本格ミステリとして十分に楽しめる
2022/11/12 14:32
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
山中の宗教法人施設にて起こる密室殺人。どこかパリッとしない主人公と、逆にパリッとし過ぎている14歳にして教祖であるもう一人の探偵役の対比が面白い。伏線もきれいに回収され読後感も良。悩める新たな名探偵の登場に、是非シリーズ化して欲しいと感じた。
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事故によって弱体化した新興宗教『こころの宇宙』。瞑想中の修験者が密室をすりぬけ、山中で発見されたという逸話が数少ない拠り所だった。新たな密室殺人が起きるまでは――。第一期デビューの阿津川辰海のブレイクで注目を集める新人発掘プロジェクトKappa-Two、その第二期デビュー作。大胆なトリックと偽名の探偵の推理力に瞠目せよ!
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2021.11.26読了。
あれやこれやと詰め込み過ぎのデビュー作といった印象。
阿津川辰海さんに続けられるか楽しみです。
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最後のトリックを披露する仕方と内容はとても難解であり興味深いものだった。ただ私はこの周りくどさは好きではない。これは個人的な好みの問題なので筆者を否定するつもりは全く無い。
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上級者からおすすめしてもらって読んだけど、密室につぐ密室で、ミステリー初心者にとっては濃厚すぎるくらい。心理描写とトリック、宗教団体の様子含めてバランスよくちりばめられていて読後感充実してました。
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密室、密室つづきの、凄惨な連続殺人事件なのに何故がホラーじゃない。むしろページを重ねるたび展開が面白すぎて(ストーリーが、ではない)まさかまさかと笑ってしまうほど。
文章は上手な、書き込みしすぎるほど~な作家さんなのにイマイチ人物の個性が読みとれないかなぁ~私の読解力不足なのか…
それでも楽しい読書タイム、過ごさせていただきました。
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山奥にある新興宗教「心の宇宙」へ取材と偽って乗り込む探偵。巻頭に院の見取り図、修験者が密室をすりぬけ、山中で発見されたという逸話、そして起こる密室殺人…本格好きとして本当にワクワクする設定なのですが、なぜかこれがのりにくく苦戦しました。探偵の情報が徹底的に隠されているため読み手としては誰にも寄り添えないのも原因のひとつかな。勿論後に明らかになるし、最終的には二転三転、転がされて一気に読み進めました。気になる部分はあっても、トリックは絶対忘れられそうもないインパクトのあるものもあり、次の作品が楽しみです。
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山奥の新興宗教施設を訪れる偽名の雑誌記者。密室の瞑想施設で惨殺された信者が見つかるー。
本格ミステリー新人発掘企画「カッパ・ツー」第2期入選作。
ミステリーで見取り図が付いてるとテンション上がりますよね~
キャラ名のインパクトがすごい。是臼(ぜうす)とか(笑)
残りの信者達はキャラが薄く、どんな人だっけ?ってことがしばしば。
2人目の殺人(少年教祖の推理Ver)は想像の範疇を超えていて、イメージも浮かばなかった。予想のつかないトリックでした。
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まさに一球入魂としか言いようのない、渾身の力作でした。
ミステリーというエンタメジャンルと真摯に向き合って書かれたというのがよくわかります。
ラストのどんでん返しに次ぐどんでん返し、ただ殺人事件に巻き込まれただけの人物じゃない、それぞれの人生観を持ったキャラたち、伏線の回収もきっちりやり遂げて予定調和で終わらせないぞという斬新な発想が素晴らしかったです。
私自身は本格ミステリーにそれほど強く関心がないのですが、トリック関係は本格ミステリーが好きな方が読まれるとまだまだ甘いと感じるかもしれません。
密室トリックなんて現実的に考えれば無理しかないものばかりですが、この作品において、「いやそれは無理があるだろ…」と思わされるのはそこだけじゃないのが残念ポイントでした。あと伏線がマーカーでアンダーライン引くかのごとくわかりやすいです(フェアで好感が持てるポイントでもある)
個人的には主人公の名探偵が頼りなくてなんだかキャラが薄いことが気になりました。その理由は終盤でちゃんと明かされますし、伏線も張ってあるのですが、主人公に対して思い入れがないまま終盤に至るので、結局最後までイマイチ魅力が感じられませんでした。
特に伏線まで張られている主人公が囚われているある人物は同性にしたほうが良かったんじゃないかなと思います。やっぱりちょっと無理があるというか、なんならその設定まるまる全部なくしてバリバリにキャラ立ちした主人公のほうが良かったなぁと。色んな意味で“名探偵”と名乗るのに相応しくない主人公だと思いました。
とかいいつつ、斬新な設定は魅力的に感じているので、登竜門には渾身の力作を投じるのが必然とわかっていても、もっともっとミステリー小説というジャンルを自分のものにされてからこの設定のお話を書いてほしかったなぁと思いました。
次回作はさらによいものが生まれそうな期待を抱かせられます。
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山奥にある新興宗教団体施設の瞑想室で起こった密室殺人を、ある目的で潜入していた主人公探偵が謎を解くというクローズド・サークルもの。警察は介入しない、信者全員が怪しい、真犯人の突飛な動機など新興宗教というガジェットがいかされていて面白いです。
特殊設定や叙述トリックに頼らない二つの密室殺人も良く出来ていると思いましたが、「名探偵の苦悩」が取って付けたような印象だったのと、展開がぎこちなかったもが残念なところです。
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山の中にあるとある宗教団体「こころの宇宙」代表は、14歳の少年。取材と称して潜入した和音は、風変わりな信者と出会う。そして、密室殺人が起こってしまう。
なんか少し変わった話だったなと。14歳の代表の子は、振る舞いも全て大人。和音や他の信者と話していても14歳ということを忘れてしまうかんじ。
そして、起こる殺人事件。全てが密室で、そして陰惨な事件。
どんでん返しもあって面白かったといえば面白かった。だけど、なんか動機がなーって感じだったし、最後もなんかスッキリしない。んー仕方ないのか。
2022.5.21 読了
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百年前、瞑想中の修験者が施錠された堂から消え、山中で発見されたという逸話を持つ、新興宗教「こころの宇宙」。そこに探偵・安威和音(アイワオン)が、記者として乗り込む。教祖である少年を始め、取り立てて不穏なところのない集団に見えたが、翌日、密室で他殺遺体が発見される。
探偵自身が不安定なのには理由があるわけだが、それがなんとも痛々しい。少年教祖も探偵も、ある種の依存状態にあるように見える。
それにしても真犯人の動機がなんとも身勝手。(犯罪の動機なんて多かれ少なかれ身勝手なのだけれども。)
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不思議な感触な作品というか詰め込み過ぎかなって感じ。面白かったし、ロジックの応酬は好き。
でも、要素詰め込みすぎて胃もたれする作品だよ。
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山奥にある新興宗教の総本山で起きた密室殺人。少年教祖と居合わせた探偵が事件の解明に乗り出すが…
デビュー作らしく色々とこなれてない感はあったが、怒涛の密室殺人は面白かったし、終盤の推理の応酬と犯人の動機は読みごたえあり。
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全くノーマークだったミステリ本をブックオフで安く見つけて購入
聞いたことのないタイトル、ライト感のあるペンネーム、チープな装丁、とハズレ三拍子が揃っていたが感覚的に惹かれた。これがドストライクだったので★5
名探偵、新興宗教、密室、消失のキーワードで、ギミック、トリック、どんでん返しが山盛り
推理合戦にありがちな無理筋のゴリ押しや、知恵熱が出そうになる難解なロジックも無く、終始楽しめた
早々に始まった犯人指摘のシーンには意表を突かれたし、終盤にヒロインが詰められる展開となって白井智之の「名探偵のいけにえ」をそのまま文字通りに彷彿とさせるシーンは特に良かった
単行本254pは誤植かな
間違いなく「林」さんの携帯電話ですね。じゃなくて「平坂」さん?