紙の本
最高に面白かった
2022/06/21 20:15
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投稿者:ぼちぼち - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かったです! タイトルはすごいですが一つ一つの話が本格ミステリーでした! お腹の中に死体を入れた死体。頭が豚になっている死体。晴天なのに溺死した死体・・・などなど不思議な死体揃い。残虐な描写もあるが登場人物の会話もとても面白かったです。最後には感動もあり良い作品でした!
紙の本
人口の割に人がたくさん殺される町
2021/12/01 19:58
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猟奇的殺人事件を推理小説家と助手の女子高生とヤクザが解いていきます。あと、ヤクザとずぶずぶな女刑事。
小説家は友人に騙され希死念を持っていたところヤクザに自殺を止められちょっと残念なキャラ。でも推理力はあり。
女子高生はゼニケバで家族問題を抱えています。
猟奇的とはいいえ最初は割と明るい感じで展開しますが、徐々に救いようがなくなり、ラストは衝撃的。軽妙だっただけに落差は大きい。
でも、そこはかとなく友情を感じる終わり方でした。
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白井作品最高傑作
2021/09/17 23:09
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投稿者:したした - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャラクター、ストーリー、巧妙な伏線、どんな状況にも理由付けするロジック、全てが良い。全ては作者の手の上で遊ばれているだけという気がしてくるほど、よく考えられている。
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2021.10.27読了。
緻密に張り巡らされた伏線と、黒いユーモアのセンスは相変わらず。
本格ミステリとしては正統派ですし、読めば読むほどクセになる作家ですね。
白井さんの作品の中ではかなり読みやすく、初めて読む方にもお薦めです。
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相変わらずの白井ワールドを堪能しました。どうしてこんなに面白いのでしょう!?グロが苦手な方には向かないけれど、ちゃんと本格ミステリー。秋葉くんでシリーズ化して欲しかった…。
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牟黒市で次々と発見される異様な死体の数々…相変わらずくせが強いので読む人を選びそうだが、どの短編も楽しく読めた。
事件を追う推理作家と刑事と高校生とヤクザのキャラクターがいいので、終盤になるにつれ物語に引きこまれる。本格ミステリとしての満足度も高くて、特に『折り畳まれた死体』が印象に残った。
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牟黒市。それは殺人が多い市。猟奇殺人がじゃんじゃん起こる。論理的に解決されるなら、なんでもいいのか?感。いいんだろうな。
騙された小説家、夜ラジオ好きなヤクザ、ヤクザとずぶずぶな刑事。金儲けしたい女子高生。
読んでいくと、みんな愛らしい登場人物なのだが、最後に壊される。
ただただ一生懸命生きていた。毎年一冊読みたいわ。
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新刊コーナーから、薦めてもらった。
よく読むとグロくていやだけれど、登場人物がみんな「ユニークなイカれ方」をしているので、気楽に笑いながら読めた。
「謎解きすげぇだろ」小説はちょっと苦手なのだけど、それもユニークさが読み進めさせてくれた。
最後の描写はちょっと引いたけど。
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豚の頭を被った死体、頭と手足が切断された死体、胃袋が破裂した死体、死体の腹の中の死体など死体の異常性が面白いものの、インパクトは他作と比べると大人しめ。それを活かしたトリックやハウダニットの質も玉石混交な印象でしたが、【何もない死体】と【死体の中の死体】のハウダニットは唸るほどのものでした。秀逸だと思います。
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好きな人は好きだけど、無理な人は全くダメな本だと思う。私はすごく好きでした。次から次へとよくもこう…面白い!
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何故か殺人発生件数が多い東北の小都市牟黒市で次々転がる奇妙な死体の謎を解く連作短編集。頭の皮を剥がされて豚の頭を被ったり、胃が破れる程食べたのが死亡原因だったり、母親の腹の中に中学生の子が入ったダブル死体だったりとバリエーション豊富な死体が登場するが、現実での再現性はともかく論理的に解明される展開は相変わらず綺麗。「豚の頭をした死体」「何もない死体」「死体の中の死体」あたりが良かった。深夜ラジオ好きヤクザに女子高生占い師、悪徳女刑事に真相をすぐ見抜く推理小説家と登場人物が比較的普通で掛け合いがコミカルだし白井さんなのにグロ要素少なめ(麻痺しているかも)だからお勧めしやすい。しかし最後の後日談、いい話に見せて…はやはり白井さんだ。
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こういう死体が沢山出てくるのに腐臭を感じさせない文章凄いなと思いながら読んでた。探偵役もそれに撤してない所が良いし。
にしても登場人物の多さよ…
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読書備忘録771号。
★★★★。
「名探偵のいけにえ」で初読みして気になった作者の作品を試し読み。期待は裏切らなかったです!
作品タイトルが良いですよね。ワクワクします。笑
ミステリー作家の青森山太郎。
東北地方の町、牟黒市と兎晴書房が共同で主催する牟黒市丸木戸史郎賞、新人賞を取った。
同じ町の同じくミステリー作家袋小路宇立に騙されて借金させられ、挙句の果てにガラの悪い連中に金属バットで頭を殴られ、字が読めなくなるという後遺症を負った。
字が読めなくては作家は続けられない。山太郎は自殺することにした・・・。
人口7万5千人の牟黒市の殺人事件発生率は南アフリカのケープタウンと同程度という治安の悪さ。1週間に1件殺人事件が起きている。笑
そして、やくざが2組。白洲組と赤麻組の存在が治安の悪さに拍車を掛ける。
主要な登場人物。
1発目の殺人事件でひょんなことから、自殺に向かう山太郎を救うことになった白洲組の若い衆、秋葉駿河。
山太郎の執筆をサポートすることになった白洲組お抱えの女子高生占い師、神月歩波。
牟黒警察で、殺人事件を闇に葬るためだけに活動している悪徳刑事、互目魚々子。
彼らが中心となって、牟黒市で起きた殺人事件の謎を解く!
殺人の設定はとんでもなくグロい。笑
ただ、登場人物の名前がふざけているのと、山太郎の作品名がふざけているので、グロさを感じさせない。
それがこの作者の特徴でしょうか。
そして殺人のトリックはしっかり本格ミステリーです。
さて、死体のタイトル一覧を。笑
「豚の顔をした死体」
「何もない死体」
「血を抜かれた死体」
「膨れた死体と萎んだ死体」
「折り畳まれた死体」
「屋上で溺れた死体」
「死体の中の死体」
「生きている死体」
繰り返しますがグロそうでグロくない。笑
そして、山太郎の作品群。
受賞作「二階から目潰し」。
「馬の耳に可燃物」「窮鼠寝転がる」「罪を煮込んで人を煮込まず」「寝耳に死す」「憎い坊主は袈裟まで燃やせ」。ウケるしかないです。笑
そして、忘れてはならないウケネタは、短編の冒頭に出てくる牟黒日報の事件記事。
必ず、事件に対して袋小路宇立のコメントが載る。そのコメントがどれもこれもめちゃくちゃウケるピント外れなコメント。
文学としては。笑
でもでも、大いに楽しめました。
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白井流連作短編集
ネーミングセンスと多重推理
ファンの欲しがるものがここにある
叙述系の短編集だと最終章で話が繋がってアッと言わされながら、ほっこり終わるのが様式美
更に文字通りの「ひとひねり」
満足
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南アフリカ・ケープタウン並みに殺人が多い牟黒市で起こる殺人事件を一癖あるメンバーが解決していく連作短編集。猟奇的な死体のオンパレードだけれどもコミカルな感じでサクッと読める軽めの作品。力技というかバカミス味を感じる謎解きもあるがが、作者お得意の端正なロジックでなぜか納得させられてしまう。