紙の本
おとなファンタジー
2021/10/10 17:24
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は不妊治療に失敗し、夫に裏切られて離婚した20代後半女性。彼女が異世界に飛ばされ「六祝様」選抜の少女の乳母となる、という転生モノにちかいファンタジー。
児童文学作家が描く大人ファンタジーって感じ。
中央と地方の格差、力を持たない女性が行きづらい世界、目的のためには他人を平気で殺す理不尽さなど、さまざまな困難問題に直面します。
そして、最後の最後で意外な展開。
紙の本
もっとじっくり読みたかった
2021/09/10 09:38
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
柏葉さんの一般向け小説としり、読んでみました。読み始めると、やめられない。特に、異世界へ行ってからは、摩訶不思議な世界とキャラにひきこまれました。特に亜ノ国は興味深く、これから話がどんどん広がっていくのかな、と思っていると、怒涛の展開で終わってしまいました。そして、元夫の登場には茫然…。亜ノ国、まだ謎だらけで、もっとじっくり読みたかったと名残惜しい感じが残りました。
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不妊治療したにも関わらず、夫が浮気相手と子供を作ったことにより、離婚した塔子。故郷に帰って、母の従姉が遺した家を訪ねる。遺言書により、塔子に引き継ぐということで、中を見ていると、何かをきっかけに異世界へ飛ばされた。そこは「亜ノ国」というところだった。どうすれば元の世界に戻れるのか?その鍵となるものはあるのか?塔子の物語が始まる。
元々柏葉さんは児童文学を中心に活躍されている作家で、今作が初の一般向け小説だそうです。
異世界ファンタジーですが、どこか児童文学で読んだようなワクワク感や優しさの雰囲気を保ちつつ、不倫や愛憎劇といった大人な要素もあるので、その中間をいっているいんしょうでした。
軸となるのは、どうすれば元の世界へ戻れるのか?という要素なのですが、翻弄されるまま、その国でのやり方に従順していくので、出口のない暗いトンネルを歩いているかのような間延び感があった印象でした。
途中から、鍵を握る人物は登場するのですが、なかなか物語が進まない印象だったので、気持ちを持続するのにちょっと苦労しました。
後半から、亜ノ国だけでなく、塔子の家族にも注目されます。段々と明らかになっていく2つの関係にほぉーと驚いてしまいました。
ただ、いかんせんと登場人物表はあるのですが、亜ノ国だけなので、塔子の家族構成も書いていただきたかったなと思いました。頭の中で整理しなければならない事が登場するので、ちょっと一苦労ありました。
結果的に複雑な人間関係で紡いでいく物語でしたが、様々な「愛」の形が描かれていました。「親」と「子」、「男」と「女」。それぞれの背景は違えども、人を愛することには真剣なのが垣間見れました。
後半にいくにつれて、児童文学にはないような残酷な展開や愛憎劇が繰り広げられていきますが、そこには感動の要素もあって、良かったです。
どんでん返しかわかりませんが、意外な事実や人物が現れたりと意表をつく異世界ファンタジーでした。
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子供ができなくて不倫された主人公が突如異世界へ飛ばされる話です。
最初に家族の話が私のひいおばあちゃんやらお母さんの叔母やらいろんな家系図が出てきて
わかりづらいですが、とりあえずそこをサクッと読んでも話がわかるので読めました。
全体的に面白いというか、続きが気になる~っと読んでたら読み終わっていました。
話の展開は面白かったのですが、サブタイトルの水はそんなに関係してたかな?と思いました。
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装幀から児童ファンタジーと思いきや、主人公は不妊治療の末に夫の浮気が原因で離婚した女性。
そんな背景があるから、亜の国で出会った子どもか愛おしくて仕方ない。
祖父は別人の成りすましなのか?なぜひらめちゃんが亜の国に?選考の行方は?
と気になるポイントが散りばめられており、楽しく読めた。
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『時空を超えて亜の国へ、明かされた秘密』
子供向けファンタジーかと読み始めると、不妊治療やら離婚やら、子供に読ませたくない言葉が連なる。読み進めていくと、これは立派な大人向けファンタジー。『亜の国』での出来事は、子供の心で読むと楽しい!
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強すぎる感情が破滅のトリガーとなりかねない魔法世界において、執着と表裏一体の愛は必ずしも賛美されない。
それでも、様々な女たちの葛藤と決着が、めぐりめぐって塔子の背中を押すラストシーンに溢れるものは。
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2021冬の文芸書フェア
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013462
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大人向けのファンタジー小説は新鮮。現実味もあって面白かった。最後の方は、結末が気になり多少理解が追いつかないままに読み進めてしまった。
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結婚したものの子どもができずに離婚して実家に戻った塔子は、相続した親戚の家を片付けている時に異世界に飛ばされる。火鳥、水蜘蛛、小鬼などの共存する世界で、60年に一度、6歳の娘を集めて行われる、六祝様を選ぶ儀式に、世話係として関わることになる。魔法が存在する世界を単なるファンタジーと思っていると足元を掬われる。素敵だけど、残酷なところもあるこの世界の話、もっと読んでみたい。
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児童文学で名を馳せる柏葉さんの、最初の大人向けファンタジー。テーマには重さもあるものの、丁寧で愛のある描写に引き込まれてサラッと読んだ。ひらめちゃんの過去の日記を見つけてからの塔子の高揚感、はやる気持ちは特に胸に迫るものがあった。
家族・親戚関係を理解するのにやや苦労。
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大人向けのファンタジー、との触れ込み通り、本当に大人向けのファンタジー。
柏葉ファンの大人にぜひ読んでもらいたい。
子供を授かるということ、子供を育てるということが、異世界を通じて語られる。
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ファンタジー好きの私が期待して手に取った一冊。
なんだろう。思ったようなファンタジーではなかったけど、それはそれです。
魔法とかがもっと派手に展開すると心躍ったのかもだけど、人と人との関わり、心の揺らぎがえがかれる。
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何十年か振りに柏葉幸子さんの本を読みました。
まさに大人向けのファンタジーでした。
親族関係が少し難しかったのですが、亜の国へと連れてってくれました。
最後は、そうきたのね〜っと心を掴まれました。