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Tさんのお勧め。
とても上手くできている。
今どきの江戸ものには、
あやかしとか捕物とか長屋はよく出てくるが、
それをどう組み合わせるのか。
また、
あやかしと人間をどういう関係にするのか、
江戸の人々とはどういう関係にするのか。
どんなあやかしがいるのか、
それはどう言う存在なのか、
力は強いのか、弱いのか。
そこら辺の設定がとてもうまい。
猫又はいい大きさの箱を用意されると入って寝てしまうとか、
小豆洗いは羊羹に弱いとか、
妖怪は約束を破らないとか、
ろくろ首には、首が抜けるのと抜けないのがいるとか。
さえない岡っ引きの平次は、
猫又のおたまと住んでいる。
そこへ町奉行がやってきて、
江戸でおきるあやかしがらみの事件を解決するよう、
頼まれる。
その代わり、平次と夫婦として認め、
長屋に住めるようにすると。
たまと妖怪たちの捕物がはじまる。
せっかく平次にもらった簪を壊されたおたまが
榎の妖怪のもとにかけつけると、
その怒りを共感してくれる場面が良かった。