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【怖いものほど見たくなる、駄目なものほど癖になる】折口山に暮らすのは、性交の回数を記録する愛人、どうしても起きられない女、生傷だらけの聖職者…世界の蓋を引き剥す連作短篇集。
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滑稽で奇妙な人間劇。理屈にまみれた日常なんてくそくらえ。これはフィクションなのか歪んだ現実なのか。
わたしたちはみな狂気のすぐ隣でいきているんだ。
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『折口山駅付近を舞台に繰り広げられる狂乱』
一癖も二癖もある登場人物が繰り広げる狂乱を描いた連作短編集。最後には全員集合して… 随所にチャバネゴキブリが登場するなど、好き嫌いは大きく分かれそうな作品でした。
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難しい。
抽象度高すぎなのかな。
どこか自分にもある狂気というか、社会とのズレみたいなものの片鱗は掴めるような気配を感じはしたが、ちょっと飛びすぎていて、しっくりこなかった。
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普段目にしないが、そこここに存在するであろう汚い物が次々と出てくる。
目を背けたくなるが、ある一区切りまで見ないと気がすまない。
読んでいるうちにそんな世界に引き込まれた気がして陰鬱な気持ちになる。
筆者がそう意図して作品を作ったのならば、まんまと思惑通りになったと言える。
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悪い意味じゃないけど気持ち悪い、怖い。
その辺のホラーよりも怖い。結構読んでて辛かった。
文体は凄い好み、描写がみっちりぎゅうぎゅうになってて好き。
けど内容が、なんか吐き気してくるぐらい気味悪い。ほんとに気持ち悪い、意味の分からなさに酔う。めまいした。
あとめっちゃGが出てくる。わざわざGって言うんじゃなくてちゃばねって言うの、ほんと気持ち悪い。
とにかく気持ち悪かったけど、気持ち悪い雰囲気大好きな人には一度読んで欲しいかも。
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内容があまり頭に入って来なかった、、、
ストーリーを追うのではなく、雰囲気を感じ取る類の本だ。
人は年老いて植物園の肥料となる?まあ、もう一度しっかりと読む必要はあると思う。
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どう考えても普通じゃない、でもあり得なくもない絶妙な狂い具合だなと思って読んでたら、最後の章で全部向こうに持っていかれた。
起きた後にめちゃくちゃ疲れるタイプの夢のようでした
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「苦悩プレイ」「美しい二人」「堆肥男」「絶起女と精神病苑エッキス」
「カカリュードの泥溜り」「死者にこそふさわしいその場所」
6話収録の短編集。
6話共に物語の舞台は折口山、駅前にあるスーパーマーケット「おりぐっちん」界隈で暮らすどうしようもない人々の日常が描かれる。
シュールな装丁に負けず劣らず、登場人物は皆、奇妙で独特。身近には絶対いなさそうでリアリティは皆無。
でも何故か読み進むに連れ、ひょっとして、これって有り得るかもと思えて来るから不思議。
淡々と描かれる日常は、奇快な中に切なさとおかしみと愛が満ちている。
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とある町に住む人々のオムニバスと、その町にある廃植物園。
読みやすい文章だったけど内容がぬるっとしているというか、グロテスクな印象があって飲み込めなかった。
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植物園のある町を舞台に、世間が決めた型からどうしようもなくはみ出してしまう人々の日常を描く連作短編集。
いやいや…連なるな連なるな!!
歪んだ性癖を持つ男、裸踊りをする老夫婦、公開生活する男、世界の速さに取り残される女、精神病患者を演じる会員制倶楽部、ドM宗教家。
そして表題作である最後の章で混ぜるな危険が大集結するのである。悍ましや。
世間のスピードにはついていけなかったのに狂うスピードでは勝っていた女が「また追い抜かれました」とつぶやいたのには笑った。それほどの疾走感のある狂い方が描かれている。爽快。
圧倒的自由を求めて狂いたくなる、そんな作品であった。
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最後の、表題の話が凄かった。
読んでいてずっと不思議な気持ちになる。現実味がないからこそ彼らの世界に引き込まれた。
「どうしようもない人たちね」が頭から離れなかった。正に。