紙の本
酸味強め
2021/09/30 00:58
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニという箱庭を舞台にしている以上、
全体的に濃くなるのはしかたないにしても、
全員小悪党オチはエンタメとしてあんまり面白くない。
客に向かって「誘拐犯ですか」と聞くエリアマネージャーとか
どこの世界線の人なのかわからないし。
せっかくの好きな抹茶ムースなのに
トッピングがベリー系とキウイフルーツで酸味しかなくて残念、という感じ。
余談だけれど、「ミステリーはお客さんじゃない」、
じゃなくて「お客さんはミステリーじゃない」がただしい語順だと思う。
電子書籍
過去の連続盗難事件を推理
2022/10/14 21:41
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日コンビニに通う人ってたくさんいます。コンビニなしには生きられないってそういう人たちのことかと……いえ、これは……ミステリーでした。大学を中退の白秋と、女子高生の深咲と……過去の連続盗難事件を推理します
電子書籍
途中から
2022/12/16 16:58
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投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は軽い感じで、青春を感じさせる感じだったけど途中から毛色が変化してくる。なかなか、おもしろかった。
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大学を中退し、コンビニでバイトしている白秋。そこに
高校生の美咲が研修生として入ってきた。白秋が教育係となり教えていた。ある日、白秋が一人店のバックヤードに行っていた間にレジにいた美咲が強盗にあったという事件が発生。他にも何回もレジに向かうおばあさんや連続強盗事件、バイト店員の自殺事件など様々な不可解な事件を白秋と美咲の二人が解いていく。
第56回メフィスト賞を受賞した作品。
コンビニという狭い空間で起きる様々な不可解な事件でしたが、それぞれ単発モノで連作短編集かなと思っていました。しかし、読み進めていくうちにそれまで起きていた事件が、後に集結していくので、結果的に大きく繋がっていることに衝撃でした。
本格的ではないのですが、本格的っぽい内容のミステリーだけでなく、後半ではミステリーとは違った展開があったりと何でもアリ感はありました。
ある意味、全部の出来事を無理やり一つにまとめる感はあったかなと思いました。
そういった意味では、メフィスト賞ならではの面白みがありました。
一つ一つ見ていくと、最初は日常的でのほほんとした雰囲気ながらも、特徴あるコンビニ店員の面々。その裏側では、色々「闇」が渦巻いていたことにちょっと幻滅感はありました。
それでも、コンビニに対する愛や労働問題など良い面と悪い面の両方を引き出していて、コンビニ店員の仕事ぶりが見られました。
ただ、そんなに深掘りすることなく、軽めに扱っている印象でした。
ミステリーとしては、コンビニならではのトリックで意表をついている印象があり、意外性があって面白かったです。
なので、普通に単発モノの連作短編集として、修正しても良かったのではとも思いました。
最後の恋愛に発展する展開も蛇足感があり、?な気持ちで読了した感覚がありました。
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はじめはコミカルな青春ミステリーかと思っていたけれど、途中いい意味での裏切りがありそこでぐっとおもしろさが増した。
ただ、登場人物たちの心情にはリアリティが感じられない場面も目につき、すこし気になった。
間接的にせよ息子を殺した相手がいるかもしれない空間で、いくら演技とはいえ母親や祖母が平気な顔をしていられるか。
自分の彼氏が自分のせいで死んだかもしれないのに、その引き金となったバイト先に足を運び続けられるか。
深咲の秘密が明らかになったとき、白秋は利用されたことのショックをぶつけていたが、その前に1人で戦っていた深咲への気遣いとか、友人を救えなかったことへの後悔の気持ちが湧いてくるのでは。
真実は明らかになったが、あくまで身内のなかの話であって、家族を死に追いやった者を、あの程度で本当に許せるか。
‥など、1人の人間の死に対する、周囲の反応としてどうしても違和感を感じてしまった。
心理描写はこのくらいに留めた方が著書の語り口や小説全体のリズムが生きるということなら、死を物語に持ち込まない方がよかった気がする。
大を殺さずとも、意識不明になってしまった、事件を機に引きこもりになってしまったなどやりようはあるように思う。
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最後に今までの事件の総括が怒涛のように明らかになり、日常ミステリーと思っていたらあっという間に不穏な流れになっていきます。
これから白秋くんはコンビニを続け、いずれは店長とかにおさまるのかなとか、想像がふくらみます。
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最後もうちょっと展開ほしかった。締めが安直だと自分はかんじた
氷菓に影響を受けたどころか配役は倣い過ぎでは?せんぱいってひらがななのも本当苦手
過去編に入った時は面白かったんだけれど
メインキャラ誰にも共感できない珍しいストーリー
作者はコンビニでバイトされてたそうなので、実際に働くとあるあると思うところがあるんだろうなと思う
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半ばぐらいまで、少し無理してるかなと思いつつ、
後半から、不可解な点もどうやら収めて、お手軽なコンビニお客様ミステリーに仕上がってます。
コンビニエンスー好都合なーミステリーを目指しちゃえば面白いんじゃないでしょうか。大学不適応で中退とか、弟の自殺とか暗め設定を思い切って取り除いてふり切ったらどうかな。
お若い感じの話の流れと、コンビニ機能ネタで、良い具合だと思いました。