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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初っ端から犬やカメレオンです。猫だけじゃありません。
今回は百瀬センセイがきっかけでさまざまな人の縁を取り持つ感じ。
子どもの頃の寂しい記憶が数十年をかけて良い思い出に書き換えられていきます。
百瀬センセイの綺麗な正しさがしみじみと伝わってきます。
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猫弁先生、健在で嬉しい。
いきなり、大型犬を連れたわけありっぽい老婦人と遭遇とは。
で、置き去りにされたものにもびっくり。
七重さんが怒りまくるのもごもっともw
表題の「鉄の女」宇野勝子が、かっこいい。
花粉症をなくすために杉の木を切りまくるって、すごいこと思い付くし。しかも、そのためにそんなことまで?!
不思議な存在もりりん。正体はいったい?
観光事業へ利用しようとする村のしたたかさにちょっと感服。
百瀬と亜子の関係も進展しそうで一安心。
母親に会いに行こうとする度に発熱する理由が、もうっw
最後に、色んな事が収束していくのが楽しい。
その後の百瀬もぜひ見てみたい。
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一見バラバラに見える話だけど、徐々にパズルのピースが全部はまった時、とても爽快でした。
猫弁こと百瀬と婚約者の亜子は相変わらずだったけれど、やっと一緒に暮らす事になって一安心。
国会議員の二世の勝子と伝説の木こり・もりりんの出会いも、そこへ辿り着くとは思いませんでした。
百瀬と母の和解もでき、百瀬が思ってたより母は近くで見ていてくれたと思うと、それもホッコリでした。
悪い人が出てこなくて本当に優しいストーリーが大好きです。
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様々な依頼人の要求を、ジグゾーパズルの散らばったピースを一つ一つ確実に埋めていき、一つの作品を完成させるようなシリーズ。
今回も面白くて、最後のピースがカチッとハマって気持ちよかったです。
今まであまり感情には表していなかった、猫弁のお母さんへの気持ち、亜子への想い、そして、やっと少し進展した亜子と猫弁の距離に胸があたたかくなりました。
この二人のじれったさも読んでいて楽しい。
亜子が悩む姿が少し不憫にも思える。
次巻が今からとても楽しみ。
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猫弁先生シリーズ、最新作。
相変わらず人のいい百瀬先生と新たな出会い、バラバラだった登場人物というパズルがピタリと合った時は爽快だった。刑務所に収監中の母と面会できたり、ラスト、やっとで亜子さんと暮らせそうでよかった。二人が早く結婚できる日を楽しみに待ちたい。
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256ページから爆泣き。大山氏の作品から感じられる暖かさに心が鷲掴みにされる。善意だらけじゃあり得ないと突っ込みたくもなるが、大山氏の作品には他人を貶めたり中傷したりと言う負の人は出てこないので、私自身も浄化されたと錯覚を抱く(苦笑)真っ直ぐに純粋な百瀬さんを全力で応援したい。
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ここほれワンワンではないけれどポチならぬ迷子の犬の取り結ぶ縁、花粉症撲滅を公約にした鉄の女勝子、そこに我らが猫弁百瀬太郎が絡みうまく解け絶妙の着地。
過去の母との事情も少しずつ明らかになり、何より亜子との関係が一歩前進したのが喜ばしい。
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色々なピースが最後にはそれぞれ当てはまって行く。その上、落涙必至。
ただ感動するのでは無くて、読んでる自分のことも肯定されてるような気持ちになります。
休日、一人で思う存分泣きながら読みました。
お母さん、たびたび会ってたって…。
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テンポよく、でも決して加速しすぎず、快適なスピードで登っていく。登りつめた頂で出会った景色の素晴らしさよ。
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有休に、安定の猫弁。
若干女性描写に違和感を覚えつつも、後半の相変わらずの全てを丸くあったかく収める安心感と、百瀬の母との切なくも温かい話に涙する。
#猫弁と鉄の女 #大山惇子 #読書記録
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最高です。歴代猫弁の中でも最高です!
ラスト付近の百瀬のお母さんとのくだりも、宇野カツさんのお母さんとのくだりも感動です。こんなに読む人を幸せにする本って、他にはありません。
ああ、そして早く続刊が読みたいです。
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相変わらず安定のこのシリーズ。しかし百瀬と亜子の関係はあまりの安定っぷりがもどかしくて仕方がありません(苦笑)。いやいやでも、ようやく少しは進展が? とそんなところにはらはらさせられつつも、ユーモラスでほっこりと温められる一作です。
今作のもう一人の主役、「鉄の女」こと宇野勝子が良いなあ。イメージした「鉄の女」とは少し、いやかなりずれている印象でしたが。ラストまで読めば、たしかに彼女は鉄の女。たくましくて実にカッコよいのです。花粉一掃キャンペーン、私も花粉症なので応援したくなりました。いつか何かをやってくれるんじゃないかな。
他にも伝説の木こり・もりりんや何か訳ありな雰囲気の老婦人・トモエなど気になる登場人物がいっぱい。百瀬と母の再会も気になるし、それぞれの要素が終盤に向かって収束していくさまも、読みどころは盛りだくさん。しかし何といっても、亜子の危機に奮起する百瀬がカッコよい……と思ったのは一瞬でしたが(笑)。いや、彼はそれでいいんですよね、きっと。
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〈猫弁〉シリーズ第七作。
迷い犬のサモエドを一時預かりをしている独り暮らしの婦人・小高トモエ。彼女の家の庭からサモエドが掘り出したのは何と、千両箱。
二世議員の宇野勝子が選挙に向けて打ち出した公約は何と、花粉症対策のために杉を刈り尽くすこと。
もえぎ村には伝説の木こり・森林蔵(通称もりりん)がいて山の管理をしているが、その姿を見た者はいない。
今回も様々な案件が交差し、次第に一ヵ所へ集約されていく過程が楽しい。
あれとこれがこんな風に繋がるのか、と感心しながら読めた。
大山さんの作品にはくせ者はいても嫌な人は出てこないので安心して読める。
ただ百瀬の過労とそれに見合わない貧乏振りは気になっている。しかし亜子がそこに気遣いをしてくれたのは嬉しい。
シリーズで言えば、まずは百瀬と亜子の気持ちがグッと近付いたのが良かった。これまでもほのぼのしていて良かったが、婚約者というよりは婚約ごっこをしているような二人だったのでこのまま永遠に関係が進まないのかと心配していた。これからは今までとは違う二人が見られるかも知れない。
春美は無事に出産、前作からレギュラーメンバーになった直は勉学とアパートの大家代行と百瀬の事務所アルバイトと忙しくも充実した日々を過ごしているようだ。
事務所の野呂と七重は百瀬の人の好さに呆れつつ小言を言いつつ見守ってくれている。
何よりも三度目の正直で百瀬は母親と再会出来た。たった三十分だけの短い再会だったが、百瀬はある重大な発見をする。母親の見方が変わりそうだ。
このシリーズを読んでいくと、様々な難しいトラブルや問題も知恵を集めて柔軟に考えることの大切さを改めて思う。
※シリーズ作品一覧
(★はレビュー登録あり)
①「猫弁~天才百瀬とやっかいな依頼人たち」
②「猫弁と透明人間」
③「猫弁と指輪物語」
④「猫弁と少女探偵」
⑤「猫弁と魔女裁判」
⑥「猫弁と星の王子」★
⑦ 本作 ★
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猫弁第2シリーズの第二弾。
伝説の木こりはロマンに溢れているし、花粉症対策は現実的!
サモエドかわいい。
猫弁こと、百瀬太郎が、またまた厄介なものを預かるところから始まる。
迷い犬のサモエドをポチと名付けて飼う事になった、一人暮らしの老婦人・小高トモエ。
選挙公約に「花粉症撲滅」を掲げ、杉を伐採しようとする、衆議院議員の宇野勝子。
勝子が試験的に杉の伐採をするために土地を買い取った「もえぎ村」には、イケメン村長の恩田が居り、滅多に姿を表さない伝説の木こり・森林蔵が存在した。
それぞれ別のところで流れていたお話は、いつの間にか合わさって大河になる。
アルプスの少女的な牧歌的ラストは光に溢れて・・・
しかし!
なんとも「後日」を想像してやまない、いや、やめられないではありませんか?!
いや、主人公・百瀬と婚約者の大福亜子のことではない。
あの二人はゆっくりとしか進まないし、ゆっくりだけど必ず進む。
気になるのはもえぎ村のその後である。
こっからネタバレ!
森林蔵の「意中の人」「一人で立つ女」とは?
勝子が月に一度、「山を学ぶため」山小屋に泊まるというのは?
林蔵の『杉を学べ』『山に来るか?』という問いかけは「嫁に来ないか」と訳せないだろうか。
今まで代々の森林蔵がもえぎ村の杉林を手入れしてきたが、今のところ林蔵には跡継ぎがいない。
時代が変われば、村の在り方も変わるだろう。
これからは段々と行政に任せて行くのだろうか。
林蔵は、新しい考え方の持ち主らしいし、案外、子供の頃に縁があった村長の恩田が、林蔵の意思を引き継いでいくのかもしれない。
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前作から登場の正水直(まさみず なお)ちゃんがレギュラーになって、若々しい風が吹く。
宇野さんの秘書だった、カメレオン佐々木が意外にいい味を出している。
多くの小説では、いい人として登場することの少ない、政治家やお金持ちやカリスマ占い師も、この作品では皆いい人として描かれている。
気持ちの良いことです。
百瀬がやっとお母さんに面会できたのも良かった。
離れていても、忘れているようでいても、母の心の中にはいつも我が子が住んでいる。
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今回は迷子のサモエドから始まって、置き忘れたカメレオン、そしてここ掘れワンワン?!一方で二世議員で鉄の女と呼ばれる宇野勝子のスギ花粉一掃の公約…。いつもながら振り回される百瀬ですが、どうして彼はこんなにも賢く一生懸命なんでしょう。最初はこいつ!と思ったような人が話が進んでいくうちにいい人だったことがわかるところもたまりません。いろんなことが綺麗にかみ合って新しく展開していくラストが凄く良かった。このシリーズは本当に優しさがいっぱいで読んでいる私も幸せになります。きちんと進展もあり今後もますます楽しみです。