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鬼の娘/貪り喰うもの/幸福の庭/短編 九段坂呪い宵
目的のために鬼の力を取り込もうとする甚夜。鬼を見つけ強くなろうとするのだけれど……
人との関わりの中で様々な事を得ていく彼はどんな男になるのだろう。どうか強いだけの鬼にはならないでください
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今回も面白かった。が、この後はどう続いていくのだろう。このまま、短編的な感じのエピソードが続いていくのは嫌だな。
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鬼と人、それぞれの家族愛の形を描く、鬼退治シリーズ第2弾。
ただの鬼と人との闘いだけでなく、鬼と人との交流や、闘わざるを得ない運命が描かれ、物語の深さを感じました。
主人公を中心に、主人公の思いを受け止める登場人物も配置され、闘いを癒すような存在となっていて、温かさも感じました。
ただ、1巻の衝撃に比べると、弱冠物語の盛り上がりに欠ける感じが否めませんでした。
これは作者の意図なのか、そういう意味でも3巻が気になります。
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序章を終え、憎しみを覚えてしまった甚夜は逃げたはずの生まれた地、江戸に戻る。怪奇譚がひしめき、皆が不安を募らせるからか鬼が生まれる。虐待されていた父の本当のことを見て、親子には戻らないふたりの距離が独特。この作品は血の繋がらない親子が沢山出ており、時代的に珍しいだろう人たちがこうやって巡り会うのは運命か、それとも因果といえば良いのか。だが仲は良さそうな親子らは見ていて微笑ましい気持ちとなる。
最後の短編で養父である元治の名前が出たのは作中の甚夜並に驚いた。鬼に関連するかもしれないと鈴音を知っているからこそ不安がり、怯えている甚夜の姿は痛々しかった。元治の惚気で本当に良かった。変に重いものを出されたら甚夜は動けなくなりそうだから。
それはそうと変に怖がっていなのに、ただの惚気だった甚夜の心情をもっと詳しく見たい。きっといたたまれないだろうな、とにやにやしてしまう。