、無意識とつながっている。動物が意識を持たないとすれば、それは思考ができないということ。どんな動物でも無意識の働きを持っていて、すなわちそれは感情を持っているという事。
確かに、ペットがお願いをしてきたり、痛みや恐怖、楽しさを表現するのを目にしていたではないか。自分の名前にも反応する。そんな感情豊かな動物なのに、どうして牛や豚などの食用家畜には感情がないと思い込んだのか。そう信じたかっただけなのだ。彼らには苦痛がある。
ヤギにも魚にもオキシトシンがある。親子の絆があるという事だ。著者は生物学者ではなく、森林官という森の管理人。動物達のリアリティ溢れる生活から、人間と等しく尊厳に値する存在である事を思い出させてくれる。
些細な事のようで、知らなかった事。リスの巣は、こずえの枝先に球状に作られる。たくさんの小枝で作られた中に柔らかい苔が敷き詰められている。リスは本格的な冬眠をせず、冬の間に何度も目が覚めるため、広い集めたどんぐりを穴の中にいくつも隠している。その隠し場所を忘れることもある。鳥の雛を食べるリスの種類もある。生き物観察しているような気分。